SDGs

国際まちの保健室
げんきサロン

◆研究メンバー
地域ケア開発研究所:教授 梅田麻希、客員研究員 竹村和子
 
国際まちの保健室 げんきサロン

 
●事業名:まちの保健室
 
 兵庫県内に在住する外国人住民対象の健康支援活動として、開催している。併せて、フィールド活動を通じて、兵庫県内における在留外国人の健康ニーズを把握し、研究のシーズを探索することを目的としている。
 本事業を開始した2012年度から2017年度の5年間は、本学地域ケア開発研究所および、本学が立地する明石市内を中心に開催していた。従来行っていたものを発展させる形で、2019年度よりアウトリーチ型へと転換させた。現在では、兵庫県内の自治体等の要望に応じ、国際交流団体や、外国人支援団体とのパートナーシップのもと、開催することもあれば、単独で開催することもある。2023年2月現在で、明石市、西宮市、加東市で開催実績がある。健康相談会は、外国人と日本人が来場できるようにしているが、国際交流イベントなど、外国人が足を運びやすいような機会を活用している。また、会場の特徴によっては、公益社団法人兵庫県看護協会の協力を得て、「まちの保健室」事業として開催している。
 内容は、健康相談会と健康チェック、健康や防災、育児に関する情報提供を行っている。対応言語は、やさしい日本語、英語、必要に応じて、中国語、ベトナム語などである。開催場所や、共催するイベントの特性によって、来場者の出身国や年代などの特徴、人数は変わる。来場者は、測定したことがないような健康チェックを楽しみつつも、自身の体について考える機会となっている様子が見られる。また、健康相談では、年齢を問わずに、心身の不調の訴えや、受診する医療機関に関する困りごとなどが聞かれた。医療機関を受診するほどではないが、相談にのることができ、健康相談会の意義を実感している。パートナーの自治体や団体からも、継続開催の依頼があるなど、手ごたえを感じている。
 今後は、必要に応じて、実施場所の拡大および、より必要な人にアクセスできるよう計画している。
 
国際まちの保健室 げんきサロン