公立大学法人兵庫県立大学 環境人間学部/大学院環境人間学研究科

人間形成コース

人間形成コース

人の育ちに目を向け、支援していく方法を考える

 人間形成コースでは「人が育つ環境」について、講義やゼミ演習だけではなく、様々なフィールドにでかけて地域支援活動やボランティア活動、国際協力活動などを行なっており、実践を通した学びも重視しています。そのなかで他者を思いやり、いたわる感性、多様な文化を豊かな環境と捉える視点、人間関係を構築するためのコミュニケーションスキルを養います。

コース概要

学びのテーマ

 人が成長し、育つ環境に焦点をあて、より良い自己実現と社会参加が保障される環境作りを目指すコースです。そのために、教育学系、心理学系に加えて他コースで開講されている社会学系、人文系、健康科学系の科目群と連携しながら研究、教育を行っています

身につくチカラ

 多様な文化を豊かな環境と捉える視点をもち、人の育つ環境を多様な観点から把握・分析することで、「人の育ち」を見つめる力。そして「人の育ち」を中心においた社会の在り方を考え、実現していくための知識とコミュニティを構築するスキル。

ともに歩む教員陣教員ページ

芦田宏 教授
井上靖子 教授
乾美紀 准教授
尾崎公子 教授
竹内和雄 准教授
保坂裕子 准教授

カリキュラム

 本コースのカリキュラムは「人が育つ環境を考える」というコースの理念に沿って、人の心と身体の成長、発達に関する科目を中心に、人が育ちまた人を育てていく関係の場としてのコミュニティおよび、そのつながりを学ぶコミュニケーションに関する科目から成り立っています。

※2015(H27)年入学生用のカリキュラムに基づいて作成したものであり、今後変更することがあります。
※履修登録は、必ず「履修の手引き」を参照して行ってください。

カリキュラム

進路・就職

 卒業生には、公務員、学校事務、教育関係NGO・NPO職員、教育関係企業、福祉関係、金融関係、民間企業、教員、本学ならびに他大学の大学院へ進学する人などがいます。

進路・就職
学生 x 教員 ツーショット Two shot

#02

学生
藤本陽子さん
2013年入学(現4年生)
高等学校出身
教員
井上靖子 教授
藤本さん x 井上靖子 准教授

Q1 この分野に進んだきっかけ、決め手は何ですか?

藤 本

心理学には、大学入学時から興味がありました。井上先生の講義や、先生が取り組んでおられる児童養護施設における遊びや学習支援などの活動を経験することを通じて、特に臨床心理学に強い関心を持ち、この分野に進みました。

井 上

個人の努力ではどうにもできない運命の存在について悩み、そんな折、深層心理学の書籍に出会いました。不可解だった事が随分説明されていたので、それをきっかけに関心を持ち、心理療法をさらに探究したいと思うようになりました。

Q2 先生の(学生の)印象は?

藤 本

先生は、優しく朗らかでありながらも、内面の深いところをも見つめておられます。私自身が気づかなかった一面を先生との関わりの中で見つけることもあります。そのたびに先生の「相手の心と対話する姿勢」に尊敬の念を抱いています。

井 上

藤本さんは施設の子どもの心を肌で感じ、必要なケアを学んでいました。また箱庭に対して新鮮な見方ができ、それが皆の心に響く感性がありました。持前の表現力を啓発漫画冊子完成に生かしており、今後もその卓越した創造力を発揮することを期待しています。

Q3 ゼミでの学びで印象深かったことは?

藤 本

箱庭、夢、描画などの体験演習です。演習を通して改めて自分自身と向き合うことも多いです。ゼミのメンバーと作品を共有し話し合うことで、新しい自己発見をし、人間の多様な心の在り方を理解することができました。

井 上

心から湧き上がる思いを伝え、受けとめた対話の経験が、自他に対する寛容さと優しさを育みます。臨床心理学の面白さは、実践から得られた知見が理論のベースにあることです。実践の学びを生かすことで、目にみえない心を感じられる芯のある人間に成長できると思います。

Q4 今、一番力を入れていることは?

藤 本

大学生の悩みに対する心理的支援を目的とした啓発漫画冊子を作成し、同学部生に配布を行いました。そこでより一層、描画で心を伝えることの面白さに気づきました。卒業研究では、「原風景画の心理的意義」の研究に力を注いでいます。

井 上

学生の視点を生かし、ユニークな内容の冊子に仕上げられました。出来事や成果に捉われず、そこで経験したプロセスを大切にしてください。「肝心なことは目では見えない」からです。今後も楽しみながら、心の育ちや癒しを探究しましょう。

#01

学生
衣笠萌さん
2012年入学
兵庫県立明石北高等学校出身
教員
乾美紀 准教授
衣笠さん x 乾美紀 准教授

Q1 この分野に進んだきっかけ、決め手は何ですか?

衣 笠

乾先生の紹介がきっかけで、現在ラオスの小学校建設と継続支援を行う活動をしている学生団体CHISEに入ったのですが、活動していくうちに自分が関わっている国についてもっと知りたい、理解したいと思い、この分野に進みました。

私自身、国際協力活動に関心を持ったのは、大学を卒業してからです。衣笠さんのように、大学在籍時から途上国の問題に直接関わり、村人と信頼関係を築きながら活動を続けることで、グローバルな視野とローカルな思想を兼ね備えた大人に成長できると思います。

Q2 先生の(学生の)印象は?

衣 笠

初めてこんなパワフルな先生に出会ったと思います。私の知らない経験を今までしてきて、出会ったことのない人々と交流しているのだろうなと、とても憧れています。先生の行動力とラオスの大好きな気持ちにいつも大きな影響を受けています。

ラオスに一緒に行っても全く物怖じせず、体調も維持し、ダイナミックに活動しています。言葉が通じなくても、あらゆる手段を使ってコミュニケーションを取ろうとする勇敢さも持っています。姫路ロータリークラブで一緒に講演をした時、大人数の前で緊張することなく質の高いプレゼンができた時は、誇りに思いました。

Q3 ゼミでの学びで印象深かったことは?

衣 笠

ゼミのメンバーで自分たちが行っている活動について発表し合ったことです。ひとりひとりが積極的に地域や海外での活動やボランティアに参加しており、同じ分野でもたくさんの活動の場があることを共有して、とても刺激を受けました。

論文や書籍から学ぶことはもちろん多いですが、実際に現場に関わることで、机上の研究では読み取れなかった問題が浮き彫りになります。社会に出る一歩前に、現場に身をさらして多くの経験を積んで欲しいと思います。

Q4 今、一番力を入れていることは?

衣 笠

学生団体CHISEの活動です。1年生の冬にこの団体について知り、活動し始めました。そこから、出会う人々、時間の使い方、考え方が大きくかわりとても視野がグローバルになった気がします。今ではその団体活動が大学生活の中心となっていて、ラオスに夢中です。

学校を建設した2つの村での継続支援、3校目の建設などワクワクすることばかりですね。村の人たちと協働して学校をつくりあげ、子ども達に教育機会を与えるお手伝いができたら嬉しいです。引き続き、ラオス語の勉強も一緒に頑張りましょう。