教育・カリキュラム

2015年度東南アジア研修実施報告①

経営学部は毎年東南アジア地域でフィールドワークを行っています。研修では現地学生との交流、企業訪問、観光地視察などを通し、近年経済成長著しい東南アジアの人々、文化、社会を自分の目で感じることができます。参加学生は帰国後もその経験を生かし、グローバル社会の一員として更なる挑戦を続けています。

こうした研修を実施できるのも、受け入れ先大学・企業からのご協力があってのことです。心より感謝申し上げます。

1.インドネシア研修

目的

インドネシア・バリ島にあるウダヤナ大学観光学部を訪問し、現地学生との交流を通じて世界的な視野を育成すること、及び、現地の日系ホテル等を訪問し、バリ島における観光業に対して見識を深めること。

実施日程

2015年9月6日~9月13日(7泊8日)

引率教員

原田将・土肥隆

参加学生人数

15名(経営学部2回生原田ゼミ)

参加費

約20万円

研修内容

ウダヤナ大学との交流ならびに現地日系企業訪問など

参加学生インタビュー


インタビューに応じてくださった内田さん(左)と石塚さん(右)

原田ゼミ、バリに到着!(現地空港を出てすぐの撮影)

ウダヤナ大学観光学部での集合写真
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現地学生に英語でプレゼン!

訪問先のウダヤナ大学では、現地の学生さんにプレゼンをされたそうですね!

石塚:はい、原田ゼミでは前期に何度もプレゼンの練習があり、準備万端で研修に臨みました。ところが! 実は僕は当日プレゼンの順番が最後だったため、時間切れでほとんど披露できませんでした。

そうだったんですか! せっかくだったのに、残念でしたね

石塚:そうなんですよぉ(笑)。でも、最後のスライドに早くたどり着こうとEnterキーをバンバン押していたら会場が盛り上がり、それはそれでよかったなと思いました(笑)。

英語は通じましたか?

石塚、内田:はい、なんとか!(笑)

内田:身振り手振りでやっとプレゼンを終えたー、と安心していたら、すごいスピードで英語の質問が飛んできて焦りました!(笑)ドキドキでした。

ウダヤナ大学観光学部の学生さんとプレゼン発表を通じて和やかに交流

ホテル支配人が心掛ける2つのこと

企業訪問では、何か発見はありましたか

石塚:バリ島のホテルを企業訪問した際の支配人のお話が興味深かったです。現地スタッフとよりよい雇用関係を築くための極意について教えていただきました。

内田:文化・言葉・習慣の問題もあったりして、自分の指示がなかなかスタッフにわかってもらえない。同じミスが何度となく繰り返される。そんなときは、従業員の目の前でひとつひとつ、行動で示しながら一緒にやってみると解決しやすいんだそうです。

石塚:現地の常識と日本の常識が異なり、驚くケースも多いそうです。例えばお祭り参加を理由に休暇申請があったり。支配人はまずは「①相手を受け入れる」そして、スタッフの家庭環境や文化に十分配慮することで「②一人一人と個人的な信頼関係を築く」。この2点を特に心掛けて仕事をされている、と教えてくださいました。

ウォーターマークホテルを企業訪問(左:ホテル内のプール、右:客室を見学)

負けても、負けても、前を向くバリの人々


独立記念塔(バリ人民闘争記念碑)

独立記念塔という場所にも行かれたのですね

内田:はい、独立記念塔はインドネシア独立戦争の記念碑です。塔の中心に螺旋階段があり、階段をのぼるとバリの歴史が一目でわかるジオラマがあります。さらに階段をのぼると展望台です。まずジオラマを見学しながら、現地ガイドの光森さんからバリがどのようにして観光立国になったのかをテーマに、戦争のこと、それによってどんな文化が入ってきたのか、とてもわかりやすく説明していただきました。

石塚:光森さんからひとつの言葉を教えていただきました。ププタンというものです。これは「たとえ負け戦であったとしても戦い続ける」というもので、外国からの侵攻に対しバリの人々はププタンを行ったそうです。死を求める戦いでもあった、と説明を受けました。また、その後植民地になったバリは、国際植民地博覧会に出た際バリの良さをアピールして人気を獲得していった、というエピソードも初めて伺いました。「植民地博覧会」という言葉から最初僕はネガティブなイメージを受けましたが、逆境に打ち勝ってこそ現在のバリがあるということを知り、バリ人のたくましさはすごいなと改めて感じました。

内田:説明のあとは、展望階に上りました。

石塚:バリではヤシの木より高い建物は立てられないそうですが、記念塔だけは高く、塔からの景色はとても美しかったです。


独立記念塔にて集合写真

展望階からは市内が一望できる

もっと海外経験、もっと英語力、もっと世界を広げたい!

