大学院博士後期課程

博士課程(博士後期課程)

専門分野と専門領域の概要

看護基礎科学分野

看護基礎科学分野は、生活をする人間を「からだ」の側面から捉え、人体の構造、機能、代謝とその病態学的変化について理解を深め、看護の基盤となる科学的根拠を提供するとともに、看護学的視点で人間の治癒力や対応する力を促進する療法の開発を行う能力を修得する。

特論においては、研究枠組みの構築やその基本となる理論、並びに研究手法を深く学び、演習ではその領域で用いられる研究手法を修得する。
  • 治療看護学
    治療看護学では、人の健康や病に関する反応を看護学的視点で理論化し、健康や病に取り組む人間の力や専門的介入方法(療法)について研究、開発を行うことのできる能力を修得する。ひいては、看護が対象とのコラボレーションによって相互に発展していくための技術開発によって蓄積した知識を基盤に、看護におけるケア技術学の体系化に貢献できる人材を育成する。
  • 看護病態機能学
    看護病態機能学では、人間のからだの機能と健康や病気のしくみに焦点を当て、生体機能の生活への影響や、生活習慣の生体機能や病態への影響を包括的にとらえるための高度で専門的な知識と研究方法を習得する。ひいては病気からの回復、健康増進・維持に必要な生活の調整方法や看護援助の方法について生体機能学の視点から科学的根拠を提供できる能力を養う。
  • 感染看護学
    感染看護は、広く感染症(新興、再興)、院内感染の問題および、広く地域及び施設に至る看護活動において、感染看護に関する課題に探求的に取り組む研究手法を修得する。
  • 生活機能看護学
    生活機能に関する健康課題に探索的に取り組み、様々な研究法を取り入れ、必要があれば新しい研究法を開発しながら、身体機能の変化と生活との関連性を明らかにし、生活機能を高める看護のアプローチを探求する。
生涯健康看護分野

生涯健康看護分野は、生涯にわたる人間の成長・発達を基盤とし、個人や家族を対象として、健康状態の違いにかかわらず、その人、あるいはその人達の生活や人生の質の向上を図る働きかけの方法を構築するための教育研究を追求する専門領域で構成される。
この分野は発達看護学Ⅰ~Ⅱ及び健康看護学Ⅰ~Ⅲで構成され、それぞれ特論と演習を配置する。

特論においては研究の枠組みを構築する方法やその基本となる理論、研究手法を深く学び、演習ではその領域で用いられる高度な研究手法を修得する。
  • 母性看護学・小児看護学
    母性看護学・小児看護学は、小児、女性、家族を対象としながら、それぞれが成長発達する過程で遭遇する課題や、健康状態の変化に伴って生じる健康生活上の問題や現象並びに看護ケアについて探求する上で、必要となる理論や研究法を学び独立して研究を進める能力を修得する。主として発達看護学Ⅰは母性看護学に、発達看護学Ⅱは小児看護学に焦点を置く科目である。
  • 精神看護学・成人看護学・老人看護学
    精神看護学・成人看護学・老人看護学は、成人期や老人期にある人々を対象に、心身の健康状態の変化に伴う生活の変化や、その変化に対応するための看護ケアについて探求する際に、必要な演繹的研究法や、帰納的研究法を修得するとともに、自立して研究が進められる能力を修得する。主として、健康看護学Ⅰは成人看護学に、健康看護学Ⅱは老人看護学に、健康看護学Ⅲは精神看護学に焦点を置く科目である。
広域健康看護分野

広域健康看護分野は、集団やコミュニティを対象としながら、日本及び諸外国の看護を取り巻く環境とその環境への働きかけ、組織やそこで働く人々の行動特性、生涯にわたっての教育方法のあり方などの探究を特色とする専門領域で構成される。この分野は、組織看護学、地域看護学、国際地域看護学、災害看護学からなり、それぞれ特論と演習を配置する。特論においては、研究枠組みの構築や、その基本となる理論や、研究手法を深く学び、演習ではその領域で用いられる研究手法を修得する。

  • 組織看護学
    激変する医療福祉制度の中で、看護力を有効に発揮するために、組織的管理にかかる現象について看護の観点から理論開発を行い、研究方法を探究する。
  • 地域看護学
    コミュニティや集団における複雑かつ多様な健康課題に対して、その課題特性に応じた応用的な対応や予防的な側面に関する働きかけの方法論の開発を行い、それに必要な介入研究方法を探究する。
  • 国際地域看護学
    国際地域看護学は、人々の健康問題を地球規模でとらえ、国際地域看護のあり方を探究する。また、人々の健康課題等について国境を超えたレベルで考え、特定の国の文化や国情の違いを踏まえながら、その国特有の健康問題等について実践に根ざした解決方法を開発する。さらに、国際地域看護学の発展に寄与する研究を独立して行う能力を養う。
  • 災害看護学
    さまざまな大規模集団災害が人々の健康生活にどのような影響を及ぼすのか、また平常時から災害に備えるにはどのようにすればよいか、さらに災害直後から長期にわたって被災者および被災者の住む地域への看護支援について探究する。
  • 在宅看護学
    在宅看護学では、保健医療福祉制度の健全な持続を目指した在宅チーム医療および在宅看護の方法論を研究、開発できる能力を習得し、在宅看護の学問的体系化に貢献できる能力を養う。
看護学共通科目

看護学の研究者の基盤をより確かなものとするために、理論看護学Ⅰ、理論看護学Ⅱおよび看護学研究法Ⅰ~Ⅲを配置する。また、高等教養科目として配置した科目については、さらに精深な理論と研究を深める科目として配置し、新たに看護学の発展を支持する高度な関連科目を配置する。