国際交流・留学

平成30年5月25日

平成30年度 国際交流だより第3号

留学・研修体験報告2017年度・春の特集号

県立大学では、様々な海外体験を得ることで、視野が広がり、自己の更なる可能性を見出し、ステップアップを図っていく先輩方がたくさんいます。昨年度、そんな実り多い機会を掴んだ先輩方3名を以下に紹介します。各自、自由に自身の体験(後輩へのエール含む)について記述していただきました。

①半田彩織さん(カーティン大学への交換留学)

1.留学期間

2017年3月に出発し、2017年12月に帰国しました。

2.授業内容

前半はEnglish Language Building Course(付属英語学校/以下、「ELB」)でアカデミックイングリッシュについて習いました。 参考文献の引用方法や論拠の書き方など、レポートの構成を中心に文法の確認や語彙の補強を行い、並行してディスカッションの練習も行われました。 最も大変だったのは実際のリサーチ結果を分析し、プレゼンテーションをつくる作業です。グループで作業を分担したり、プレゼン練習をしたりしました。 後半は専攻に関連した授業を4つ履修しました。

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  • ●International Political Economy
  • ●Macroeconomics Principles
  • ●Actuarial Economics
  • ●Quantitative Techniques for Business

それぞれLecture, Tutorial, Workshopで構成されています。評価はレポートや中間・学期末テスト、プレゼンテーションで決まります。出席や授業態度は評価に影響しませんが、講義中に教授や同級生から意見を求められたり、質問攻めにされる日もあり、まったく気が抜けませんでした。

3.ステイ先

Vickery House(185AUD/week Utilities included)という寮に滞在しました。そこでは、寮主催のイベントが多々あり、小旅行や観光、ハンドメイドワークショップ、フリーミール(夕飯)の提供などが行われました。
オフィスの方によると、日本人が入るのは5年ぶりだそうです。6~8人が個室を持つフラットで共同生活し、キッチン、冷蔵庫、シャワー、トイレは、ハウスメイトと共有しました。ハウスメイトは、オーストラリア人2人・マレーシア人1人・アフリカ系3人(前期)でした。後期には、顔ぶれが変わり、アフリカ系の学生のうち2人が移転してシンガポール人2人が入りました。

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4.応募したきっかけ

高校時代に参加したケンブリッジ研修でアウトプット(議論・演習)中心の授業スタイルを経験しました。当時は、とまどうだけで何もできなかったので、大学ではそれに再挑戦したいと考えていました。カーティン大学に決めたのは、より多くの情報がある英語の参考文献にアクセスし、卒論を英語で書くための経験を積みたかったからです。また。International Political Economyなど、経済に関連する他学部科目を履修できることも魅力的でした。

5.心がけていたこと

●能動的に行動すること

International Political Economyの授業は国際関係学と政治学を基礎としており、ほとんど初見の内容でした。教授に参考書をお借りしたり、ディスカッションを録音して分からなかったことや新しい単語をあとから調べ、質問に行ったりして乗り切りました。どんなことにも、自己責任の意識が強く、自身から動かなければ答えは得られませんでした。待っていても何も変わらないので、清水の舞台から飛び降りるような覚悟で交渉に挑んだこともあります。

●決して楽なほうへ逃げないこと

カーティン応募時の面接で指摘されたこともあり、授業選択では苦手な数学・統計系の授業も履修しました。予想以上に苦戦し、成績も低かったですが、パスできたことで大学院に進んで経済学を専攻する覚悟ができました。

6.得たもの

●友人

ELBの友人とは、金曜の夜にお互いの国の料理を作ったり、週末に観光に行ったりと、きつい課題と終わりの見えない勉強の合間に息抜きを楽しみました。メインストリームに移ってからも、互いにそれぞれの課題を助け合うなど、交友関係は続きました。いまでも、連絡は取り合っています。

●交渉力

異文化に飛び込み、どんな状況下でも、問題が起これば自分自身で交渉し、解決策を探し出すことができるという自信ができました。

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7.異文化体験

●食事の選択肢にベジタリアン・ビーガンがあることです。また、クラスの子たちと寿司パーティをしようとしたときに、イスラムのハラールには調理器具や食材の処理方法にも厳しい基準が存在することを知りました。実際にそれらを考慮すると、日々の生活がとても大変になることを実感しました。

