兵庫県立大学地域ケア開発研究所
兵庫県公立大学法人 兵庫県立大学
地域ケア開発研究所 UNIVERSITY OF HYOGO
Research Institute of Nursing Care for People and Community

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第6回いちばんぼし★きぼうカフェの開催報告

投稿日:

日時:2023年6月3日(土)14:30~15:30
開催方法:ZOOM(無料)
内容:「こどもへの訪問看護の実際:課題と工夫」
話題提供者:小児看護専門看護師 細田三奈さん(訪問看護ステーションしぇあーど)


 今回は、小児看護専門看護師 細田三奈さんに「こどもへの訪問看護の実際:課題と工夫」について話題提供をいただきました。49名のお申し込みをいただきまして,看護師,保健師理学療法士,保育士医療的ケア児等コーディネーター、相談支援専門員など様々な職種の方が参加してくださいました。

☆話題提供(細田三奈さん)
 概要として①どんな子どもを対象としているのか、②架空事例を基にケアの実際と工夫について報告、③大切にしていること、④感じている課題、についてお話ししました。
 ①について、当ステーションは0歳~60歳までの幅広い年齢層が利用されていますが、85%が小児で、未就学児が約半数を占めています。医療的ケアが必要な方はもちろん、医療的ケアがない方も利用されています。
 これは、低出生体重児、双胎、体重増加不良などの育児困難事例や、発達が気になる子ども、家族が育児不安や困難感のあるケースなど様々です。②③は、人工呼吸器が必要な乳児の退院直後の支援について、支援内容とその時の子ども・家族の反応を交えてお伝えしました。子どもだけでなく家族まるごとケアすること、子どもの体調が安定して過ごせるように身体を整えること、家族のケア力が高まるように支援することの大切さをお話ししました。④について、今後の訪問看護の活躍の場として地域の学校を挙げ、展望や現状の課題についてお話ししました。

写真:Zoom開始直前の細⽥さん

☆質疑応答,意見交換など
事前に質問を受けており、同日も様々な職種の方から質疑がありました。
・「訪問看護の立場からリハ職へ求めることは」→小児の訪問看護についてセラピストとの協働はかかせない。リハビリはもちろんのこと、食事・遊びなど様々な視点について意見交換し、子どもの支援について一緒に検討している現状である。
・「訪問看護側から病院側にこんな準備をしてほしいなどあるか」→退院前に自宅での生活をイメージして様々な工夫をしてくださることに感謝をお伝えし、病院でのケアスケジュールが自宅での生活において現実可能かどうか(深夜に注入するなどは家族の休息が確保できず難しいなど)を検討してほしい。
・他にも、事例に関する質疑(長時間訪問についてどのように加算を取っているのか、初めての外出時の同行について)や訪問看護で行っているケア内容についてできることとできないことがあるのかなど、様々な質疑をお受けし、活発な意見交換となりました。

⇒ 第6回いちばんぼし報告.pdf

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