広域ケア開発研究部門

広域ケア開発研究部門

災害看護

災害看護
災害看護分野では、災害看護をリードする教育研究拠点として、災害時看護活動におけるエビデンスの構築を目指した災害看護実践能力および研究実践能力の高い人材を育成し、地域・住民・看護職の災害対応能力の強化を図ることを目指しています。

研究活動

WHO協力センターとして、国内外の災害看護に関する学術活動を行っています。
災害による人命・健康生活への影響を低減することに資する研究を実施すると共に、学内外の他分野の研究者や県内の防災関連研究機関等との連携と参画を得て、災害に強い地域づくり・人材の育成や災害時のヘルス課題解決に向けた異分野融合研究を推進しています。

実践活動

発災時はいち早く現地へ赴き、看護要員が不足する中で重要となる課題を状況に応じて判断し、必要な看護ケア支援を行っています。西日本豪雨では、岡山県倉敷市保健所に設置された倉敷地域災害保健復興連絡会議本部に入り、保健所、厚生労働省、県、日本医師会、日本赤十字社、全日本病院協会、国際医療ボランティアAMDA、災害派遣医療チーム(DMAT)、DHEATらとともに、倉敷市真備町地区の医療・看護支援ニーズに関わる調整を行いました。
そのほか、学内で行われる欅祭りや、地域で行われる王子フェスタで、災害看護ブースを設置し、地域住民を対象に災害時教育を行っています。

人材育成

災害看護実践能力のみならず、実践および学際的視点から災害看護に関する課題を探求、解決し、国際的指導力を発揮できる人材の育成を目指しています。
年一回の公開講座では、災害看護の教育方法に関して、看護師や看護教員に対し、災害時の教育実践を行っています。

ネットワーク活動

WHOおよび国内外の他のWHO協力センター等の研究機関と連携し、国内外の防災・保健医療関連の研究機関等による災害時のヘルス課題を検討する会議やフォーラムの開催等を通した国際的研究ネットワークの構築と強化を図る活動を行っています。
兵庫県立大学は6学部、14研究科を持ち、他分野との融合による災害時のヘルス課題解決に向けた異分野融合研究プロジェクトの実施が可能で、災害に強い地域づくり・シーズ探索において恵まれた環境となっています。学内外の工学、情報科学、シミュレーション科学および減災復興学等の専門家ならびに県内にある防災関連機関等との協働をはかり、異分野融合による研究活動を推進しています。