●日本人として、自身の意見を様々なことに対して求められたこと。
北朝鮮の今後、集団的自衛権の問題、など答えにくいことも笑ってごまかすことはできず、考えに考えて、論拠を用意して意見を述べていました。事前準備ができない分、毎回緊張しっぱなしの授業でした。

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8.留学前後の変化
  • リスクを考慮したうえで、あえて挑戦する勇気を持てるようになりました。
  • 自身で交渉し、改善を図る努力をすることに積極的になりました。
  • 他国では、自身は「日本人」で、一番「日本」について知っている人だと思われることを知り、自国についてもっと知ろうと思いました。
  • 将来の夢が明確になりました。今までは、漠然と国際公務員になりたいと考えていましたが、 今回の留学経験と出会った友人たちに触発され、そのプロセスを考えるようになりました。 現在の直近の目標は、開発経済をその発祥の地、イギリスの大学院で学ぶことです。
9.後輩へのアドバイス

わたしの後悔は、アボリジニスタディなどのオーストラリア特有の授業を選択しなかったことです。交換留学生は幅広い分野から自由に授業をとることができるという魅力があります。ぜひ、活用してください。また、西オーストラリアには観光地がたくさんあります。 勉強に煮詰まったら、外に出てみてください。かわいい動物やバラエティ豊かな個性を持った友人、おいしいごはんがきっと見つかります。

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②朱怡安さん(カーティン大学への交換留学)

1.自己紹介
  • 台湾人の両親の元、日本で生まれ、3歳まで台湾で過ごす
  • 小・中 日本の中国人学校に通う
  • 高校時代に1年カナダに交換留学
  • 大学3年次にカーティン大学留学を決める
2.留学期間

2017年3月10日~2018年1月15日までオーストラリアの西海岸にあるパースのカーティン大学で約10ヶ月間交換留学をしました。

3.授業内容

●初めの17週間(3月中旬〜7月中旬)

カーティン大学内の英語学校で、大学で授業を受けるための英語(学術的なエッセイの書き方、参考文献の書き方、文献の見方etc.)を学んでいました。 大学に行く前は、テストがあるとは知らず、驚きと挫折の連続でした。 元々、リーディングとライティングが大の苦手で、本当に大変でした。 特に、文献(学術論文)は、日本語でも難しいのにもかかわらず、それを初めて関係性のある論文を見つけ、英語で読み、理解し、自分の言葉でエッセイに書くということは本当に難しかったです。

●2学期(7月末〜12月上旬)

オーストラリアの大学では、1学期で最大4コマまで授業が取れます。
その中で、私はCulture to Cultures, Foundation of Psychology, Introduction to Psychologyの3つを取りました。1コマに対して、Lecture(500人くらい収容できる教室で主に聞く授業)とTutorial(20~30人×教授1人でLectureよりももっと深く学ぶ)の授業がありました。基本的に毎週、Lectureが1時間と、Tutorialが2時間ありました。各授業1~2回のテストに対し、4つくらい課題がありました。(e.g. プレゼン、テスト、エッセイ、小テストetc.)基本的に、毎週の授業の前に、予習として教科書等を約30〜40ページ読む必要があるので、4コマしかないのにもかかわらず、本当にハードでした。

4.大学の違い
  • 学校に、カフェやレストラン、バー、銀行、ビリヤード台などがある。
  • 図書館がとても充実している(各机にコンセント、充電器がある、24時間開いているetc.)+オンラインで文献や本などがいつでもどこでも無料で見ることができる。
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5.ステイ先

初めは、1ヶ月間ホームステイをして、そこから寮かシェアハウスを探そうと思っていました。が、そこで、出会ったホストマザー(ファンキーな63歳)と気があったので、そのまま約9ヶ月間住んでいました。
また、家から学校までバスで7分、シティまで15分、スーパーと繁華街まで徒歩10分という好立地でした。 最後の1ヶ月だけ、お金を貯めて旅行するために友達のシェアハウスに泊めてもらいました。

