加藤直樹先生（初代学部長）の後任として、学部長を拝命しました。社会情報科学部は、情報科学の確かな 基礎知識・技能を身につけ、データ分析を通して社会的価値を創造する人材の育成を目的として、2019年4月に開設されました。 開設以来、本学部では、次のような特徴あるデータサイエンス教育を展開しています。まず、企業から実データと直面する課題を提供いただき、 データ分析に基づいた解決策を提案する課題解決型のPBL演習を１年次から行っています。そして、データサイエンス教育に理解のある企業、 自治体等から、社会の最前線で活躍する方々を講師に招き、職業ロールモデルやビジネスモデルを学ぶ機会を提供しています。 さらに、入学と同時にノートPCを用意いただき、データ分析ツールとして専門講義、演習時間に限らず常に使いこなすとともに、 計算サーバーやデータサーバーにアクセスして高度なスキルを身につけます。ラーニングコモンズやラウンジなどオープンで自由闊達な学びの環境が整っています。 入学直後は数学、プログラミング、確率統計といった基礎教育をしっかり行いながらも、早い段階からこのような実践的教育を実施することで、 社会に目を向け考える力を養成しています。教員の専門分野は数理・データサイエンス・AI分野を含み多岐に渡り、理論および応用研究を行い、 産学公連携を推進しています。そして、その成果を活かした専門教育や研究指導を展開しています。

　DXを推進する人材、AI等高度なスキルを有するIT人材が求められる中、 社会情報科学部では確かな基礎力を身に着け社会で活躍する学生の育成に努めています。 また、本学部の教員は大学院情報科学研究科にも所属しており、大学院への接続を意識し、 高度専門人材育成の礎となる教育を展開しています。兵庫県立大学で学び、社会を支えるデータサイエンティストを目指す方々をお待ちしています。