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記者発表詳細 2017年9月

平成29年9月21日(木曜日)

平成29年度兵庫県立大学大学院経営研究科学位記授与式について

趣旨

兵庫県立大学経営専門職大学院経営研究科の第7期卒業生の学位記授与式を次のとおり挙行します。


内容等

日時
平成29年9月29日(金曜日)15時00分~
場所
兵庫県立大学神戸商科キャンパス 本部棟 大会議室
修了予定者数
地域イノベーションコース 9名
医療マネジメントコース  10名
介護マネジメントコース  3名
経営研究科のコース紹介
  • ビジネスイノベーションコース(履修期間2年)
    • 大学学部新卒者を対象に、平日に開講される科目の履修を中心としたコース
    • 国際企業社会で実践的に活躍できる人材を育成

  • 地域イノベーションコース(履修期間1年6ヶ月)
    • 社会人(企業の経営幹部、事業承継者等)を対象に、主に土曜に開講される科目の履修を中心としたコース
    • 理論に裏打ちされた実践的マネジメント能力を備えた経営のプロを育成

  • 医療マネジメントコース(履修期間1年6ヶ月)
    • 社会人(医療従事者等)や大学学部新卒者を対象に、主に土曜に開講される科目の履修を中心としたコース
    • 高度なマネジメント能力を備えた医療機関における将来の運営管理者を育成

  • 介護マネジメントコース(履修期間1年6ヶ月)
    • 社会人(医療・介護従事者等)や大学学部新卒者を対象に、主に土曜に開講される科目の履修を中心としたコース
    • 卓越したマネジメント手法を駆使する介護経営に関わる人材を育成

※医療マネジメントコースは平成22年4月に、介護マネジメントコースは平成26年4月に、日本の経営専門職大学院では初めて設置
※ビジネスイノベーションコース及び地域イノベーションコースに、高度な経営理論を身につけ地域経済活性化に貢献する中小企業診断士を育成する「中小企業診断士養成課程」を併設(履修期間2年)

(注)ビジネスイノベーションコース及び中小企業診断士養成課程は、履修期間が2年間となっており、今回は対象外。
式次第
別紙のとおり
問い合わせ先
兵庫県立大学神戸商科キャンパス 経営部 学務課
電話:078-794-5220

平成29年9月1日(金曜日)

NAD+還元[NiFe]ヒドロゲナーゼのレドックススイッチ機構の構造基盤の解明 -タンパク質の構造変化による酸素および活性酸素種からの防御機構と生物のエネルギー代謝システムの進化についての基礎科学的研究-

趣旨

兵庫県立大学大学院生命理学研究科/次世代水素触媒共同研究センターの樋口芳樹教授(科学技術振興機構CREST研究代表者,理化学研究所客員研究員(研究当時))、茨城大学大学院理工学研究科/フロンティア応用原子科学研究センターの庄村康人准教授、同大学農学部の西原宏史教授、奈良先端科学技術大学院大学物質創成科学研究科の廣田俊教授、東京大学大学院農学生命科学研究科の石井正治教授、九州大学大学院工学研究院/カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所の小江誠司教授らの研究グループは共同で、大型放射光施設・SPring-8を利用して、酵素の1つであるNAD+還元[NiFe]ヒドロゲナーゼ*1,2のX線結晶構造解析(立体構造解析)を行いました。
その結果はScience誌電子版(2017年8月31日付:日本時間9月1日午前3時、DOI:10.1126/science.aan4497)に発表されます。
本研究は、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業(CREST)「ライフサイエンスの革新を目指した構造生命科学と先端的基盤技術」領域(研究総括:田中啓二 東京都医学総合研究所理事長兼所長)の研究費支援を受けて行われました。


