平成28年2月19日
グローバル、という言葉を聞いて、何を想像しますか? 工学部3回生寺村和紀さんは、夏真っ盛りの南半球・オーストラリアでワーキングホリデー中です。オーストラリアはどんなところ? ワーキングホリデーって? 寺村さんに伺いました。
2015年3月22日日曜日朝6時半。シドニーに着いたのがもう何年も前のことのように感じられます。この1年、正直言って一瞬でした! この国に来てから、オーストラリア人だけでなく、様々な国籍の方と出会い、友達になり、オーストラリアという国の魅力、空気、に憑りつかれています(笑) 短くも濃いこの貴重な時間の中で、英語力はもちろんのこと、見知らぬ土地でやって行く能力もはるかに伸びたように感じています。今では永住権(オーストラリアのビザで、ニュージーランドの永住も可のもの)を取りたい、とまで真剣に思い始めているんですよ!
全ての出会いが、すごくて。オーストラリアに感謝、僕に関わってくれた方々に感謝、です。これだけは譲れない。僕は現在ワーキングホリデービザを使って滞在中です(通称:ワーホリ)。ワーホリは滞在内容を自由に決めることができ、自分が主人公になるのにとてもいい機会。
勉強してもいい、働いてもいい、旅してもいい。とはいえ見知らぬ土地にいきなり一人で飛び込んだら・・・結構困りますよ(笑) この町にはどんな仕事があるのか、どこで英語を学ぶと良いか、実際わからないことだらけ! そんな僕に様々な方が耳寄り情報やアドバイスをたくさん提供してくださいました。親切に声を掛けてくださり、手を差し伸べてくださったみなさんのおかげで、いまの僕があります。英語なんて所詮わかりあうための道具のひとつ、なくてもなんとかなる、なぜなら僕らみんな同じ人間だから―。オーストラリアにはそう思わせてくれる深い魅力があります。
いまの時代、誰しも悩みのタネとなるのが英語ですよね。特に僕のような理系学生の中には「理系だから行く意味無い」って考える方も多いと思います。が、ネット技術が急速に発達し、社会のグローバル化が急激に進んでいる今、そうは言っていられません! もちろんこちらに来ると決めた理由はそれだけでなく「日本だけにおるのって全知の無知みたいで、もったいないやん?」(笑) 「旅したいな~」の延長線上です(笑) でも、これからの時代は理系こそ英語能力が必要になると思うんです。先日お会いしたシドニー駐在の某有名フィルムメーカーの方もそうおっしゃっていたので「やっぱりそうなんだ!」と確信しました。
3回生の夏休みに東南アジアを一人旅しました。カンボジアからタイへはバスで国境越え。9人乗りのバスに日本人僕1人、という状況でした。途中ちょっとしたハプニングが起きて、みんなで笑ったんです。車内がワッと湧いて。そのとき言いたいことがあったのですが、英語が思い付かず断念しました。
そうです。ほんと悔しくて(笑) 多分今からすると、あの経験が今に繋がるキッカケです。
休学期間を2年に延長したので、2年目をどこでどんなふうに過ごすか、考えているところです。実は僕、この1年間で東海岸を計5,213km移動しました! ヒッチハイクで(笑) もし引き続きオーストラリアに滞在するなら、次は車を買って真ん中と、西海岸を旅したいなと思っています。ニュージーランドでもワーホリができるそうなので、ニュージーランドへ行く、という選択肢もあります。実はこれ僕自身はまったく考えつかなかった。ドイツ人の友達との会話の中から初めてヒントを得ました!
ほんとそれです! 用意された道がいいときもあるんですけど、そればっかりに頼ると良くないと思う! オーストラリアに来て、先の見えない道であっても「こんなことがやりたい」「こんなことが好き」とみんなに話していたら、「いいね!」「あれやってみたら?」「こんなやり方もあるよ!」とおのずと応援してもらえます。すでにいろんな生き方を選んだ仲間がたくさんいるのも刺激的。「ええ!? こんな道もあるのか!」と今まで思いもよらなかった可能性を見つけることができます。自分の人生決めるのは自分だけど、考えるのはみんなと。そんなオーストラリアでの多様な生き方にワクワクを感じ、病み付きになりそうです(笑)
はい、さらに驚きなのが、休学前と比べ、大学での勉強にもより興味が出てきたこと! 帰国後は4回生です。もしあのとき休学していなかったら「なんとなく」で終わっていた大学での残り1年も、この経験を得たからこそ、もっと充実した1年にできるんじゃないかと感じています。本来過ごしていたであろう1年よりも、もっといい1年に!
僕は現在ワーホリ中ですが、出発の半年前は、このシステムのsの字も知らなかった(笑)。僕みたいな学生、多いんではないかな? 具体的なプランは持ち合わせていないけれど、なんとなく海外に興味があって、とりあえず行きたい、働いてみたい、と思っている学生。そんなみなさんもちょっとしたきっかけさえあれば、大きな夢への一歩、踏み出せるかもしれません。気になること、聞いてみたいことがあればいつでも僕に聞いてください。全力で答えます!
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兵庫県立大学はみなさんのグローバル社会への挑戦を心から応援します。
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国際交流機構(大学本部 教育改革課内)