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座談会:OB・OGが語る兵庫県立大学大学院経営研究科(MBA)

2015年5月2日(土)兵庫県立大学淡水サロン(神戸市中央区・三宮)にて

経営研究科の各コース(ビジネスイノベーションコース、地域イノベーションコース(一般)、地域イノベーションコース(中小企業診断士登録養成課程)、医療マネジメントコース)の修了生をお招きして、経営研究科での学生生活についてざっくばらんに語っていただきました。

1. 経営研究科入学前について

- 経営研究科に興味を持ったきっかけ

まず、どういうきっかけで経営研究科をお知りになり、入学してみようと思われましたか。1期生の方は情報が少ないところからのスタートでしたが。

亀井:知ったのが1月入試のぎりぎりで。中小企業診断士の2回目の2次試験(※注1)を落ちたんですよね。ちょっと(目の前が)真っ暗で、どうしようかと思っていたところ、知り合いの方から聞いたのがきっかけです。よってバタバタでした。


粥川:中小企業診断士の2回目の2次試験を受けた帰りに(経営研究科が)チラシを配っていて(知りました)。そのときは(2次試験に)落ちたと思い、もう一回1次試験から受けるのは大変だなと思って、また、兵庫県に住んでいたので、何かのご縁と思っていました。結果として2次試験に通っていたのでよかったのですが、出身が経営・経済いずれの学部でもなかったので、きっちり体系的に勉強しようと思い、また入試が(注:当時は)面接だけということもありましたので、受験させていただきました。


小川:確か入試の面接で同じことを聞かれて(笑)答えたのを未だに鮮明に覚えているんですけど、正月前ですかね、書店で「企業診断」という雑誌をめくったら、ここの大学の養成課程が始まりますという広告を見て受けに行こう、というのがきっかけで。あれは未だにすごく覚えています。


池添:最後に受験した診断士2次試験は、「今年で最後」と決めて全力で取り組みました。私自身も資格スクールの講師もまず受かるだろうと楽観視していたのですが、結果が出ると不合格でした。もう最後と決めていたので、来年の受験は考えていませんでした。その後のことを考えていく中で、勉強中にたくさんの問題と向きあって気が付いたのですが、座学だけでは学べないこともあり、もっと実務的な経営戦略を学びたいと思いMBA取得の検討を始めました。その時に、兵庫県立大学の診断士養成課程のことを知りました。今まで勉強したことも活かせて、診断士の資格とMBAも取得できる。また、中小企業診断士の先生方に教えていただけるということが私にとっては大きな魅力で、今後の仕事にも活かせると確信し、受験させていただきました。


大井:病院で勤務をしており、経営の勉強が必要だと思いまして、MBAに進学したいと思いましたが、今の仕事を中断して行くわけにもいきませんので、社会人として勤務しながら通学できるところはどこかあるかなと、もっぱらインターネットで検索しました(一同笑)。ほかの大学の社会人向けのコースもたくさん出てきたので、最初はそちらに行こうかと思っていたんですが、そういったところは医療に特化したものではありませんでしたので、さらにいろんなページを検索しておりますと、兵庫県立大学医療マネジメントコースがヒットしました。こちらの方が自分のニーズにはマッチして、効率よく学べると思いましたので、最終的にこちらを受験することにしました。学費的にも、他の私立に比べて相当お得でしたので(一同笑)、こちらにさせていただきました。

昨年入学した学生から、教育訓練給付制度(※注2)ということで、支払った経費の一部が給付されるようになりまして。社会人で雇用保険を払っている、など色々条件があるんですけど、条件が合えば給付される仕組みになって。そういう意味でも魅力的になっていると思います。

木戸:私は、大学の廊下でポスターを見かけて興味を持ったのがきっかけなんですけど、それで経営研究科の設立に携わった佐竹先生を、ゼミの先生からご紹介いただいて、具体的にどういったことを勉強してどういったことを目的とした研究科なのか、ということをしっかりと教えていただき、この内容であれば是非2年間勉強してから就職しよう、と。ちょうど就職活動するか進学するか悩んでいた時期でもあったので。

4年生のとき?3年生のとき?

木戸:3年生の秋か冬で、就職活動が始まるころに、ちょうどポスターが、来年から始まるというのがあって、それがきっかけでした。

- 受験を決意するに至るまで

それで、最終的に受験するに至った理由や経緯などありますか?周りの説得も含めて。奥様の反対などありませんでしたか?

