国際交流・留学

平成28年3月7日

H27年度国際交流だより第30号

グローバルな経験ってどんな経験? ⑧留学? 就活? チャンスがあれば全部挑戦!

グローバル、という言葉を聞いて、何を想像しますか? 経済学部4回生堀内雄太さんは、留学経験を生かしこの春社会人としてグローバル社会へ飛び立たちます。「留学に行けば英語はペラペラになるの?」「留学後の就活って大変?」「これからの夢は?」堀内さんに伺いました。

シェアメイトが買って帰ってきたサーモン。でかっ!
堀内雄太さん。シェアメイトが買ってきたサーモンにガッツポーズ!
堀内さんランカツ  堀内さんランカツ2
ラン活1月ではスピーカーとして登場、学生に自身の経験をプレゼン

「THE・大学生」的生活を変えたい!

初めての留学先はオーストラリア

はい、「このままじゃだめだな…」と感じたのは1回生の夏休み。このまま遊んで、卒業して、社会人になるって…と考え、昔から興味があった海外留学に「今こそ行ってやろう!」と思いました。オーストラリアは誰も知り合いのいない国だったので「THE・大学生」的生活を劇的に変えたい僕にはぴったりの場所だと思いました。

留学先ではどんな経験を得ましたか?

ワーキングホリデービザで入国、しばらくはシドニーでアルバイトをしながら語学学校に通っていました。留学期間1年のうち4ヶ月経ったところで、ふと「日本にいるのと何も変わってないじゃん!」と。自分の身の回りにいまだに日本人・日本語が溢れていることにハッとしたんです。それからは、異文化交流のコミュニティに飛び込んでネイティブの方と接点をつくったり、思い切ってブリスベンに移動して学習環境を変えたり、必死にもがきました。最終的にはケンブリッジ英検を取得! 留学当初の目標を達成して帰国しました。

ケンブリッジ英検FCEコース受講のなかまと
就活時。インターンシップで最優秀賞受賞(一番左が堀内さん)
シドニーでのシェアハウスの様子
日本ではなかなか経験できないシェアハウスでの生活

「自分らしい」留学ストーリーとは?

帰国後の就職活動はいかがでしたか?

実はここからがもっと大変!(笑) 正直留学経験さえあれば他の学生より多少有利に就職活動を進められる、と安易に考えていたんです(笑)   ところがいざ就活を始めてみると、僕みたいな留学経験者は全然珍しくなかった。むしろ帰国子女など自分より英語力が高い学生が山ほどいました。「結局自分は何を強みに就活を進めたらいいの?」大きな壁にぶつかりました。

現実を突き付けられたんですね。どうやってその壁を乗り越えたのでしょうか?

他の学生と自分との違いを見つけ、自分の留学ストーリーを「自分らしいもの」にする。これを強く意識するようにしました。そこで、とにかくたくさんの人に自分の留学経験を話し、話の中から自分の長所や短所について感じたことをフィードバックしてもらうようにしました。親、友達、就活仲間、志望企業のOB・OGさん、ベンチャー企業の執行役員の方、個人経営者の方。幅広い視点からあらゆるコメントをいただき、やっと、本当に自分が納得する「自分らしさ」にたどり着くことができました。

第3者に聞くことで初めて分かった「自分らしさ」。それはどんなものですか?

留学中に自分の状況を見つめ直し、滞在都市を変えてまで目標達成にこだわった、ところ。自分では「わっ、これ失敗!」と、失敗挽回のためにやむを得ず取った行動のつもりでしたが、話をした多くの方から「現状に満足しない、それは堀内くんらしさ」「普通なら別にしなくてもいいことなのに自分にそこまで負荷を掛け、さらに最後までやりきる。すごい」と言っていただきました。その後はこの「自分らしさ」を強みとして、就活はもちろんのこと、どんな場面でも自信を持って自分を表現できるようになりました。

帰国後は就活。夏のインターンシップで優秀賞受賞
就活時。インターンシップで最優秀賞受賞(一番左が堀内さん)
富士山で出会った外国人と富士山で出会った外国人と(中央が堀内さん)

チャンスがあれば恐れずに全部挑戦していこう

無事就職先も決定。残りわずかな学生生活をのんびり消化されているのかと思いきや。先日までカナダにいらしていたと伺いました!