内容等

概要
  • NAD+還元ヒドロゲナーゼの立体構造解明は、世界初の成果である。NAD+還元ヒドロゲナーゼは、水素酸化還元触媒ユニット(ヒドロゲナーゼ)とNAD+酸化還元触媒ユニット(ジアフォラーゼ)が合体した複合体酵素で、水素とNAD+の酸化還元をカップリングさせることができる。構造解析の結果、分子中の鉄硫黄クラスターの酸化状態の変化が引き金(レドックススイッチ*3)になって酵素の分子構造が変化し、これが酸素に対する防御機構と活性酸素種の生成を抑える分子機構に関連していることを見出した。また、酵素分子中で電子を流す鉄硫黄クラスターの立体配置が、ヒトを含む酸素呼吸をする生物の呼吸鎖電子伝達系で重要な酵素・複合体Ⅰと酷似していることを見出した。
  • 今回の研究成果は、酵素の酸素に対する防御機構と細胞における活性酸素種の生成を抑える分子機構の解明に寄与する重要な知見である。また、酸素呼吸および嫌気呼吸生物のエネルギー代謝システムの進化的側面を解明した。

詳細
別紙のとおり

用語解説
  • *1NAD:ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドの略称で、地球上のほぼ全ての生物の細胞内の化学反応で電子のやりとりを媒介する分子。多くの酵素に対して酸化還元反応の補酵素としての役割を持つ重要な分子。酸化型はNAD+、還元型はNADHと略称される。
  • *2[NiFe]ヒドロゲナーゼ:多くの微生物が持つ酵素で水素の合成や分解を司る。分子中のNi(ニッケル)とFe(鉄)原子からなる金属錯体(Ni-Fe活性部位)が機能上重要な役割を担う。NAD+還元[NiFe]ヒドロゲナーゼは、[NiFe]ヒドロゲナーゼとNAD酸化還元酵素が合体した酵素である。通常,活性部位に金属をもち、その金属原子の構成により、[NiFe],[FeFe],[Fe]ヒドロゲナーゼとよばれる。
  • *3レドックススイッチ:細胞内外の酸化還元電位(電子を与えやすいか,受け取りやすいかを示す指標)は、生命活動に関係する化学反応に大きな影響を与える。この酸化還元電位の高低によってそれに関わる分子(例えば酵素)自身が形(立体構造)を変えて特定の化学反応を進めたり抑えたりする仕組みをレドックススイッチと呼ぶ。

研究者の役職名及び氏名
  • 兵庫県立大学大学院生命理学研究科/次世代水素触媒共同研究センター 教授 樋口 芳樹(ひぐち よしき)(CREST研究代表者,理化学研究所 客員研究員(研究当時)),研究員 竹田 翠(たけた みどり),大学院生 中島 悠志(なかしま ひさし),中川 英恵(なかがわ はなえ),研究員 池田 洋子(いけだ ようこ)
  • 茨城大学大学院理工学研究科/フロンティア応用原子科学研究センター 准教授 庄村 康人(しょうむら やすひと),農学部 教授 西原 宏史(にしはら ひろふみ)
  • 奈良先端科学技術大学院大学物質創成科学研究科 教授 廣田 俊(ひろた しゅん)(CREST共同研究者),特任助教 太 虎林(Tai Hulin)(CREST研究員)
  • 東京大学大学院農学生命科学研究科 教授 石井 正治(いしい まさはる),名誉教授 五十嵐 泰夫(いがらし やすお)
  • 九州大学大学院工学研究院/カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER) 教授 小江誠司(おごう せいじ),カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER) 准教授 尹 基石(ゆん きそく)

記者会見日時
下記のとおり記者会見を行います。
日時
平成29年8月30日(水曜日)10時30分から
場所
兵庫県職員会館206号室
神戸市中央区下山手通4-18-2
説明者
兵庫県立大学大学院生命理学研究科 教授 樋口 芳樹(CREST研究代表者)
茨城大学大学院理工学研究科 准教授 庄村 康人(CREST研究員)

問い合わせ先
兵庫県立大学大学院生命理学研究科 教授 樋口芳樹
電話:0791-58-0179 E-mail:hig@sci.u-hyogo.ac.jp

兵庫県立大学播磨理学キャンパス経営部 次長兼総務課長 神頭由紀
電話:0791-58-0101 FAX:0791-58-0131 E-mail:u_hyogo_harima@ofc.u-hyogo.ac.jp
 

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