公立大学法人兵庫県立大学 環境人間学部/大学院環境人間学研究科

学生たちの過去・現在・そして未来

坂川 愛

アレルギーを乗り越えて、「食」で心の支えになりたい

前田 由里香

障がい者のありのままを受け止めて、対等な立場で関わりたい。

江口 沙弥

やりたいことは全部したい!

堀 みさき

進路に後悔しないために!!

栗本 幸穂

心温かく、落ち着く空間をデザインしたい

福井 麻美

書道、茶道、お箏、そして弓道部

田渕 誠人

出来るだけ皆が納得できる答えを見つけたい

野村 新平

新しい観点からハザードマップを作りたい

アレルギーを乗り越えて、「食」で心の
支えになりたい

坂川 愛
2013年入学
食環境栄養課程










―なぜ環境人間学部を選んだのですか?

 管理栄養士の資格を取得し、小学校の栄養教諭になりたいからです。私は幼い頃から食物アレルギーを持っていて、小学校でも給食のメニューで食べられないものがあったのですが、栄養士の先生が私でも食べられるメニューを考えて作ってくださったことがきっかけで、私も、私と同じようにアレルギーを持つ子どもたちの力になりたいと思うようになりました。また、子どもに合ったメニューを作るだけでなく、違うメニューであることでクラスメイトに何か言われていないかなど、子どもたちの精神面へのフォローを通して心の支えとなれるような存在になりたいです。

―実際に入学してみてどうですか?

 調理実習はもちろん、基礎的な栄養のことから臨床医学まで学ぶことができておもしろいです。しかし、調理実習といっても給食用前提で大量調理をするので、国の基準を満たした栄養バランスを考えたり、厳しい衛生管理があったり大変なことも多いです。特に、肌が弱く手荒れしやすい私は手袋をつけることが必須で、食材によっては手袋をしていても触ることができないこともありました。自分でもなぜこのようないばらの道を選んだのかと疑問に思うこともありますが、同じ食環境栄養課程の学生はとても仲がいいこともあり、楽しく学生生活を送ることができています。最近では、ある講演会で小学生の時にお世話になった栄養士の先生と偶然再会し、お話することができてとてもうれしかったです!

障がい者のありのままを受け止めて。
対等な立場で関わりたい。

前田 由里香
2013年入学
健康創造コース









―なぜ環境人間学部を選んだのですか?

 初めは栄養に興味があり、この大学の食環境栄養課程を受験したのですが落ちてしまいました。どうしようか悩んでいたとき、昔から福祉や英語にもうっすらと興味を持っていたことに気づき、様々なことが学べる環境人間学部を選びました。入学すると、どの分野も魅力的に思えて迷いましたが、自分が一番魅かれているものってなんだろうと考えたときに、自然と「福祉」という答えが出てきて福祉を学べる健康創造コースを選びました。

―学外でも福祉に関する活動をされていると聞きましたが。

 今、訪問介護ヘルパーのアルバイトをしています。具体的には、障がい者の方のごはんやお手洗いの介助をしたり、買い物の同伴のお手伝いをしたりしています。あくまでも相手の生活を主体として、被支援者の方が望む生活を送るために足りないところを自分が補うという心構えでお手伝いをしています。また、障がい者の方を支えてあげるという立場ではなく、その人のありのままを受け止めて、対等な立場で関わることを意識しています。障がい者の方と過ごす中で知らないことを教えてもらうことが多く、毎回新鮮です!
 最近は児童養護施設の方や高齢者と関わることが多くなってきました。このように私は普段は関わることのない色んな人の生活を深く知って、その人たちと関わりたいという気持ちが強いんです。

やりたいことは全部したい!

江口 沙弥
2013年入学
国際教養コース









―大学内ではどのような活動をされていますか?

 ESPという学部の学生団体に所属し、福祉の分野で色んな施設の方と連携して様々な活動をしています。具体的に言うと、夏休みでは「のびのびはりま」というイベントに参加して障がいを持つ子どもたちと一緒に遊んだり、7月に環境人間キャンパスで開かれるエコフェスでは、施設の方と一緒にクッキーの販売なども行いました。障がいを持つ人も私たちと変わらず、明るくて人懐っこい人が多く、様々な個性があるんだなと知ることができました!
 あとは、2回生の時にEnactus(注1)という大学生による社会貢献活動の国際的なプレゼンテーション大会に参加しました。私たちのチームはみんなとても能力が高い人たちばかりで、そんな環境で過ごしていくうちに議論を積み重ねていく力が鍛えられました。国際大会では英語でのプレゼンも経験でき、この活動を通してとても成長することができました!

―学校外では何をされていましたか?

 多種多様なバイトを経験しました。選挙管理のバイトやチョコレート屋さんでのバイト、居酒屋のバイト、前から憧れていたアパレルのバイトを経験しました!特に、アパレルのバイトのおかげで、将来は人を笑顔に出来て自分も楽しめる仕事に就きたいと思えるようになりました!限りある4年間なので自分がしたいことは全部やりたいです。

進路に後悔しないために!!

堀 みさき
2014年入学
人間形成コース








―心理学にはいつごろ興味を持ったのですか?

 小学5年生くらいに図書館にあった心理学の本に影響を受けて興味を持ちました。しかし、大学受験前は親から言われて薬剤師になる勉強をしていました。
 そんなある日、「本当にそれでいいのか?後悔はしないのか?」と迷い、親と何度も話し合って、興味があった心理学を学ぼうとこの学部に入学しました。入学してから心理学を担当している先生のフィールドワークを受講したり、「放課後子ども教室」といって小学生たちと触れ合うボランティア活動を通して子どもたちの考えや行動を見ていっそう心理学の興味が湧いてきました。

―卒業研究や卒業後も大学での心理学を勉強した経験を活かしていくのですか?