はい!(笑) 1番の理由は「自分にとってのリベンジ」(笑) 就職活動を通して自分の経験を徹底的に振り返っていたら、反省点がたくさん見つかりました。僕はもともと慎重な性格なので、何か行動を起こすにはそのたびに相当な決心が必要。そのせいでオーストラリアではチャレンジの数がまだまだ少なかったんじゃないか、と。このモヤモヤをとにかく解消したかった!

リベンジはできましたか?

それがまた、別の新たな壁に(笑) 僕が通ったバンクーバーの語学学校は、通訳翻訳技術やプレゼンテーション力の強化にフォーカスした圧倒的に厳しい授業で有名でした。例えば新出英単語が30個ずつ毎日どんどん累積されていくテスト、「Childhood Obesity(小児肥満)」などのトピックを突然ランダムに与えられて即興プレゼンテーション、など。宿題に加えて必要となる予習・復習が膨大で何度も挫折しそうになりました。ただオーストラリア留学の反省から、それもこれも、チャンスがあれば恐れずに全部挑戦していこう、と。

モヤモヤと戦うために来たのだし!

そうです! そこで授業以外でも積極的に外に飛出し、自ら英語実践の機会を増やしました。カナダ人の前でプレゼンテーションしたり、現地企業のビジネスオーナーさんに会わせていただいたり。フォーマルな場で英語を使うのは恥ずかしいものですが、敢えてフットワーク軽く行動し、いただける機会であれば何でも挑戦しました。結果、想像以上に英語力、発信力が身に付き、オーストラリア留学のリベンジを自分なりに果たすことができました!

一般の方々の前でプレゼン in Canada一般の方々の前でプレゼンする堀内さん
お世話になったロータリークラブのみなさんと
お世話になったロータリークラブのみなさんと

「生まれ育った街が大好きじゃけぇ、ファンをもっと増やしてぇんよー!」

海外に興味をお持ちの学生さんへ、アドバイスはありますか?

少しでも海外に出てみたいなと思っている人には、とにかくすぐにでも行ってみてほしいです! 金銭面や英語力など、できない理由が気になって、本番が後回しになっていませんか? 実は僕もそうでした。そんな僕が思い切って留学や就活を経験し、今感じるのは、何もしないで終わるより、できる理由を積極的に探して即行動したほうがいいということ。失敗もするかもしれないけれど、できるだけ早く海外に行って気づきを得る。これが何よりも大事だと思います!

最後に、これから挑戦してみたいことがあれば教えてください

これ、仕事とはあまり関係ないんですけど、「自分の生まれ育った街が大好きじゃけぇ、広島のファンをもっと増やしてぇんよー(自分の生まれ育った街が大好きなので、広島のファンをもっと増やしたいです)」、です!(笑) 自分の好きな地元・広島に貢献して、その価値を世界に発信していきたいと思っています。

グローバルな経験を生かして、ですね!

はい、ある程度英語を喋れるようになって改めて思ったんですが、英語はあくまで伝える「手段」でしかないなって。そこで自分なら「何を」伝えたいか考えた時に、「自分の1番好きなこと」を伝えていきたい! と思いました。僕の場合はそれが「地元地域」。まだまだ具体的に何をどうやって伝えていくかは模索中ですが、周囲の協力を得ながら、仕事でも、仕事以外でも、自分の夢にむかってフットワーク軽く挑戦していきたいと思っています。

とっても素敵なお話をありがとうございました。ご卒業、おめでとうございます!
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地元の「おもしろい」を探しに瀬戸内海をサイクリング
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兵庫県立大学はみなさんのグローバル社会への挑戦を心から応援します。

堀内さんへの質問、国際交流・留学に関する各種プログラムについてのお問い合わせは:

国際交流機構(大学本部 教育改革課内)

TEL :
078-794-6683
e-mail :
kokusai@ofc.u-hyogo.ac.jp
   
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