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兵庫県立大学 看護学部・研究科兵庫県立大学 看護学部・研究科

パトリシア・ベナー先生特別講演会を開催しました

2015.12.01

2015年10月16日(水)

 『From Novice to Expert- Excellence and Power in Clinical Nursing Practice』 (邦題『ベナー看護論 新訳版 初心者から達人へ』)、『Educating Nurses』(邦題『ナースを育てる』)や、『Clinical Wisdom and Interventions in Acute and Critical Care-A thinking-in-action approach』(邦題『看護ケアの臨床知-行動しつつ考えること』)などの著者として日本でも著名な看護学研究者・教育者であるPatricia Benner先生(カリフォルニア大学サンフランシスコ校 名誉教授)を本学にお迎えし、特別講演会を開催いたしました。
 大学院生を対象にした講演では、『ケアリング理論の教育への適用までの軌跡』と題して、ケアリング理論の着想に至った先生の実践・研究のご経験をお話いただき、ケアリング理論を実践や研究、教育にどのように適用していくかについてご教授をいただきました。哲学的でやや理解が難しいと思われる内容については、実例を示しながらお話くださいました。1時間半という限られた時間でしたので、参加者から、「もっとお伺いしたかった」との感想が聞かれました。
 大学院の特別講演に引き続き学部生を対象に『看護師であるということ-Being a Nurse-』と題して、卒業と共に実践への準備を整えるために学生時代にしておくべきことについてお話をいただきました。2、3年生は臨床実習中ということもあり、実践や経験がいかに知識の形成・獲得につながっていくのかという先生のお話は実感をもって聞くことができました。また、これからの看護への期待についてもお話され、無限の可能性がある看護であるため大いにチャレンジして欲しいという先生からの力強いメッセージもいただきました。