国際交流・留学

平成30年12月4日

平成30年度 国際交流だより第18号

国立台湾大学の短期プログラム、NTUPlusAcademySummer+(N1 Biotechnology)に参加した学生のレポートです!

この夏、本学理学部部1回生の学生が国立台湾大学の+N1 Biotechnologyに参加してきました。

本学からは2016年に理学部の学生が1人参加して以来、2人目の参加者です。

本来は3回生以上におすすめのプログラムなのですが、英語力と志望理由によっては1回生からの参加も可です。

実際、今回チャレンジした学生は、1回生ながらも熱意と英語力が認められて参加することができました。

実際行ってみると、やはりとてもハードだったようですが、頑張りぬいてとても良い経験をしてきました。

語学留学とはまた違う留学体験です。

+N1 summer Program Biotechnology(2018/8/12-25) 体験レポート
(理学部1回生 森園 然)

①このプログラムについて

このプログラムは国立台湾大学と筑波大学との関係からできた長い歴史のあるプログラムです。

今回僕が参加した回には、兵庫県立大学もあわせて6校、計17人が参加する予定でしたが、四川大学の人2名が国の関係で参加を断念していました。

プログラムの概要は、二週間で配属された研究室でのプロジェクト結果を最終日にプレゼンとして発表するというものです。

またこのプログラムは、国立台湾大学や筑波大学の先生方がというよりかは、国立台湾大学の数名の院生がTAとして中心的に動かしていました。
ですのであまり勝手な行動はできないと思われます。
授業は計5コマあり、内容は一コマ一人一時間教授の研究課題についてプレゼンし、そのあと質疑応答をするというものでした。 Sports nightでは、今回はみんなで卓球を体育館でしました。
土日はTAが計画したアクティビティに参加しました。みんなで九份などのいわゆる観光スポットへと行ったりしました。
台湾の町の様子その2
②国立台湾大学について

国立台湾大学は、大学というよりも公共施設感が強い印象を受けました。散歩している人、ベンチで休憩している人、外の食堂らしき場所でご飯を食べている人、正直敷地内はただの公園とあまり変わりません。

施設は一つ一つ本当に大きいです。特に体育館付近はいろいろなコートがあり体育館自体は大きすぎて何があるのかよくわかりません。

寮は大学構内、構外にいくつかあり、自分が入寮したものは大学から徒歩15分くらいの場所にあるものでした。

寮は男子寮、女子寮と分かれており、一階のエントランス部分は男子女子誰でも許可なしで入ることができ、また一階にしか学校のフリーWi-Fiが飛んでいません。

洗濯は乾燥機もあるので便利ですが、洗剤は自分で用意する必要があります。

干す場所も、各階の端にあるのでこまらないと思います。ハンガーを忘れないようにしてください。

自分が泊まっていた寮の部屋には玄関がありませんでした。

TAから、多くの人は靴を部屋の扉の前に置いて、室内ではスリッパで生活しているといわれたので注意が必要です。

部屋の中はきれいでよかったと思います。寝具はマットレス、まくら、掛布団で、それらはエントランスで渡され、自分で部屋までもっていく必要があります。

室内にはベッドの骨組みだけがあります。部屋にはLANが使える穴がありましたが、結局インターネットはそこから使えませんでした。よくわかりません。

また、何かを買うとき、大学構内に存在するセブンイレブンでは学生証を見せるだけでディスカウントしてくれるので覚えていておいたほうがいいと思います。

水は、寮、大学の各建物内に浄水器が存在するのでそれを利用したほうがお得だと思います。
国立台湾大学風景
③プログラムを通しての感想

まず、もともと僕はこのプログラムの参加条件が大学3回生以上、研究をすでにしている人が行くものだということを知りませんでした。

また、これを知ったのは申し込みがほぼ終わったときでした。

ですので3回生以上の人たちにはあまり参考にならないレポートになっていると思います。

また、自分は今まで「 留学 」というものをしたことがなく、これが初めてであるということを先に言っておきます。

終えてみて、このプログラムはとても難しいものだったと思います。

それは学んだ内容が難しいのはもちろん、一回生、兵庫県立大学から一人で参加ということ、英語が日常会話レベルだったということもあります。

また今回は、ほぼ全員M1で、いろいろな面でのレベルの差を思い知らされました。

ですが、M1が多かったからこそ、よくしてもらえたということは否定できません。

授業内容は、当たり前ですが、少しもわからず、ラボの先生が僕に課したプロジェクトの大事な説明も4割くらいしかわかりませんでした。

速いスピードの英語、生物英単語に理解が追いつきませんでした。

また、初めて研究室という空間に入り、出されたプロジェクトをこなすために必要な知識を資料から英語で読み取るという作業は全く慣れませんでした。

最初の二日、三日間は本当につらかったです。

大学ではちょうど細胞生物学が終わったばっかりで、分子生物学もまだやっていなかったですし、 そもそも僕は高校で生物選択者ではなかったので、わからないことさえもわからなく、また質問を言いたくても英語でなければいけないので、とても頭を働かせました。

