Froelicher先生は、カリフォルニア大学サンフランシスコ校看護学研究科Department of Physiological Nursingおよび、医学部のEpidemiology & Biostatistics分野の教授として長年活躍していらっしゃいました。
主な研究テーマは、循環器疾患の危険因子を看護介入によっていかに減じるかであり、それを一次、二次(リハビリテーション)、三次予防のレベルからのアプローチを探求されてきました。代表的な研究プロジェクトは、女性の循環器疾患患者の禁煙プログラムの短期、長期的効果をテストしたものです。
これら実績からFroelicher先生は、国の臨床実践ガイドラインにもパネルメンバーとして、その作成に携わってきました。(Treating Tobacco Use and Dependence in 2008 and cardiac rehabilitation in 1995)
さらに循環器看護の(Cardiac Nursing 6th Ed)代表的な教書も長年編集・執筆されています。
平成24年5月21日に修士学生の実践看護論の一環で、「循環器看護領域の主な理論と上級看護実践」というテーマで、最も重要な冠危険因子の管理に焦点をおいてお話くださいました。
看護支援は、患者教育だけでは十分ではないこと、それにカウンセリング、行動介入、そしてそれを維持する計略を合わせて提供していくことが重要であると事を解説下さり、アルバートバンデューラの自己効力感を理論的枠組みとした、実践、研究的活用方法を、喫煙行動を例に、Froelicher先生が行った研究活動もとに解説くださいました。
それに加えて、心臓リハビリテーションの概要とその中での上級実践看護師の役割を解説し、これらは他の慢性疾患管理にも応用が可能であることも併せて示唆され、今後の学生の臨床実践や、研究活動の参考なるだろう見解や、展望を多くお話しくださいました。
また、本学の学生達とも親睦会を持ちました。