平成16年11月28日
本日は、この4月に開学いたしました兵庫県立大学の母体であります神戸商科大学、姫路工業大学、兵庫県立看護大学の卒業生の皆様と、神戸商科大学の前身であります「県立神戸高等商業学校」、姫路工業大学環境人間学部の前身であります「姫路短期大学」の卒業生の皆様方、及びそのご同伴の皆様方と大学側からの出席者も含めまして、総計約130名の方々にお集まりいただき、このように盛大に開学記念交流会をここ東京で開催できますことを心から嬉しく存じております。
それぞれに輝かしい歴史と伝統をもつ三つの県立大学を母体とし、新たに大学院応用情報科学研究科などを加えて創設された本学は、6つの学部と8つの大学院研究科、および4つの附置研究所や各種の附属センター・附属研究施設等からなっており、これらの附置研究所や附属センター等も、それぞれ他に類例をみない、きわめてユニークな仕組みや特質をもっています。
後程、事務局長から詳しくご紹介申し上げますが、本学を構成する6つのキャンパスは、最新の情報通信技術を駆使した遠隔授業システムを導入することによって、学生達が他のキャンパスの希望する講義等を受講することができる環境を整えておりまして、今後もさらにその充実・改善をはかってまいりたいと考えております。
また、広く全県的に展開している各学部、附置研究所、附属センター、附属研究施設等も同様にネットワーク化して有機的に結合し、それぞれの特色を生かしながら、各地域と共生しつつ、教育・研究・社会貢献の各分野で総合大学としての機能を発揮する「新しい時代における新しい公立大学のモデル」になりたいと思っています。
大学として基本的に最も重要な研究面におきましては、これまでにも既に高い評価を受けてまいっておりまして、例えば文部科学省が平成14年度から始めました、世界的な研究教育拠点の形成を重点的に支援する「21世紀COEプログラム」に本学から2件が選定されています。2件の研究が選定された公立大学は全国でも本学を含めまして僅かに3大学のみでございます。
本学は、統合による相乗効果と総合大学の持つ利点・特徴を生かし、異分野間の融合を重視した教育と研究を行い、独創性の高い先駆的な研究を推進して「新しい知の創造」に全力を尽くすとともに、新しい時代の進展に対応し得る確固たる専門能力と幅広い教養とを備えた人間性豊かな人材の育成につとめたいと考えています。
また、新たに「産学連携センター」、「生涯学習交流センター」、「国際交流センター」等を設け、本学の研究成果を活かした産業界等に対する貢献や、社会人や企業人に対する生涯学習などを通した社会貢献にも力を尽くし、「真に社会に役立つ大学」として、地域の発展と我が国の繁栄に寄与し、ひいては世界・人類の幸せに貢献する大学となることを目指しています。
皆様方ご高承のとおり、今年4月からすべての国立大学が法人化されましたが、本学の独立法人化につきましては、設置者であります知事とも常々十分の意思疎通をはかっておりまして、国立大学の法人化後の実態なども注意深く観察し、その効果や問題点などを冷静に見極めながら、時の流行に安易に追随することなく、兵庫県における公立大学として最も望ましい大学の姿を追求してまいることといたしております。
しかし、法人化によってよい効果が期待できそうであると思われるようなことにつきましては、法人化の時期などにとらわれることなく、積極的に取り入れていくことといたしておりまして、例えば「運営協議会」の設置などもその一つでございます。この「運営協議会」と申しますのは、学外の色々な分野の有識者10名と学内の学長他7名の委員から構成されておりまして、学外の有識者の皆様から本学のより良い在り方など広く大学運営全般につきまして大所、高所から忌憚のないご意見を賜ることを目的といたしておるものでございます。学外委員といたしましては、元日本女子大学長で日本女子大学名誉教授の青木生子氏、芝浦工業大学長、元筑波大学長でノーベル物理学賞受賞者の江崎玲於奈氏、住友電気工業椛樺k役で元関西経済連合会会長の川上哲郎氏、富士ゼロックス渇長で元経済同友会代表幹事の小林陽太郎氏、聖路加国際病院理事長で聖路加看護大学名誉学長の日野原重明氏、関西電力且ミ長で電気事業連合会会長の藤洋作氏、神戸商工会議所会頭で叶_戸製鋼所会長の水越浩士氏、松下電器産業渇長で日本経済団体連合会評議員会議長の 森下洋一氏、東亜大学長、大阪大学名誉教授で兵庫県参与、劇作家の山崎正和氏、前神戸大学長で県立成人病センター総長、文化勲章受章者の西塚泰美氏(11月4日急逝)の皆様方にご就任いただいております。
本学がスタートして7カ月余りが経過いたしましたが、お蔭様できわめてスムーズなスタートを切ることができたのではないかと感じています。これは、副学長や部局長をはじめとする全教職員のご協力とご努力、ならびに県の皆様方やご関係の各位のお力添えのお蔭でございまして、深く感謝いたしております。
今後は、本学の目指す大学像の実現に向けて、21世紀にふさわしい県立大学構築の基礎を確立するために努力してまいりたいと存じております。大きな夢と高い志をもってその第一歩を踏み出した兵庫県立大学に対しまして卒業生の皆様方には何卒今後とも暖かいご支援・ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 |