公立大学法人 兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科

文字サイズ

 

「サイエンスカフェRRM」を9月30日に開催します

大地・生物・人の関係性について、参加者の皆さんとともにさまざまな切り口から自由闊達に議論するサイエンスカフェRRM。8回目を迎える今回は、「海」に目を向けてみたいと思います。列島に住む私たちは、海の恵みを存分に享受して生きてきました。あたりまえのように感じている「海の幸」ですが、近年はそこにも変化が迫りつつあります。海岸の生態学の最新成果による話題提供を手がかりに、海と人との関係について考えてみたいと思います。事前申し込みのうえ、是非ともご参加ください。

日時:2017 年9月30日 (土) 14:00〜16:30
場所:豊岡稽古堂交流室3-1(豊岡市役所敷地内、大開通り正面:豊岡市中央町2-4)
  
定員:40名(先着順)
参加費:無料(飲み物は各自でご持参ください。稽古堂にも自動販売機はあります)    

1.話題提供(14:00〜15:15)
奈良大学教養部教授 岩崎敬二氏 「海の外来生物:海の幸にも迫る危機」
日本人の日々の食卓を彩るワカメや牡蠣(マガキ)、アサリ、ハマグリ。いずれも、日本とその近海にしか棲んでいない海藻や二枚貝たちです。しかし、ワカメやマガキやアサリは、アメリカやオーストラリア、ヨーロッパなどに移入されて大発生し、外来種として、かの地の海岸生態系に大きな変化や被害を発生させています。ハマグリでは、別種の外来ハマグリとの交雑が見つかっていて、日本のハマグリの遺伝的な純粋性が脅かされています。海岸に棲む生物たちのこうした外来種問題の現状やその解決に向けた国際的な取り組みを紹介しつつ、水産大国日本の海産外来種対策はどうあるべきかを議論したいと思います。

★岩崎教授は、京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了。京都大学博士(理学)。現在、奈良大学教養部教授。海岸生物の競争・共生関係の研究も行いつつ、外来海洋生物の分布や被害を調べるために全国の海岸を巡っています。主要著書は『貝のパラダイス―磯の貝たちの行動と生態(単著)』『海の外来生物―人間によって撹乱された地球の海(共編著)』(いずれも東海大学出版会)など。

2.ディスカッション(15:15〜16:30)
ファシリテーター:兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科院生(予定)

申込先:兵庫県立大学 豊岡ジオ・コウノトリキャンパス
E-mail:rrm@ofc.u-hyogo.ac.jp(@を半角に)
(氏名、所属、住所、メールアドレス、電話番号をお知らせください)
Tel:0796‐34‐6079

主催:兵庫県立大学地域資源マネジメント研究科
共催:兵庫県立コウノトリの郷公園・豊岡市