国際交流・留学

平成31年度/令和元年度の様子

グローバルリーダー教育プログラム(Global Leader Education Program、以下GLEPとする)は、全学部生が1年次から履修することができる副専攻です。令和元年度は、書類選考および面接を経て、全学部(国際商経・社会情報科・看護・工・理・環境人間学部)で91名の新入生がGLEP履修生になりました。

オリエンテーション・キャンプ
オリエンテーションキャンプの様子その1

9月22日(日曜日)から9月23日(月曜日)までの1泊2日で、兵庫県自治研修所(神戸市垂水区)において、オリエンテーション・キャンプが実施されました。このキャンプの目的は、学部を超えてGLEPの新入生がお互いのことを知る、プログラム開始に向けてモチベーションを高める、英語に慣れることなどです。

GLEP1年生、GLEP上級生、交換留学生、教職員合わせて138名が参加しました。上級生で組織された実行委員は、新入生のために何度も打ち合わせを重ね、実行委員企画プログラムを準備しました。

オリエンテーションキャンプの様子その2

このキャンプでは、ネイティブ教員によるオールイングリッシュのセッションで英語漬けになったり、外資系企業から来られた講師の方からリーダー論を学んだりしました。英語セッションでは、英語で日本昔話の劇を演じるという課題に取り組み、一晩で班のメンバーと協力して劇を完成させ、「達成感を得られた」という声が聞かれました。また、GLEP海外研修に参加した上級生が、海外で体験してきたことを英語や日本語で新入生の前で発表し、「海外研修が楽しみになった」という1年生もいたようです。

授業
授業の様子その1

令和元年度入学のGLEP履修生は、「英語実習」「英語表現」「グローバル教養概論」の3科目を必修科目として履修しました。

「グローバル教養概論」では、グローバル企業や国際機関での豊富な経験を持つ講師から、グローバルリーダーとは何か、また、グローバルリーダーとして必要な姿勢や素養について学びました。

「英語実習」「英語表現」は、ネイティブ教員による演習クラスで、「英語実習」では、スピーキングを中心に実践的なコミュニケーション能力習得を目標にアクティブラーニングで学びました。

「英語表現」では、ネイティブ教員より英語のプレゼンテーションスキルを学び、終盤には全員がそれぞれリサーチしたテーマについて英語でのプレゼンテーションを行い、質疑応答も英語でこなしました。

後期授業の様子その2

また、国内フィールドワークを通して学ぶ「グローバル教養国内実践」科目として、「多文化を学ぶ」「日本の歴史や文化を学ぶ」「先端科学を学ぶ」「日本の思想を学ぶ」の4科目が開講されました。「日本の思想を学ぶ」では、京都でフィールドワークを行い、留学生も交えて幕末の志士が活躍した地に実際に赴き、武士道について学ぶことで、日本のことや日本アイデンティティについて認識を深めました。

留学生交流事業
留学生交流事業の様子

12月7日(土曜日)に、国際交流センターにおいて、GLEP履修生58名とグローバルビジネスコースに在籍する留学生29名の交流会を行いました。

GLEP履修生と留学生からなる実行委員19名を中心として、交流プログラムを企画しました。

英語でフルーツバスケットを行ったり、自国の文化や食文化などのテーマについてグループディスカッションを行ったりしながら交流を深めました。

また、留学生が用意したインドネシアのスイーツを試食し、他国の食文化について話す姿も見られました。

グローバル教養海外実践

GLEP履修生は、「グローバル教養海外実践」(海外研修)に参加することができます。令和元年度は、夏季(8月、9月)と春季(2月、3月)を合わせて、5つの国で海外研修が実施されました。

<リトアニア>
グローバル教養海外実践リトアニアの様子

8月27日(火曜日)から9月8日(日曜日)までの13日間、ヨーロッパのバルト三国の一つであるリトアニアで初の海外研修が実施されました。9名の学生が参加し、ヴィリニュス、カウナスを訪れ、現地大学生との交流、高校の授業への参加、大使館訪問、企業訪問、ホームステイなどを体験しました。「リトアニアの学生と交流することができ、価値観の違いや共通点を知れた」、「多くの生徒が、リトアニア語、英語、その他の言語の3カ国語を話せることに衝撃を受けた」との声が聞かれました。

<ジンバブエ>

グローバル教養海外実践ジンバブエの様子

9月1日(日曜日)から9月12日(木曜日)までの12日間、アフリカ南部に位置するジンバブエで初の海外研修が実施されました。5名の学生が参加し、ジンバブエ大学や医療施設、大使館などを 訪問したり、農村でのホームステイを体験したりしました。ジンバブエ大学では、講義を聴講した他、ジンバブエ大学の学生と交流し、ジンバブエの価値観や文化について学びました。看護学部の参加者からは「村のクリニックや首都の病院の視察をできたのが有意義だった」、「村の人の草薬の知恵や看護師の技術力に驚いた」との声が聞かれました。

<タイ>

グローバル教養海外実践タイの様子

2月16日(日曜日)~3月1日(日曜日)までの15日間、7名の学生が、国立チェンマイ大学の研修プログラムに参加しました。ネイティブ講師による英語語学研修、タイ語研修、少数民族の学校訪問、ムエタイ(キックボクシング)を体験しました。少数民族の学校訪問では、小中学生と文化交流をし、盆踊りやけん玉、あやとり、折り紙を紹介しました。この交流を通じて「言葉の壁を越えて交流することは可能だと知った」との声が聞かれました。バディという世話役のチェンマイ大学の学生と仲良くなり、「バディと再会するためにまたタイに行きたい」と思っている学生もいるようです。

<フィリピン>

グローバル教養海外実践フィリピンの様子

2月24日(月曜日)から3月3日(火曜日)までの9日間、4名の学生が、特定非営利活動法人CFFが実施するフィリピン・スタディツアーに参加しました。このプログラムは、他の海外研修とは異なり、他大学の学生との合同プログラムで、貧困地区やごみ集積場など普段見ることのできない様々な場所を訪問し、途上国ならではの体験をしました。他大学の学生と一緒に行動し、研修で感じた事、考えた事を互いに伝え合い、共有したそうです。「この研修は、周りの人たちとの関係を大切にして過ごすことで学べることが本当にたくさんある」との声が聞かれました。

<アメリカ>

グローバル教養海外実践アメリカの様子

2月27日(木曜日)から3月6日(金曜日)までの9日間、16名の学生が、米国ワシントン州のシアトルとオリンピアで研修を行いました。この研修では、本学の協定校であるワシントン大学や、兵庫県ワシントン州事務所、ベインブリッジ・アイランドを訪問しました。ワシントン大学では、授業を聴講したり、ワシントン大学の学生と一対一のペアになり、日本語と英語で話したりする機会が設けられました。「伝わらないなりに言葉を積み重ねると案外分かってもらえるという経験ができた」、「ワシントン大学の学生は日本語が流暢で英語を学ぶモチベーションに繋がった」との声が聞かれました。

<中国>

中国研修は2月29日(土曜日)から3月5日(木曜日)までの6日間を予定しましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、実施されませんでした。

兵庫県立大学では、2020(令和2)年度も、国際社会や地域社会において主体的役割を担う人材を育成するGLEP履修生を募集します。 募集の詳細については以下のリンクをご覧ください。

   
ページ先頭へ戻る