公立大学法人兵庫県立大学 環境人間学部/大学院環境人間学研究科

環境共生社会コース

環境共生社会コース

学生どうしで発表し、議論する
卒業研究ワークショップ

 毎年10月に開催される卒業研究ワークショップの一風景。卒業研究とは大学での学びの集大成として4年生が一年かけて取り組むものです。
 本コース独自の取り組みであるこのワークショップでは、学生がグループに分かれてそれぞれの研究の10月時点での成果を報告しあい、意見交換します。ポイントは学生主体であること。発表するのも学生。質問やコメントをするのも学生。会場設営も学生が担います。普段は仲のよい学生どうしも、この日ばかりは真剣モード。
 その真剣なやりとりを通して学生たちは次につながる何かをつかんでいきます。

コース概要

学びのテーマ

 私たちの暮らしの場である地域はグローバル化や人口減少等の影響でさまざまな課題に直面していますが、他方で、多くの人々が本当の豊かさを求めて地域に目を向け始めています。 今、地域は人間の暮らしとそれを支える社会的、自然的環境をトータルにデザインしていく挑戦と創造の現場となっています。環境共生社会コースではこのために必要となる専門知識と技術、そして態度、価値観を習得していきます。

身につくチカラ

 地域を客観的に把握し、分析する社会科学的な視点と、地域を空間的に捉え、解決策をデザインする地域計画学的な視点の両方を身につけます。また、その基礎となる社会調査や討論、プレゼンの技術を磨くとともに、社会全体の幸福を追求する姿勢を養います。

ともに歩む教員陣教員ページ

井関崇博 准教授
太田尚孝 准教授
糟屋美千子 准教授
木村玲欧 准教授
杉山武志 准教授
中嶌一憲 准教授
福島 徹 教授
三宅康成 教授
宮本節子 教授
山村 充 教授

カリキュラム

 本コースのカリキュラムは、大きく四つに柱で構成されています。「コミュニケーション」では日常のコミュニケーションに目を向け、そのよりよいあり方について探求します。「コミュニティ・社会的経済」では競争とは異なる助け合いをベースとしたつながりと経済活動について学びます。「政策・行政」では社会の土台を形成する行政の仕組みと政策について理解を深めます。「計画・デザイン」では課題解決の現場で求められる応用的な知識と技術を身につけます。

※2015(H27)年入学生用のカリキュラムに基づいて作成したものであり、今後変更することがあります。
※履修登録は、必ず「履修の手引き」を参照して行ってください。

カリキュラム

進路・就職

 多くの学生が地方行政(都道府県、市町村)に就職しています。
民間企業に関しては、本コースで身につける汎用的な能力を活かして多様な業種に就職しています。
 公共性の高い民間団体として、農協(JA)や協同組合、医療機関、金融機関、NPO法人等への就職も多くみられます。

進路・就職
学生 x 教員 ツーショット Two shot

#02

学生
中山奈香さん
2014年入学(現3年生)
兵庫県立尼崎稲園高等学校出身
教員
杉山武志 准教授
中山さん x 杉山武志 准教授

Q1 この分野に進んだきっかけ、決め手は何ですか?

中 山

まちづくり系の講義で頻繁に自分の出身地が取り上げられていて、そのときの内容が自分の中のイメージとずれていて驚いたことが都市のコミュニティについて研究したいと思ったきっかけです。

杉 山

転勤族の家で育ちましたので、子どもの頃から地元というもの、地域に根づいた生活に憧れたことかもしれません。ソトから地域のなかに入って共生し、さらに理解しあうためにはどうすればよいのか研究している最大の理由と“自己分析”しています。

Q2 先生の(学生の)印象は?

中 山

すごい真面目、の一言です。まだ何を研究しようかと悩んでいるときにも、真摯に向き合っていただいて、そのことが嬉しくて先生のゼミにいこうって決めました。

杉 山

芯の強さを人一倍もっていることですね。とにかくブレない!意識を高く持っている学生です。研究、講義において常に真摯に取り組む姿勢には、いつも共感を覚えています。ゼミ訪問から一年が経過し、研究の方向性を発見しつつある要因の一つと思います。

Q3 ゼミでの学びで印象深かったことは?

中 山

まだ一ヶ月ほどしか在籍していませんが、ゼミ生の研究対象の多様性には、いつも刺激を受けています。メディア論や道の駅、ドイツのまちづくりなど色々な視点が持てて面白いです。

杉 山

中山さんは今、都市部のコミュニティ(特に住工混在地区)における防災について研究されています。そのような中、異なる分野に関心をもつ学生の視点も新たな気づきにつながっているようです。「コミュニティ」とは多様であることをまさに体感している段階でしょう。

Q4 今、一番力を入れていることは?

中 山

常に意識していることは、地域に出ていく機会を逃さないことです。その地域の人に実際にお話を聞かせて頂けることは貴重なことだと思うので、講義のフィールドワーク、学生団体などで色々なことに参加させてもらっています。

杉 山

地域に出ていく機会を逃さない行動力は、確かにすばらしいです。地域の人たちからのお話にも丁寧に耳を傾けていますね。1回生の頃からのフィールドワーク関連の講義、学生団体での経験が大きいと思います。これからも「地域とともに歩む」姿勢を追求してほしいと願っています。

#01

学生
小寺歩美さん
2012年入学
兵庫県立大学附属高等学校出身
教員
井関崇博 准教授
小寺さん x 井関崇博 准教授

Q1 この分野に進んだきっかけ、決め手は何ですか?

小 寺

附属高校の高大連携授業でヨーロッパの都市での新交通システムを用いたまちづくりを知り、興味を持ったのがきっかけです。
ハードを整備するだけでなく、「仕組み」を考えてまちに活気を取り戻すのが面白いと思いました。

井 関

学生時代にオウム真理教の地下鉄サリン事件に衝撃をうけ、「社会」というものに関心を抱くようになりました。
近代という時代に社会がどのように構想され、発展しながら、矛盾を抱え込んできたかを学び、あるべき社会について考えるようになりました。

Q2 先生の(学生の)印象は?

小 寺

良い意味でゆるそうな雰囲気につられて先生のゼミに入りましたが、実はスパルタ!なところがありました。
何度も折れそうになりましたが、そこがゼミ活動の充実につながったと思います。

井 関

普段は明るく、コミカルに振る舞いながらも、たまに自分の想いを切々と語るときがあって、実は自分なりの深い考えと強い想いをもっている芯の強い人なんだと感じています。

Q3 ゼミでの学びで印象深かったことは?

小 寺

兵庫県宍粟市での地域資源発掘調査は、学生主体で進めていったので印象深いです。特に計画を立てるのが難しかったです。
熱い思いを持って地域を盛り上げている方々とのワークショップは白熱しました。

井 関

調査準備にとても時間がかかり、調査日までに間に合うのか焦りましたが、地域の方々と向き合ったときはとてもしっかりと応対していて安心して委ねることができました。
調査結果から導き出したまちづくり提案はとても興味深いものでした。

Q4 今、一番力を入れていることは?

小 寺

これまでの学びをもっと深め、また少しでも地域に還元するために、姫路市家島町の「いえしまふるさとづくり青年隊」に参加しています。
地域の魅力を発信するために、おみやげものの開発などをしています。

井 関

家島での取り組みについてはよく聞いており、素晴らしい活動だと思っています。私も学生時代にとある地域に入りました。
妥協することなく向き合うことで、かけがえのない経験となり、将来の小寺さんを支えることになるでしょう。