国際交流・留学

令和4年4月8日

令和4年度 国際交流だより第1号

県大生からのオンライン留学レポート【国立台湾大学】

 2022年4月現在、未だ渡航することができない台湾ですが、2022年2月より環境人間学部の学生1名、国際商経学部の学生1名が国立台湾大学でのオンライン留学を開始しました。通常と違い、まず春学期をオンラインでスタートし、今後、台湾の交換留学生へのビザ発給が再開され次第、現地への渡航を目指しています。開始から約1ヵ月が経ちましたので、おふたりに、今の状況についてお話を伺いました。

国立台湾大学の風景
環境人間学部 湯浅 梨花 さん
● オンラインでの留学を選んだ理由は何ですか?

 日本で留学体験ができるので、海外の治安や危険についての心配がないことや、早く留学を始めたい!という思いがあったからです。まだ始まってから3週間ほどなので、悪戦苦闘の毎日です(笑)

● 今、受講しているオンラインの授業について、教えてください。

-中国語コースについて

 1クラス7-8人くらいの規模です。オンライン(Webex)から参加しているのは私を含めて2人、もう一人はインドネシアから来た男の子です。お互いの顔を見ることはありませんが、1クラス1時間50分の中、集中して授業を受けられていると感じます。会話のコーナーでは、お互いのことを話すなど、異文化交流を楽しんでいます。テストが細かくあるので気を引き締めて授業を受けています。

-通常のクラス

 オンラインの生徒は完全にオンデマンドでの授業になっています。教室での授業を録画したビデオを再生するだけなので現地の学生と交流することはありませんが、集中して受講できています。私が受けているのは「Agriculture of Taiwan」という授業で、学部の教授が交換で授業をしてくれます。でも英語が台湾なまりなうえに、音声が悪いので授業の半分ほどは理解できていないことがしばしば…留学の試練だと思ってがむしゃらに取り組んでいます!

● オンラインだからこそのメリットは何だと思いますか。

 授業のすべてがデジタル化しているので、パソコンやスマホ一台あれば学校に通えるというのは非常に便利です。場所の制約がないので交流プログラムにも参加し放題です♪ボランティアプログラムには、台湾文化を知るために折り紙の文化を体験するプログラムや、台湾の子供に言語を教えるものなどがあります。私はまだ参加できていませんが、後期に余裕が出てきてから挑戦しようと思います。また、日本で暮らしながら留学ができるので、生活面での心配がなく、授業自体に集中しやすいと感じています。

● 国立台湾大学のサポートはいかがですか。

 学校のシステムが合理的です。ウェブページも豊富にあるため頻繁に迷子になりますが、慣れればとても便利です!学生ボランティアがいてくれるのも心強いです。国立台湾大学へのアプリケーションが済むと、自動的に学生ボランティアが割り振られます。彼らのフェイスブックやライン、メールアドレスが開示され、それで連絡を取る仕組みとなっており、不安なことは何でも聞くことができます。私のボランティアからはほとんどの場合「システム管理局にこういう風に聞いたらいいよ」というアドバイスをもらうので、メールフォルダは学校のシステム管理局で一杯です。またシステム部にメールを送ると、基本的に1日以内には返信してくれるので、迅速に解決できてありがたいです。

● その他、気づいたことを教えてください。

 教室で授業を受けている生徒さんと一緒にオンラインで参加しているので、教室の雰囲気をつかみにくく発言が難しいタイミングが多々あります。いつか渡航できる時を夢見つつ、オンラインに慣れていきたいと思っています。

国立台湾大学でのオンライン授業の風景その1
国際商経学部 別所 亜美 さん
● オンラインでの留学を選んだ理由は何ですか?

 新型コロナウィルスの影響で台湾に行くことはできませんでしたが、オンラインで留学をすることで、就職活動と同時並行で興味のあった社会学と中国語を学べると思ったからです。

● 今、受講しているオンラインの授業について、教えてください。

-中国語コースについて

 GeneralコースとEnhancingコースを受講しています。Generalコースはオンラインで受講している学生が私だけなので、先生が動画にまとめた授業を、週に1回見て、課題を提出しています。Enhancingコースは、週に2回、2時間の授業があります。火曜日は対面の授業にWebexを通して参加し、木曜日はWebexで行われる授業に全員が参加している形です。対面で受ける学生とオンラインで受ける学生が半々で、オンラインで受講している学生は全員日本人です。自分で文章を作ったり、クラスメートと話したりと、実践的な中国語を学んでいます。先生はとても優しく、授業はとても分かりやすく、楽しいです。

-通常のクラス

 就職活動を行うため、受講していません。

● オンラインだからこそのメリットは何だと思いますか。

 日本での生活と両立して中国語を学べることが最大のメリットです。私の場合、就職活動を並行して行うことができ、企業にアピールする話題にもなるのでとても助かっています。パソコン1つで、自宅で授業を受けられるので手軽です。

● 国立台湾大学のサポートはいかがですか。

 国立台湾大学の学生が1人ずつ付いてサポートしてくれるというシステムがあります。わからないことがある時、LINEでやり取りをしていましたが、結局返信が来なくなったため留学生サービスの事務所に連絡しました。
 Generalコースは最初の3週間程はオンライン授業に関する情報や連絡がなかったため参加できませんでしたが、先生と話し合い、オンデマンドの動画配信という形になりました。

● その他、気づいたことを教えてください。

 現地に行き、中国語や台湾文化に囲まれて世界中からの留学生と関わるということが留学の最大の魅力だと感じているため、オンライン授業になってしまいとても残念です。しかし、学びたいことはオンライン授業であっても学べますし、さらに日本での他の生活との両立もできるので良い面もあります。コロナ禍で思うように動けないという状況ですが、大変充実した毎日を過ごすことができています。

国立台湾大学でのオンライン授業の風景その2

お問い合わせ:

国際交流機構(大学本部 国際交流推進課内)

TEL: 078-794-6683
e-mail: kokusai@ofc.u-hyogo.ac.jp
   
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