亀井:私は診断士の試験を50過ぎてから勉強しまして。やはり資格ですから、取りたいですよね、単純に。それで1次試験に2年かかって、そしてさっき言いましたように2次試験に落ちて。結構必死に勉強しましたから、やっぱり。それくらい勉強しないと1次も通らなかったので。大変苦労したんですよね。そのころ既にコンサルタントをやってましたし、地域での仕事をするには診断士(の資格)がないとなかなかできないじゃないですか。やはりモチベーションはそこですよね。奥さんの反対は特になかったですね。反対します?(一同笑)

いや、そこはわかりませんが(笑)。粥川さんはどうでしたか?

粥川:私は特に何も相談せず、自分がやりたいことを今までやらせていただいておりました(一同笑)。当時、社内ベンチャーの事務局の仕事をしていましたので、必要に迫られて会社法とか労務管理とか色々知らないといけない中で、診断士という資格があることを知って勉強し始めたのですが。最終的に診断士の試験は通ったんですが、もう一回体系的にきちんと勉強しようと。(診断士試験の)予備校には行きませんでしたが、予備校で受験対策的なことをやるよりは、全然内容も違うんだろうな、ということで、受けようかと。年間50万円(の学費)で飲み友達ができれば、それで良しというつもりで(笑)、入らせていただいて、ということですね。

なるほど。大井さんは、反対とかはなかったですか?

大井:反対とかはなく、病院のスタッフ、家族、友人の皆さんに背中を押していただきました。社会のため、世の中のためにやりたいことがあるのなら是非頑張ってくださいと、周囲はみな好意的でした。そういったことでは全く困りませんでした。


小川:私は(2次試験の受験は)1回目だったので、もう1年受けることができたのですが、やはり広告との縁というのと、家族などには合格してから・・・(一同笑)。別に受験するのに相談したことはないです。合格して行くことになってからの結果報告だけですね。


池添:受験したいという気持ちは大きかったものの、願書提出締切日の前日まで悩みました。仕事では、役員という立場であり、会社は5期目に入ったところでした。これからというところで、仕事以外に取られる時間の不安や、家庭との両立に不安を感じていました。しかし、夫に相談したところ、「会社の経営には、日々学ぶことが必要。勉強することで悩むなら会社経営は難しい。」と言われ、学ぶことも仕事のひとつだと思い受験を決心しました。

木戸さんは、早く就職を、など言われませんでしたか?

木戸:先ほどの佐竹先生のお話があったその日に、親に行きたいって言ったんですけど、そのときは反対されました。やはり学費もありますし、実家から通っていましたが生活費もありますので、反対されたんですけど、それについてはアルバイトと奨学金で何とかするということで、最終的には了承してくれて、やりたいことをやれと言ってくれました。

- 受験対策

受験対策は何かされましたか?

池添:過去問を取り寄せたのと、小論文を書くということを学生時代から1回もやったことがなかったので、小論文の市販の本を3冊くらいこなしたという程度です。


大井:過去問を入手し、読ませていただきました。私の場合は推薦入試で口述試験だけだったので、恐らく過去問と同じような内容を質問されるのかと思い、入試の前に想定問答集を作って病院で近くの人をつかまえ、質問してもらって答える練習をしました。


粥川:志望理由書をかなり真剣に書きましたね。それしか見ないだろうと思って(笑)。1000文字で何を書くのかワードで打って(下書きして)。自分(が試験官)だったらこれは通すと(いうものを)。

先生方、志望理由書はしっかり読んでいますので。

※注1:「中小企業診断士」の資格の取得方法について

中小企業診断士の資格を得るには、1次試験合格後、2次試験に合格するか、登録養成課程を受講する必要があります。2次試験は1次試験の合格年度とその翌年度の2年間に限り受験でき、本学経営研究科の「中小企業診断士登録養成課程」の受験資格もその2年間です(平成12年度以前の第1次試験合格者については、例外あり)。詳細は、
こちらのPDFをご覧ください


※注2:教育訓練給付制度について

本学大学院経営研究科の一部のコースは、厚生労働大臣に専門実践教育訓練講座(専門職学位課程(ビジネス・MOT))として指定を受けました。一定の条件を満たす方が所定の申請を行えば、本学に支払った教育訓練経費(学費等)の一部を受給できます。この制度の詳細は、厚生労働省のホームページをご参照願います。また受給手続に関する詳細は、ハローワークまで直接お問い合わせください。 なお、厚生労働大臣より専門実践教育訓練講座として指定を受けた本研究科のコースは以下の通りです(2015年4月1日現在)。

   ・地域イノベーションコース
   ・地域イノベーションコース(中小企業診断士登録養成課程)
   ・医療マネジメントコース

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目次

  1. 経営研究科入学前について
  2. 大学院生活を振り返って
  3. 経営研究科修了後について
  4. これから経営研究科の受験を検討される方に向けて

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