国際交流・留学

平成29年3月27日

平成28年度 国際交流だより第24号

マイ・イノベーション④ 迷った時は予測がつかない道を選ぼう

「このままでいいのかな?」授業中、バイト中、友達と話している時、ふと思うことはありませんか? マイ・イノベーション。県大にはグローバルな経験を通して今までとは違う自分に出会い、歩き出した仲間がたくさんいます。県大生のイノベーションストーリー、お送りします。

応用情報科学研究科M2の新山太郎さんは、2年間のダブルディグリープログラムに参加されました。

現地の仲間たちと記念撮影
現地で知り合った仲間と(前列左から3番目が新山さん)

迷った時は、予測がつかない道を選ぼう

今回参加されたダブルディグリープログラムとは、どんなプログラムなのですか

アメリカのペンシルベニア州・ピッツバーグにあるカーネギーメロン大学(CMU)と兵庫県立大学とで1年ずつの計2年間、情報セキュリティを学ぶプログラムでした。最初の9ヶ月は県大で基礎を学び(この時点から授業は英語です)、翌1月から1年間、アメリカで授業を受講しました。

入学されるにあたって、何かきっかけがあったのでしょうか

勤務していた会社からこのプログラムへの派遣の打診があったためです。2年仕事から離れてしまうことや、海外生活という未知の世界への不安からしばらく悩みましたが、迷った時は予測がつかない方を選ぼうと思い、最終的に提案を受けて参加することにしました。また、プログラムのテーマである「情報セキュリティ」が現代のIT社会において、今後更に重要度を増していくであろうことも考えられ、自身のスキルアップにもとてもいい環境であると感じたためです。

新山さんは社会人としてすでに企業経験を積まれているわけですが、実際授業を受けてみていかがでしたか?

それが新しい学びに満ちていて!「情報セキュリティ」と言っても技術的な内容からマネジメントなど、一旦社会人を経験している私から見ても実践的と感じられるカリキュラムでした。いわゆる座学もありましたが、自分で手を動かす授業(グループプロジェクトやフィールドワーク)が多く、日本の大学・大学院とは大きく違うと感じました。

プレゼンの様子 大学でプレゼンする新山さん
緑の芝生が美しいCMUのキャンパス 美しいCMUのキャンパス

Entrepreneurship のクラスで1位に!

具体的にはどんなことにワクワクを感じたんでしょうか?

はい、例えばアントレプレナーシップという(企業家精神を学ぶ)授業。教授が学生グループに50ドル渡し、それを二週間でいくらまで増やせるかを競うグループワークがあったりしました。私のグループはインド人が多かったので、学内でインド料理を売る屋台を出して、クラス内で1位の成果を出すことができました!

おめでとうございます! すべて英語で、実践を伴う授業。大変なご苦労をされたのでは

はい、それはもう!(笑)。CMUはIT分野では著名な大学で、授業も難易度が高く、ついていくのにとにかく必死でした。そして最後の3ヶ月で県大に戻り、修論を仕上げて。以前の大学で修論を書いた時よりも短期間だったので、これがまたけっこう大変でした…(笑)。ただカリキュラムをすべて終えた今は達成感。取り組んだことどれも本当に実のある内容だったとうれしく感じています。

行列のできたインド料理の屋台 売上No.1! インド料理の屋台
大学の自室
現地での学習環境(自室)

アメリカは他人に寛容になれる国でした

現地で何か驚いたことはありましたか?

授業では、とにかく学生からの質問が多い! ということです。私のプログラムは特にインド・中国からの留学生が多かったのですが、皆間違いを恐れず積極的に意見を述べていて、日本の静かな授業とは圧倒的に違うと感じました。日常生活では、お店でのサービス(接客態度など)に驚きました。店員同士雑談しながらレジ打ちしていたり、日本のほうがきちんとしてるなーと感じる場面も。ただそれもいつの間にか慣れ、「まあいいか!」と気にならなくなりました。アメリカは他人に寛容になれる国でした。逆に言えば、日本が他人に厳しすぎなのかもなと感じたりもします。

困ったことはありましたか

やっぱり一番困ったのは英語。スピーキング以上にヒアリングに苦労しました。ネイティブの先生の講義スピードについていくのはもちろん、様々な国の学生とのグループワークでは、それぞれ独特のアクセントを持った英語を聞き取る必要があり、かなり大変でした。

すぐに結果を求められる英語。乗り切った秘訣は?

最初はスーパーのレジで"How are you?"と聞かれただけでも、返すのにうろたえていたんです(笑)。ただもうとにかく、日々英語で積極的に会話すること! 授業の外でも、例えばCMU近くのピッツバーグ大学でノンネイティブ向けの英語教室が開かれていたので、即決で参加しました。場を多く踏み、いろいろな国の人達と交流する機会を持つことで、英語を使うことに対する恐怖心が少しずつ薄れていったんです。

英語教室の仲間たちと記念撮影 ピッツバーグ大の英語教室の仲間たちと
青空が広がるピッツバーグの風景 ピッツバーグの山から見た景色

Q: 新山さん、現地で感動したことはありますか?

A: 現地でできた友人たちとアラスカにオーロラを見に行ったこと! オーロラは自然現象な為天候次第では見れないこともあると聞き心配してましたが、幸い滞在中毎晩(!)見ることができました。極寒でしたが、緑に揺らめくそのさまは寒さを忘れてしまうくらいの美しさでした。

空に広がる緑のオーロラ

未知の環境でも、やってみればなんとかできる!

出発前と今と、自分自身が変わったなと思うことはありますか

出発前(特にアメリカ移住前)は不安でしかなく、日本語が通じない世界で一年も生活できるとは考えもしませんでした。それが帰国前には「なんであの時あんなにおびえていたんだろ」と不思議になるくらい(笑)不安がなくなっていました。

すごい!(笑)

はい、それは特に英語が話せるようになったからではなく、未知の環境でもなんでも、やってみればなんとかできる、という度胸がついたからではないかと思います。元々があまり積極的でもない性格なので、ようやく人並みに慣れたのかなという感じでもありますが(笑)。また、県大に通うことで神戸という土地で一年暮らせたのも良い経験になりました。今までほとんど東京で生活してきたので、少し落ち着いた神戸の街で生活することで海外だけでなく国内の異なる側面も知ることができました。正直、東京に戻りたくないです…(笑)。

神戸を好きになってくださり、ありがとうございます(笑)! 最後に今後に向けて、また県大生へ
メッセージをお願いします

4月からまた会社に復帰することとなりますが、2年間の学生生活で培った知識や経験を周りに広げていけるよう努力をしていきたいと考えています。また学生の皆さんには、なるべく未来が簡単には想像できないことを見つけ、取り組んでいってほしいと思います。県大の学部生の方たちとも関わる機会が少しあったのですが、本当に無限の可能性を持った人たちばかりだと感じました。どんどんチャレンジして私たち大人を飛び越えていってほしいです!

インディアナポリスのサーキット場内 インディ500マイル(世界3大カーレースの一つ)を見に行きました
サセックス大学研修の参加者たちと 県大学部生とも積極的に交流してくださった新山さん
第5回サセックス大学研修に参加)
素敵なお話をありがとうございました。ご卒業おめでとうございます!

お問い合わせ:
大学本部グローバル教育交流センター 松坂 078-794-6683

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