そこで、会話ではジェスチャー、図、強調したい単語を強く発音するなど、初歩的なことですが挑戦してみました。

ですが正直、文法もガン無視でしゃべっていたことが多く、ラボのTAには大きな迷惑をかけてしまったと思います。

そして毎日新しい情報が山のように入って来て、自分には整理すら追いつきませんでした。

ですがこれは僕の地頭の悪さが出ているので、ほかの人は大丈夫だと思います。

そんなこんなで最終日、人生初のプレゼンを30人近い人たちの前で行うことができました。

それはとても短い7分間というものでしたが僕にとっては非常に怖いものでした。

発表内容は、基本的に研究成果を発表するのですが、僕は2週間で実験まで行くことができなかったので、2週間勉強したことについてまとめ、プレゼンしました。

こうして、結果的には二週間を過ごし通すことができました。

もちろんこのほかにも楽しいことがたくさんありました。

ラボにいる人たちと一緒にご飯を食べたり、いろんなナイトマーケットに連れて行ってもらったり、ほかのプログラム参加者、TA、ラボの人たちと話したいろいろなことは非常に価値のあるものです。

ですが、一回生にとってこのプログラムはいろいろな面で難しすぎると思うので、自分はあまりオススメはできません。

少なくとも台湾を全力で楽しみたい一回生ならほかの国立台湾大学のプログラムに参加したほうがいいと思います。
台湾の町の様子その2
最後に、なぜ自分がこのプログラムに参加したのかということについて少し書こうと思います。

自分は去年受験失敗しました。

だれもがですが、合格のためにやっていたので落ちてしまっては全く意味がないと受験勉強前は思っていました。

ですが、自分は落ちたことによる恩恵が多くあるなと今になって思います。

甘かった計画や勉強方法など落ちたという失敗の結果がなければ反省することもできなかったですし、なにより落ちたことによる悔しさは、今は何かに没頭するための僕の原動力となっています。

そしてこの経験から学んだ一番大きなことは、失敗はそんなに悪いものではないということです。

いままでの18年間は、失敗に対して漠然とネガティブな考えをしていました。

ですが、受験の失敗から、失敗は、単に一つ以上のエラーがあるということを知らせてくれるだけであるとも考えられることに気が付きました。

セルフチェックで見つけられないエラーを見つけられるということは非常に素晴らしいと思います。

受験失敗後、浪人より大学入学のほうがメリットが大きいと判断し、兵庫県立大学に入学しました。

大学入学し、なにから始めようと考えたときに、英語をしゃべられるようになれば基本的にどんなところにも行け、文字通りいろいろな人と会話することができ、自分では気が付けない自分の欠点や、新しい世界に気づくチャンスが増えるのではないかと考えました。

そして、英語を使えるものへとする方法を調べていたときにTED Talks で、プレゼンターが言語学者のChris Lonsdaleの「 How to learn any language in six months 」というビデオを見つけました。そこで語られていた方法が大筋正しいと自分は考えて、4月から実行し、夏休みに短期留学をしようと決意しました。(ビデオでは留学をしなければならないとは言っていません)

結局数あるプログラムの中で、自分はこのプログラムを選びました。

簡単に言うと、ほかのプログラムに比べて英語を学べる以外のプラスアルファの部分が、自分にとって非常に多くあったからです。

例を挙げるとすると、一つは、台湾で大学受験を勝ち抜いた人と会話する機会があるということ、もう一つは、前提条件として英語をしゃべられなければいけないので、ほかのプログラム参加者に対してある程度のやる気や学力が期待でき、また、そのような人と会えるだけでも自分に還元できることがあると考えたからです。 (正直今は、英語は留学をしなくても話せるようになれる時代だと思うので、もし留学を考えてる人がいるならば、プラスアルファの部分がどれだけ自分にとって有益かを吟味する必要があると思います。)

しかし、残念ながら自分自身このプログラムの参加条件に満たしていなかったので、参加することができないと思っていました。

ですが、結果的には許可が下りたので、自分を受け入れてくれたラボの先生と推薦状を書いてくれた先生には感謝しかないです。

ここまでが僕が考え、実行した計画です。

費用は2週間で、飛行機代も含めて、30万弱したので安くはありませんでした。

ただ自分は、19歳でこのプログラムに参加することができて本当に良かったと思います。

英語に慣れる以外に、社会人となるために必要なこと、人間として必要なものなどそういったお金を払ってもなかなか手に入らないような情報を19歳で手に入れられたことはとても価値のあることだと思います。

そしてもう一つ思うようになったことは、留学というものは目的意識をはっきり持てないのならば行くべきではないということです。

自分はいままで、留学すれば何かが起こる、みたいな考えをしていたのですが、結局何か自分の中に目的がないとその留学はただの旅行になってしまうと今回のプログラムを通して感じたので、これから留学を考えている人たちはそれなりの考えのもと留学という選択肢をとったほうがいいと自分は思います。
いろんな考え方があると思いますが、一意見として利用してもらえたらうれしいです。
終了証
2週間の研修で、ぐっと成長し、たくましくなって帰国した学生にインタビューしました!

台湾で印象的だったのは、人がフレンドリーで優しいことだったそうです。

ハードな研修でしたが、香港の友達ができたり、毎日行くセブンイレブンの店員さんと仲良くなったり人との繋がりが楽しかったとのこと。

また、海外の学生のプレゼン能力(英語もプレゼンの仕方も)の高さに驚いたとのこと。

今度、国際化が進む中で自分の意見を伝える力がますます必要になってきますね。
2週間の研修の中で、今後自分が何をしたいか、どのように勉強していくべきかしっかり考えている姿に驚かされました。
春の短期プログラム参加者募集中です!

現在、国立台湾大学では、春の短期プログラムNTU Spring+ プログラムの参加者を募集しています。

今回は中国語コース(英語で学ぶ文化体験付き)もありますので、チェックしてみてください。

お問い合わせ:

国際交流機構(大学本部 教育改革課)

TEL: 078-794-6683
e-mail: kokusai@ofc.u-hyogo.ac.jp
   
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