看護学研究科看護学専攻博士前期・後期課程
(災害看護グローバルリーダーコース)

◇アドミッション・ポリシー
(1) 看護学の基礎的な能力を有する人
(2) 倫理的感受性をもって保健・医療・福祉の状況を捉え、柔軟に行動できる人
(3) 論理的思考をもって看護学の知識を自ら学んでいくことができる人
(4) 国内外において、看護学や看護実践の発展に寄与する意欲のある人
災害看護グローバルリーダーの養成を目的としていることから、上記の博士前期課程のアドミッション・ポリシーに加え、以下のような人を求めます。
(5) 災害看護グローバルリーダーとしてのビジョンを持っている人
(6) 災害看護グローバルリーダーとしての活動にコミットメントでき、その能力を伸ばしていくことができる人
(7)英語で基本的なコミュニケーションができる人
 
◇ディプロマ・ポリシー
本コースは、人間の安全保障を基本理念として、いかなる災害状況でも「その人らしく健康に生きる」ことができる安全安心社会の実現に向けて、学際的、グローバルな視点から災害看護の実践と災害看護学の発展にリーダーシップを発揮することができる能力を獲得することを修了認定の要件とする。具体的には、以下に掲げる災害看護グローバルリーダーに必要な5つの能力を修得した学生に、博士(看護学)の学位を授与する。学位の英語表記はDoctor of Philosophy in Nursingとする。
(1) 実践力:災害看護の高度な専門性と高い倫理観を有している職業人として、人間の安全保障を理念、いかなる災害状況でも「その人らしく健康に生きる」ことを支援する能力
(2) 研究開発力:学際的見地に立って災害看護学に関する研究開発を遂行、推進するとともに災害看護学の発展を牽引する能力
(3) 国際力:グローバルな視点から災害の状況と課題を捉え、発信できる能力
(4) 連携力:卓越したリーダーシップと調整力とを発揮し、他の学術分野やセクターと協働・協力して、災害事態への対処と課題解決を行うことができる能力
(5) 政策提案力:安心安全な社会の実現に向けて、制度やシステムの変革に向けて提案する能力

<修士(看護学)の授与について>
本コースに2年以上在籍し、34単位以上を履修し、修士論文の審査及び最終試験に合格格した次の要件を満たす者には修士(看護学)を授与する。
(1) 人間の尊厳を理解し、高い倫理観と専門職としての看護観を有している。
(2) 広い視野に立った学識を有し、看護学の発展と探求に寄与できる。
(3) 人々の健康と生活の質向上のため、保健・医療・福祉の変革に寄与できる。
(4) さまざまな災害状況におけるケアニーズを捉え、人々が健康に生きることを支援する能力を身につけている。
(5) 災害によってもたらされる社会的課題を多角的に捉え、他の学問分野やセクターと協働・協力して課題解決に向かうリーダーシップと調整力を有している。

 
◇カリキュラム・ポリシー
本コースは、災害看護のグローバルリーダーを養成するために、カリキュラムの編成にあたっては、教育内容、教育方法、学修成果の評価方法等を以下のように設定する。
(1) 看護学の基盤となる科目、災害看護学に関連する学際科目、災害看護学の専門科目および論文支援科目に区分した科目を体系的に編成する。
(2) 災害という複雑な社会現象にかかる看護への深いアプローチができる知識・技能を修得できるよう、関連学問分野である他研究科が提供する科目ならびに災害看護学の教育を連携して行う大学院によるコンソーシアムによって提供される科目も履修できる編成とする。
(3) 多角的な方法で学識と実践的スキルを養うために、講義、演習、実習(インターンシップ)を組み合わせた授業を行う。
(4) 成績は、各科目において学習到達目標を反映する基準を設け、レポートやプレゼンテーション、授業中の参加状況などに基づいて評価する。
 
カリキュラム概念図


 
◇担当教員・問い合わせ先
  増野園惠 sonoe_mashino(at mark)cnas.u-hyogo.ac.jp
     ※(at mark)を@に置き換えてください。