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6.大変だったこと

漠然と、大学の授業は大変だと思っていましたが、想像をはるかに超える難しさでした。 日本では一夜漬けでできていても、ここではものすごく時間がかかりました。 わからないことだらけで、先生や友人に何度も助けてもらいました。 特に大変だったことは、グループで一つのレポートを完成させることと、グループプレゼンテーションでした。どちらも、成績をみんなで分け合うので、足を引っ張らないか不安でした。

7.留学をしようと思ったきっかけ
  • 元々、両親が外国人ということもあり、海外に行く機会が多く、小さい頃から日本以外への関心が高かった。
  • もっと色んなバックグラウンドを持った人に出会いたい。
  • 大学でしかできない留学をしたい=交換留学。
  • 海外の大学の授業を体験してみたい。
  • オーストラリアは移民の国で、中でもアジアに近く、出会ったことがない人たちに会えると思ったから。
8.留学中に心がけていたことは?
  • とにかく笑顔、なんでもチャレンジしてみること。
  • やらないで後悔するより、とにかくやってみる。
9.具体的にチャレンジしたこと

●補習校でアシスタント

子どもが好きだったことより、パースにある補習校(日本にバックグラウンドを持つ小学1年生〜中学3年生が 土曜日だけ通う日本語学校)で、小学2年生の先生のアシスタントを約8ヶ月間しました。 具体的には、子どもたちに国語を教えていました。 ここでは、自分と同じようなバックグラウンドを持っている子どもたちに出会うことができました。

●大学のボランティアに参加

Curtin Volunteerという大学のボランティア団体に参加しました。 そこで、たとえば、車で3時間かけて小さな町で行われる大きなイベントの運営のお手伝いなどをしました。 先生や大人の方が引率するのではなく、学生だけのグループだけで行くことに驚きました。

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●インドアビーチバレー(男女混合)

週1回、大学の友達とチームを組んで、地域のインドアビーチバレーの試合に参加しました。 体育館のようなところにネットと砂が敷かれて、子供からおじいちゃんまで地域の人たちが 参加しており、様々な年齢層の方と交流を深めることができました。

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●日本語クラブ

日本人の留学生や、日本に興味がある現地の学生が集まって交流するものです。 Curtinだけでなく、他大学でも日本語サークルみたいなものがありました。 イベントも色々あったので、両方参加しました!

10.留学中に行った旅行&イベント
  • ロットネストアイランド
  • マーガレットリバー
  • シャークベイ
  • シドニー
  • バリ島
  • 年末年始のホップマンカップ(テニスの全豪オープン前哨戦)etc.
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11.異文化を感じた出来事は?
  • バスに音声案内がないので、自分で降りる場所を覚えないといけない。
  • 川沿い(海と繋がっている)を散歩していたら、イルカが隣で泳いでいた。
  • 学食が安くないこと(基本的にランチは約1000円)=物価が高い!
  • 都会と自然がすぐ近くにある。(車で中心街から海まで20分)
  • 比較的のんびりしてる。
  • 土日はスーパーが5時で閉まってしまう。
12.留学に行く前と行った後で、自身にどのような変化がありましたか?
  • どんな環境でも生きていけるという自信が生まれた。
  • トラブルがあっても動じなくなり、冷静に対処できるようになった。
13.留学を通して得たものは?
  • 一生の友だち
  • 自分の弱みをさらけ出せるようになった。
  • 留学の経験が財産になった。
  • 改めて自分の強みや弱み、やりたいことが明確になった。
14.留学に興味のある学生に向けてのメッセージを!

大学の交換留学という制度は、大学生だけの特権だと思います。 日本の大学に在籍しながら海外の大学に長期行くことができる機会は今しかできないことだと思います。
少しでも海外に興味があって、行きたいと思うのであれば、ぜひ短期ではなく半年や1年といった長い期間、行ってみてほしいです! 後になって後悔するくらいなら、今行くべき!失うものゼロなのに、得るものがたくさん!

