教育・カリキュラム

2016年度東南アジア研修実施報告②

経営学部は毎年東南アジア地域でフィールドワークを行っています。研修では現地学生との交流、企業訪問、観光地視察などを通し、近年経済成長著しい東南アジアの人々、文化、社会を自分の目で感じることができます。参加学生は帰国後もその経験を生かし、グローバル社会の一員として更なる挑戦を続けています。

こうした研修を実施できるのも、受け入れ先大学・企業からのご協力があってのことです。心より感謝申し上げます。

1.ベトナム研修

目的

日本企業の海外子会社のフィールド調査を行うことで新興国におけるマーケティング戦略を学ぶとともに、研修を通じてよりグローバルな視野を獲得すること。

実施日程

2017年1月8日~1月13日(5泊6日)

引率教員

原田将

参加学生人数

8名(経営学部3回生原田ゼミ)

参加費

約20万円

研修内容

現地日系企業等訪問



写真左:ハノイ市街地 写真右:雄大なメコン川

ベトナム研修インタビュー


インタビューに応じてくださった
四十物(あいもの)知美さん(左)と石田仁さん(右)
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訪問企業は、エースコックベトナム

研修で大変だったことは?

石田: 研修前から全部大変!(笑) 経営学部3回生の海外研修では、訪問国、訪問企業、航空券、宿泊先すべてゼミのみんなで相談して決め、自分たちで手配もするんです。

四十物: もう不安だらけで(笑)。一番大変だったのは訪問先企業のアポ取りです。現地に進出している日本企業数社について調べ、プレゼンと質問票を作成。一社一社問い合わせました。

石田: 今回訪問することになったエースコックは、僕たち関西人にも馴染みの深い即席麺のメーカーです。そのエースコックがベトナム市場で成功されていると知り、大変興味を持ちました。四十物さんが代表して電話をしてくれました。

四十物: はい、最初めちゃ緊張したのですが(笑)電話の第一声からとても優しく、親切に対応していただき、快諾くださいました。うまく行きすぎて怖いくらいでした(笑)。

石田: エースコックベトナムのみなさんには現地でもとても良くしていただきました。どんな質問にも丁寧に答えてくださり、試食もたくさん!おみやげも! (笑)

四十物: 紙袋いっぱいのラーメン!しかも一人一人中身が違っていて、うれしかったです!


写真左:エースコックベトナムの担当の方によるレクチャー
写真右:熱心にメモを取る原田ゼミのみなさん

美しく整った生産ラインにびっくり

視察して、新しい発見はありましたか?

石田: 工場の製造ライン。日本の最新技術が導入され、品質管理水準が保たれていました。整然と、且つとても清潔な雰囲気でびっくりしました。

四十物: 各ラインが少人数体制であることに驚きました。最新の機械を積極的に導入し、効率的で生産性の高い製造体制を整備しておられました。

試食はいかがでしたか?

石田: ふつうにうまーい!(笑)

四十物: 笑。試食したのはベトナムでシェア50%以上という大ヒット即席麺、「ハオハオ」。日本語で「好き好き」という意味だそうです。今回この研修を通して「ハオハオ」ヒットの裏に、エースコックベトナムの様々な工夫や秘密 ― マーケティング戦略をたくさん発見しました。


楽しい試食タイム

ハオハオ大ヒットの秘密とは

工夫や秘密?

石田: はい、まず日本の技術。先ほど製造ラインが美しくてびっくりと話しましたが、最新の技術を導入し、安心した食べ物を安定供給されています。

四十物: 次に、商品開発。例えば、味付けのことはベトナム人の好みを一番わかっている現地スタッフに全部お任せしているそうです。そのほか、ベトナムの年中暑い気候によって「かやく」が熱で溶けだすのを防ぐため、パック入りかやくにしたり。こうした様々な工夫は現地社員によるアイデアから生まれているようです。

石田: ただハオハオは「おいしいけど高すぎる」というブランドイメージから長く抜け出せず、困っていた。そこで、合弁会社である現地企業VIFONの協力のもと、原材料を現地調達に切り替え、流通や営業面も強化。コストダウンと流通網獲得に努力したそうです。

四十物: あと、ベトナムで一時期「即席麺は健康に良くない」というネガティブなイメージが広がったことがあったそうです。その際は(消費の中心となる)主婦や学生を招き、月に20回以上もの工場見学会を実施。高い品質管理体制をアピールしてイメージ回復に取り組んだそうです。


市場調査のためスーパーマーケットへ。棚一面が即席麺。人気の高さが伺える

Cook Happiness! お客様にハッピーを届けよう

日本の品質に加えて、味、価格、手に取りやすさを現地の方々と協働して追及。こうしてみんなに愛される「ハオハオ」は誕生したのですね!

石田、四十物: はい!

石田: 現地のやり方を信じ、現地にできるだけ権限を委任することで日本にはない大胆な投資や迅速な意思決定が現場で行える。この徹底した現地化こそ、エースコックベトナム最大の強みだと担当の方が教えてくださいました。

四十物: ただあまりに現地のマーケットに溶け込みすぎて、ハオハオが元々日本の会社の商品であると知っている人は今ではほとんどいないのだそう!(笑)

石田: そうそう、最近ではドラえもんとのコラボ商品を発売したり、出身国アピールにも積極的に取り組んでいるっておっしゃっていました。

エースコックといえばブタのマスコットで有名ですが。

石田: はい、ブタは国や宗教によっては食品としてポジティブなイメージを持ってもらえないことがあるそうで、エースコックベトナムでは子どものマークを使っているそうです。

四十物: スローガンは“Cook Happiness”。消費者にハッピーを届けることをモットーとされているそうです。エースコックベトナムからたくさんのことを学べて、私たちも本当にハッピーでした!


写真左:地元の市場も調査
写真右:お世話になったエースコックベトナムのみなさんと

がんばってよかった。新しいこと、これからもたくさん挑戦します!

それでは最後に、研修を通じて学んだことや今後に向けて、一言ずつお願いします。

石田: 新しいことにチャレンジする大切さを学びました。最初から最後まで自分たちですべて手配しないといけないのは不安でしたが、原田先生が「機会があれば積極的に飛び込んで、いろんな経験を!」と励ましてくださいました。どれも想像以上にスムーズにいったのでほっとしています。あーがんばったなー、がんばってよかったなぁー(笑)。大きな自信に繋がりました!


研修を思いっきり楽しむ石田さん
(写真左:左、写真右:中央)

四十物: 私もこの研修は当初とっても大変で、うまくいかないイメージしかなかったです(笑)。原田先生は「こーしろ、あーしろ」とか何にも言ってくださらないので益々不安が募りました(笑)。でもみんなでがんばった結果、気が付けば自分たちで何でもできるようになっていました。本当に楽しかったです。これからも様々なことにチャレンジしたいと思います!


メコン川クルーズにおしゃれなバー。ハノイ最高!
(写真左:左から2番目、写真右:右から3番目が四十物さん)

石田、四十物: 研修でお世話になったみなさん、ゼミのみんな、そして原田先生、ありがとうございました。


現地の市場で。原田ゼミ8名と原田先生(一番右)
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本研修でお世話になった受け入れ先の皆さま

エースコック株式会社 取締役副社長 森本誠様、海外事業部専任課長 高科智至様

エースコックベトナム 生産管理部門・マネジャー 山田拡威様、マーケティング・スペシャリスト 高田丈資様

(順不同、敬称略)

お陰様で無事全日程を終了いたしました。心より感謝申し上げます。

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