 卒業研究では、前々から興味を持っていた心理学の分野である日本の高校生のグループの共感性について調べています。ボランティアで触れ合った小学生とは違って、青年期である高校生はどんな人との繋がりをしているのか興味があるのです。
 この学部を卒業したら、一般企業に入社してお金を貯めてから、心理系の大学院に進み大学講師を目指してみたいと思います。そして、自分の好きな心理学をもっと多くの人に知ってもらえればいいな!と考えています。

心温かく、落ち着く空間をデザインしたい

栗本 幸穂
2013年入学
環境デザインコース






―インテリアデザインに興味を持ちのようですね。きっかけは?

 私が中学生の頃、インテリアデザインの仕事をしている知り合いからクリスマスパーティに誘われました。行ってみるとそこは華やかな会場でしたが、なぜか心温かく、とても落ち着くといった感情を覚えたんです。
 この大学に入って、建築に関する授業の中で人との交流が起きやすい空間というものがあることを学びました。このとき、あのクリスマスパーティの会場のことが思い出され、私はまさにあの部屋のような、心温かく、落ち着く内装を作りたい!と思うようになったんです。

―それは、たとえば、どのような内装ですか?

 内装のデザインというと、家具やポスターなどの配置がイメージされますが、私がデザインしたいところはそこではなく、もっと根本的なところで、例えば壁です。日本の部屋の壁は白ばかりですよね。でも、海外の部屋は子どもが喜びそうなカラフルな壁であったり、ユニークなデザインが多いんです。私もこういった工夫をしていきたいと思っています。他にも、柱の位置、床…等々。昔から興味があった心理学や哲学の知識をそこに生かせればいいな、と思います!

書道、茶道、お箏、そして弓道部

福井 麻美
2013年入学
環境共生社会コース









―日本の様々な文化に触れられてきたようですね。

 中学生の頃、茶道部でお茶の先生と出会い「あっ!」と驚きました。それは、どんな動作をしても乱れない着物、洗練された無駄のない動き、そのことに大きく心を動かされました。小学生の頃に書道を始め、日本文化に触れていたのですが、この先生との出会いからさらに日本文化に興味を持ちました。ここから全てが始まり、茶道、お箏、この大学では弓道部、日本文化にかかわる様々なことに挑戦しました!特に弓道部での経験は私を凄く成長させたと思います。

―どのような経験だったのですか?

 師範、OB、現役生をつなぐ役職に就いたのですが、一番、大きかったのはOB会の運営でした。開催のため、師範やOBさんと何度も連絡を取り合ってスケジュール管理を行いました。OBさん300人以上、現役生70人以上。これほど大規模な人数をさばくのは初めてでとても大変でした。それから、開催直前に欠席連絡があり、用意していた射会のルール変更やトーナメント表の訂正、懇親会のお店の人数変更を急いでしなければならないといったこともありました。本当に大変でしたが、大学での活動の中で一番成長できた事柄だと思います。
 何度もあった打ち合わせの質疑応答で思考力が身についたし、最後までやり遂げる中で忍耐力もついたように思います。この成長は今、取り組んでいる就職活動に非常に役立っています。

出来るだけ皆が納得できる答えを
見つけたい

田渕 誠人
2013年入学
環境共生社会コース





―N先生の講義のレポートでは丁寧に教えてもらってお世話になりました

 頼まれたら断れない性格で・・・まあ、教えることで私の理解も深まりましたし。あの課題は難しかったですよね。私も一から調べ直したりしてかなり時間がかかり ました。
 あのときは答えを教えてもらうだけでなく、解く過程もちゃんと説明してくれて助かりました。
 丸写しだと、本人の為にもなりませんので、ちゃんと理屈から教えたいと思いました。出来るだけ皆が納得できる答えを見つけたいと思っているんです。塾講師のバイトをしていたときも、生徒の学習状況の報告書を書く際、一人一人のことをしっかり考えて時間をかけて書きました。

―将来はどのような夢を持っていますか?

 私は地元の公務員になって、行政の立場からまちづくりをしていきたいと考えています。その時にも、市役所に来られた方の話に耳を傾け、納得して帰ってもらえるように頑張りたいです。

新しい観点からハザードマップを作りたい

野村 新平
2013年入学
環境システムコース










―ハザードマップといえば防災用の地図ですよね?

 はい。私は防災心理・教育のゼミに所属していまして、そこで先輩の一人がハザードマップについて研究していました。そこで、私はこれを新しい観点で研究してみたいと思うようになったんです。

―新しい観点とはどういうものですか?

 実は、大学に入っていろいろな本を読んできたのですが、その中でも心理学とデザインにとても興味を持つようになり、個人的にいろいろと勉強していました。そんな中、ゼミの活動でハザードマップというものを知りました。いろいろな自治体のハザードマップを見た時に、確かに防災情報がたくさん書かれているけど、見にくいし、興味をひかないなあ、と感じたのです。そこで、私は、心理学とデザインの知識を活かして、「心に訴えかけるデザインを使用したハザードマップ」を作ってみたいと思ったのです。

―面白そうですね。心に訴えかけるデザインってどういうことですか?

 例えば、デザインの本で読んだのですが、ドアノブは、パッと見ただけで捻ればドアが開くと分かるデザインで作られているそうです。このような感じで、ハザードマップを見ただけで、自然と、防災をしなくちゃ!と思ってもらえるようなマップを作れたら良いと考えています。