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③真鍋遼さん(ハワイ大学への短期語学研修)

最後に紹介するのは、今春ハワイ大学で短期語学研修の体験をした真鍋さんです。交換留学は、個々人が自分の受けたい授業を履修することを目的とするものですが、この研修では、県立大学より11名の学生が参加し、アクティブでユニークな英語の授業、そしてホームステイを体験しました。

1.研修期間

2018年2月25日(日)~3月18日(日)

2.授業の特徴

ハワイ州・ホノルル市にあるハワイ大学附属言語センターにて、青い空と海のもと、のびのびと英語を学びます。 現地学生との交流プログラム(インターチェンジ)の他、フラダンス体験、文化施設や周辺の学校訪問等の課外授業も盛りだくさん。(昨年度は、ウクレレのお店でウクレレの歴史を聞いたり、裁判所の博物館「Ali'iolani Hale」でハワイの法の歴史について学び、そこで劇を演じたり、近隣の高校を訪問し日本語の授業に参加するなどの課外授業体験をしました。)

3.体験報告

ハワイ大学研修は、私にとって貴重な経験となりました‼
最初は英語を話すためにという目的でこの研修に参加しました。が、実際得ることが出来たのは、英語はもちろんですが、それ以外のことも多かったです。

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●磨かれた英語力

まず、ハワイ大学で受けた毎日の授業とホームステイ体験により、やはり英語力は磨かれました。
3週間という短い期間なので、ちょうど耳が慣れた頃に帰るという形にはなったのですが、慣れることは可能でした。
たくさんの英語でのコミュニケーションにより、大事なことは文法ではなく積極性だと理解出来たのはとても大切なことでした。
英語が完成しないまま帰ることにはなったものの、英語の勉強の仕方を理解して帰れたので、帰ってからの努力を怠らなければかなり英語力を向上させることが出来ると確信しています。
※英語授業のエピソード→ハワイ大学マノア校キャンパス内で歩いていた学生(地元学生や留学生)に対して、ハワイの流行についてインタビューをして回りました。10人ほどの学生さんとお話が出来、インタビューをして話しかけるコミュニケーション能力と、そこで質問をし、会話をするための英語力が磨かれ、とても良い経験になりました。また、近隣の高校に日本語を教えに行くという学外授業では、日本語を英語で説明するのが意外に難しかったのですが、高校生達とも仲良くなることが出来、楽しく英語力を伸ばすことが出来ました。

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●コミュニケーション能力と生活力も向上

英語力以外に磨くことができたのはコミュニケーション能力と生活力です。
生活力については、私自身が厳しいホームステイ先でお世話になったこともあるかもしれませんが、日本とは違う環境や文化の中で3週間も過ごしたことで、かなり生活適応能力が磨かれたと思います。
普段日本で自分で起きることが出来ない私が、毎日朝5時でも起きれたのがその証拠でした。
いつもと違う家庭での長い生活はとても良い経験になりました。
コミュニケーション能力は(英語で会話をしようと)、たくさんの人に話しかけることによってかなり向上したように思います。
何人かの友人を1人で作ることが出来たのはそのおかげだと思います。
※ホームステイでのエピソード→時々、夕飯時に、ホストマザーと今日何があったのかを英語で会話するのが、とても良い英語経験になりました。
また外出先では、ボディーボードをしているとヨーロッパからきている観光客が真似をするので、ボードを貸してやり方を英語で教えた経験や、海外の高齢の観光客の方が、日本語での挨拶などを教えて欲しいと言ってきてくださった時にそれを英語を交えて教える経験など、とても良い刺激になり、楽しく英語力を磨くことが出来ました。

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●後輩へのアドバイス

ただこれらの経験をするために、次に続きたい後輩へのアドバイスがひとつあります。
せっかくの海外、せっかくのハワイで、日本の友人と観光、ショッピングと遊びたい気持ちはよくわかります。
でもそれは旅行でも出来ることなんです。せっかくハワイ大学に留学するという貴重な経験が出来るのなら、英語のために積極的に努力するのが1番だと思います。
観光も海外の方との会話もどちらもすればいいと思うのです。
3週間あるので、最後の1週間は地元ハワイの方々と話すことに従事することをお勧めします。
そうすれば本当に貴重なたくさんの力を得ることが出来る、と自分の経験をもって保証します。

お問い合わせ:

国際交流機構(大学本部 教育改革課)

TEL :
078-794-6683
e-mail :
kokusai@ofc.u-hyogo.ac.jp
   
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