サイエンスカフェRRM

 平成30年度最後のサイエンスカフェRRM。今回のテーマは「水」です。「湯水のように」という表現があるように、私たち日本人の多くは水の利用に無頓着ですが、災害による断水、自治体の財政難からくる水道事業の維持をめぐる問題・・・水が「湯水のように」使えなくなる契機は、私たちの生活のそこかしこに転がっています。なくてはならないものなのに、その重要性を見落としがちな水の問題。今回は熊本県の事例を手がかりに、みなさまと一緒に考えてみたいと思います。

日時:2019年1月27日 (日) 14:00-16:30
場所:豊岡稽古堂交流室3−1(豊岡市役所敷地内、大開通り正面:豊岡市中央町2-4)
定員:40名(先着順)
参加費:無料(飲み物は各自でご持参ください。稽古堂にも自動販売機はあります)

1.話題提供(14:00-15:15)
熊本大学文学部教授 牧野厚史氏 「地方の水の使い方から日本の水問題を考える」
 21世紀に入った頃から水の問題に関心が高まってきました。震災などの自然災害や水道事業の経営難などもあって、日常生活における水利用への不安という側面から日本の水問題が見えるようになってきたからでしょう。では、こうした水の不安を減らす方策のヒントをどこに求めればよいのでしょうか。この講演では、地方の多様な生活体験のなかに不安解消のヒントを探ってみたいと思います。その一つに、小さな川や湧き水、地下水など、水道水が普及するまで利用されてきた地域の水源の見直しがあります。地域の水源を利用する暮らしは、農村部を含む地方では、まだ人々の体験と記憶のなかにあることがらだといってよいと思います。
地方のなかでも、私の住んでいる熊本県では、上水道の普及率が低いこともあって、今でも地域の水源と住民との関わりは濃厚です。講演では、普及率の低さをマイナスとは考えてこなかった人々の生活を紹介しながら、水利用の変化が暮らしにもたらした光と影について考えます。その上で、熊本地震等の体験も交えながら、水の不安を減らす方向について皆様と意見を交換したいと思います。
★牧野先生は1961年兵庫県明石市生まれ。1990年、関西学院大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得満期退学。滋賀県立琵琶湖博物館専門学芸員を経て、2011年から現職。専門は環境社会学、地域社会学。博士(社会学)。編著書に『暮らしの視点からの地方再生』九州大学出版会、『鳥獣被害―<むらの文化>からのアプローチ』農山漁村文化協会などがある。

2.ディスカッション(15:15-16:30)
ファシリテーター:正木詔一・松井道信(兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科博士前期課程)

申込先:兵庫県立大学 豊岡ジオ・コウノトリキャンパス
E-mail:rrm@ofc.u-hyogo.ac.jp,Tel:0796‐34‐6079
(氏名、所属、住所、メールアドレス、電話番号をお知らせください)
主催:兵庫県立大学地域資源マネジメント研究科 
共催:兵庫県立コウノトリの郷公園