最後に、研修を経て「これから挑戦してみたいこと」があれば教えてください

石塚:僕はもっと海外に行ってみたいです。一度海外で道に迷ってしまって。そのときの不安感が忘れられず以降は海外と言うとずっと尻込みしていました。今回の滞在中にも目的のお店に行ってみたら潰れていた、というハプニングがありました。でも今回は英語で懸命にコミュニケーションし、周りの方々に助けてもらいながら無事移転先のお店にたどり着くことができました。

苦手意識を克服。自信がついたんですね

石塚:はい! 英語への抵抗感も薄れて「なんとかなる。じゃあもっと行こう!」と思えるようになりました。ただインドネシアの方々は僕たちと同じように英語を母国語としないのに、僕たちより断然上手に話されてすごいです。僕も言いたいことはたくさんあるのに口から出る英語はほんの少し。会話のキャッチボール、もっとスムーズにできたらなぁ。

内田:私も英語をもっと上達させたいと感じました! ウダヤナ大学の学生さんと帰国後も時々英語でLINEしますが、英語にも関わらず、インドネシアの学生さんは返信が早い! 既読をつけるか悩みながら(笑)、一晩かけてようやく返信メッセージを作り上げて、送信。そしたらまたすぐに返信が返ってくる! 英語で!(笑)

一同:うっ。(笑)

内田:スピーキングだけでなく、ライティングも含めて総合的に英語力をつけたいと思っています!


パラセーリング、最高気持ちいい!

タナロッタ寺院から見た夕日
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2.タイ研修

目的

タイにあるブラパー大学観光学部を訪問し、現地学生との交流を通じて世界的な視野を育成すること、及び、現地の日系製造企業を訪問し、タイにおける製造業に対して見識を深めること。

実施日程

2015年9月6日~9月14日(8泊9日)

引率教員

横澤公道、加納郁也

参加学生人数

14名(経営学部2回生横澤ゼミ)

参加費

約20万円

研修内容

ブラパー大学との交流ならびに現地日系企業訪問など

参加学生インタビュー


インタビューに応じてくださった菅さん(左)と田中さん(右)

ブラパー大学観光学部での集合写真

お世話になったブラパー大学学生さん
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はじめての海外、はじめてのタイ!

お二人はなぜこの研修に参加しようと思ったのですか?

菅 :将来仕事をしていく上ではグローバルな経験を積む必要があると思っていましたが、私はこれまで海外に行ったことがなく、一人で行くのは不安でした。ゼミ研修なら安心かなということで参加しました。

田中:僕も海外に行くのは初めてでした! 海外に行ってみたいけどなかなか一歩が出せなかったので、この研修がきっかけになると思い参加しました。

初めての海外、初めてのタイ。第一印象は?

田中:「わ~外国人ばっかり~」と思いました!(笑)看板や標識が全部タイ語でびっくりしました!

菅 :「タクシーがピンク~」!(笑)バイクは3人乗りが普通で、日本で見る景色とは違うものばかりでした。また、タイ料理は辛い、甘い、の味がはっきりしていました。

田中:コンビニで買ったおにぎりが甘い味付けでびっくりしました。

菅 :緑茶もお砂糖が入っていたよね! 飲んでみてびっくり。

菅、田中:(目を合わせて)あまーい!


アユタヤ遺跡に到着!

