平成27年6月1日
グローバル、という言葉を聞いて、何を想像しますか? 県立大学にはみなさんの身近にある様々な機会を利用し、グローバルな体験を得ることで、さらにステップアップを誓う先輩方がたくさんいます。
5月16日、商科キャンパスにて留学生会主催留学生新入生歓迎会が開催されました。兵庫県立大学留学生会会長の胡書豪さん(経済学部2回生)に、会を開催する上で工夫した点、大変だったこと、今後挑戦してみたいことなどを伺いました。
大きなイベントを企画するのは初めてだったので、どんな会にすればいいか悩みました。まず僕たちなりの新しさを入れようと考えました。去年参加した歓迎会や留学生学友会のパーティーを思い出し、今年は席を固定するのでなく立食形式にしよう、そうしたら参加者がもっと自由に交流ができる、と思いつきました。
席のレイアウトにも文化の違いがありました。中国はみんなの顔が見えるよう、大きく丸を描くように(円卓)座席配置するんですよ。日本では先生方の島、新入生の島、といったように座席指定で小グループの島をたくさん作るようですね。今年は両文化の間をとり、先生席を真ん中に設け、ぐるっと囲む感じで会場を半周、そのほかの席を並べました。
うまくいってよかったです。ほかに工夫したことは、学外の参加者、OB、参加者のご家族などに広く参加していただける会にしたことです。80名近くの方々に参加いただけました。
「ことばあてゲーム」(回答者後方に単語カードを掲げ、周囲がヒントを出す、回答者はヒントから連想して回答する、というゲーム)で、単語カードが日本語だったり、単語が難しすぎたりしたことは改善点です。来年はみんながすぐに読めて、みんながすぐにわかるゲームにしたいと思っています。
いいですね! そうしましょう!
まずは言葉の問題です。商科キャンパスには現在韓国、台湾、ベトナム、アメリカ、そして中国からの留学生が来ています。中国語を話すと安心するので、これまではつい同じ国の友達に頼ってしまいがちでした。今回のイベントを通じ、飾りつけや席の配置など、留学生・日本人学生みんなでアイデアを出し合い、助け合えたのはとてもよい経験でした。
いろいろな留学生と話をする機会がありますが、みな同じ悩みを持っています。日本人の友達がなかなかできないことです。留学生は「日本に行けば、日本人の友達がたくさんできるに違いない!」と期待して来日します。ところが、こちらから話しかけると恥ずかしそうに目を反らしたり、なかなか近づいてきてもらえません。せっかく日本に来ているのに、留学生の友達しかできなくて、さみしく思うことがよくあります。
お願いします! 僕も留学生会の会長として、今後異文化交流に関するイベントを多く企画できたらと考えています。県大だけでなく、京阪神地域の他大学ともつながりたいし、友達をもっとつくりたいです。僕たち県立大学の留学生会ももっともっとアピールしていきたいです。
胡さんのグローバル体験、いかがですか。それぞれが持つ異なる価値感を生かし、より新しいものを作り出す。それが受け入れられた時の手ごたえ。胡さんは「いろいろな国の学生と "一緒に何かする" ことで、グローバルな視野が身につきます」そして「グローバルな考え方を持ち、それぞれの意見を聞くようにすれば、問題を解決できると思います」と話してくれました。
胡さんの故郷・中国湖南省の話も聞ける "お昼休みに海外旅行~中国・アメリカ編" を、6月2日のお昼休みに神戸商科キャンパス研究棟Ⅱの国際交流サロンで開催します。参加料無料・予約不要です。ぜひお気軽にお越しください。
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