大学院経営学研究科(博士後期課程)は、昭和40年(1965年)の修士課程の設置以来、「少数精鋭主義」の人材育成をモットーに、充実したカリキュラムと懇切丁寧な研究・教育指導によって、多数の学位取得者を世に送り出してきました。卒業生は学界・実業界はもとより、官界や教育界でも大活躍をし、わが国の発展に寄与しています。また本研究科は、国際交流の観点から、積極的に留学生を受け入れ、多数の学位取得者を送り出してきました。
彼らは帰国後、本国の学界・産業界で活躍し、本研究科の名声を高めるとともに母国の発展に寄与しています。 本研究科の経営学専攻(博士後期課程)は、広義の経営に関する多様な学問領域を含んでおり、経営学・会計学・商学(経営法学を含む)・経営科学の4分野から構成されています。
経営学・会計学・商学・経営科学に関する専門知識を基盤として、各分野別の個別研究指導により、独創的な研究成果の達成を促しています。
なお、博士前期課程については、平成22年(2010年)4月、専門職大学院に改編しました。
21世紀は高度知識社会の時代であると言われています。専門学校や大学で修得した知識は、技術進歩やイノベーションの出現によって短期間で陳腐化するおそれがあります。高度知識社会では、経済的価値を生む生産手段は、土地や資本といった伝統的な財から、それらを活用して価値を生み出す「専門知識」へと移行しています。
つまり、経営資源(ヒト、カネ、モノ、情報)を活用し、富を生み出す「知識」そのものを作り出し、運用する「人材」が価値創造を担います。このように「知識」は21世紀の経済成長のエンジンですが、陳腐化の激しい資産でもあります。知識はすぐに「標準化」・「パッケージ化」されて途上国に移転されます。
その結果、古い知識の持ち主は、途上国の競争相手に市場価値を脅かされます。生き残るためには、絶えず学び続け、知識を更新しなければなりません。グローバル市場のもとでは、個人の仕事価値、市場価値は常に競争の脅威に曝されているのです。価値の劣化を防ぐ唯一の方策は、高度専門知識の絶えざる更新なのです。社会人の大学院での研究・学習は、専門職業人としての価値を維持する基本戦略といえます。
本経営学研究科は、神戸商科大学時代の伝統である「少数精鋭主義」の能力開発を継承しています。旧研究科では、内外の優秀な研究者・教育者を育成するとともに、社会人を積極的に受け入れ、彼らの能力開発を通じて社会に貢献してきました。
なお、これまでの博士前期課程は専門職大学院に衣替えし、新たに「経営研究科経営専門職専攻」として発足しております。本研究科は博士後期課程のみとなり、専門職大学院での研究・学習をさらに高めるカリキュラム編成を行い、さらに高度な専門職業人の育成・リカーレント教育に力を注いでおります。
また、それに伴い、社会人入試を実施しております(募集人員 若干名)。詳細については、入試要項をご覧下さい
定 員 | 専 攻 | |
博士後期課程 | 入学定員:6名 | 経営学専攻 |
※博士前期課程は、専門職大学院への改編のため、募集停止 ※「社会人入試」を新たに設ける |