美しいタイ(パタヤ)の景色

温かいおもてなしとゆったり流れる時間

ブラパー大学観光学部の学生との交流はいかがでしたか

菅 :「おもてなし」にびっくりしました。記念品贈呈、両者握手、記念撮影-大学、現地企業、どこへ行ってもとても盛大に迎えていただきました。ブラパー大学では伝統舞踊の披露や、食べきれないほどのお菓子が用意されていて幸せでした!

田中:僕はタイ人の時間に対するおおらかさに驚きました! 待合せや開始時間が遅れることが多かったのですが、タイの皆さんは慌てる様子もなく、ゆったりと物事を進めていました。一方で終了時間はしっかりと守ってくださいました。時間を気にして「大丈夫かな、大丈夫かな」とドキドキしている自分と、現地の人々のおおらかで柔軟な姿勢とのギャップが、特におもしろいなと感じました。

ブラパー大学観光学部との交流会にて(左:先生方との写真、右:タイ舞踊の様子)

両大学によるプレゼンの時間

アンケートに答えるブラパー大学学生さん

文化の違いを乗り越えての経営努力を垣間見ました

日系企業を訪問されたということですが、何か発見はありましたか

田中:自動車部品メーカーで伺った現地進出時の苦労話が興味深かったです。現地進出時、大手企業をはじめとする他社にすでに人材が流れてしまっていたため、新たな人材確保に大変苦戦したそうです。そこで、給与面だけでなく現地従業員の目線にたったイベントを取り入れるなどして魅力あふれるイメージ作りを工夫された、とのことでした。

実際どんなイベントが企画されているのでしょうか?

田中:例えば、従業員の家族を会社に招待するイベント。

父母参観の反対の「子ども参観」のようなものですか? 楽しそう!

田中:はい! 自分の子供に職場や仕事ぶりを見てもらうことで、家族間のコミュニケーションを向上させたり、自身の仕事への誇りを一層高めたりする狙いがあるそうです。

菅 : そのほかお寺に瞑想に行くツアーや、あと日本でも喜ばれそうなのは・・・社内にカラオケルームを作る!

一同:・・・欲しい!(笑)

田中:これらは主にタイ人の従業員が自分達で考え、企画・実施していると伺いました。職場を通じて家族や同僚との絆が深まる、ユニークなアイデアばかりだと感じました。

菅 :タイ文化と日本文化とで、働く姿勢の違いに関するお話もありました。タイ人はプライベートの時間をとても大切にされていて、終業時間の30分も前からタイムカードの行列ができたりもするそうです。

田中:ほかにも日本的な経営管理方式がタイでは通用しない部分があり、訪問した企業の中には現地従業員が仕事に集中できずミスが続き、欠陥品が出てしまうこともあると伺いました。そこで、一つ一つの作業にチェックシートを作って管理を始めたそうです。

なるほど。責任の所在をはっきりさせ、従業員に今まで以上に仕事への責任感を持ってもらおうとしたのでしょうか

菅 :はい!

田中、菅:どれも興味深いお話ばかりでした。


企業訪問にて(企業の方との集合写真)

研修の様子

行ってみたら、外国も意外に悪くないなぁ(笑)


ゼミの仲間と一緒に夕食(パタヤビーチにて)

研修を振り返ってどんなことを感じますか

田中:企業訪問はゼミ研修ならでは、の貴重な経験だったな、と。先ほどお話したように、企業が海外進出していくにあたってどんな困難が待っているかなど、実際に見ないと分からないことがまだまだあるとわかりました。課題の改善に取り組むなど企業の内面を知ることの面白さを知りました。これからの勉強の参考になりそうです。

菅さんはいかがですか

菅 :外国も意外に悪くないな、過ごせるな、と(笑)。

参加当初、海外経験を何が何でもしたい!というわけではなかったのですね(笑)

菅 :むしろ外国は怖いから行きたくないなぁと思っていました(笑)。

一同:(笑)

菅 :外国は日本と違う所だらけだろうし、日本は一番安全安心と思っていたんです。ずっと日本にいたいなって(笑)。でもこの研修では、前期の授業開始からじっくり準備させてもらえたし、研修時は先生方がついていてくださったし、安心して一歩が踏み出せました。

出発前と帰国後では、ゼミの雰囲気も変わったでしょうね

田中、菅:はい! すごく仲良くなりました!

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