2010年03月02日
みなさん、こんにちは。
兵庫県立大学国際交流センターの国際交流相談員の金盛です。
日頃、兵庫県立大学の各キャンパスを巡回し、留学生の皆さんの悩みや相談をお聞きし、ともに解決する相談業務を担当しています。
第3号の国際交流だよりは、書写キャンパスで先日行われた「留学生歓送迎会」についてのレポートです。
現在、本学書写キャンパスと新在家キャンパスでは、大学で学ぶ留学生に日本語教育を行う日本語ボランティアグループが活動しています。それぞれのボランティアグループの講師の皆さんは、1人の学生に対して週1回1時間程度の授業をし、授業の他にも日本文化を紹介する様々なイベントを計画して下さっています。
今回は書写キャンパスのボランティアグループ主催で留学生歓送迎会が行われ、ボランティア講師4名、日本語の授業を受講する留学生5名、留学生相談室専門委員の先生、そして私の計11名、そのうち3月に卒業する留学生が2名、また来日したばかりの留学生が1名参加しました。沢山のご馳走をテーブルに並べ、歓送迎会のスタートです。
【皆で協力して会場準備】
まずは留学生相談室専門委員のO先生による始めの挨拶です。大学の国際交流の歴史を全てご存知の先生のお話はとても興味深いものでした。
続いて参加者の自己紹介!実は私はこれを楽しみにしていました。というのは、日本語を勉強されている留学生の皆さんの成長が分かる機会だからです。
去年の5月に来日した時には英語でしかコミュニケーションが取れなかった学生が、今では名前などの基本的な自己紹介はもちろん、学校での専攻分野や、日本で訪れた場所とその感想を話すなど、語彙力を増して話している姿に驚きというより感動しました。後で聞くと、何週間か前からボランティア講師とこの日の為に猛特訓をしていたようです。
日本語ボランティア講師の先生方は日本語がまだ分からない来日したての留学生に、一日も早く名前を覚えてもらえるよう、特製の自己紹介カードを使ってお話をされていました。言葉で繋がることが難しくても、このような心遣いでぐっと心の距離が縮まりますよね。
【自己紹介カードを使ってお話しされる講師の皆さん】
来日したばかりの留学生Aさんも、アットホームな雰囲気に安心したようで終始リラックスして過ごしていました。同胞の学生たちが流暢に日本語を話すのを見て、俄然やる気になったようで、「私の日本語の授業はいつからスタートするのですか。」と積極的に先生に話しかけていました。
Aさんは半年間の留学ですが、これからの彼女の成長が楽しみです。
兵庫県立大学での留学生活を終え、この春から新たに日本で社会人として羽ばたく留学生達も、目をキラキラさせて大学生活の思い出やこれからの仕事について話してくれました。日本に来日した頃は日本語も満足に話せず苦労した事、学校の授業についていくのに大変だった事、日本人の優しさに触れ励まされたこと…振り返って話しをする彼らは本当に輝いていました。
ふと自分が留学した昔を思い出しましたが、たった1年でも嬉しい事や楽しい事と同じだけ落ち込む事や戸惑う事がありました。まったく母国と違う環境に身を置き、長期間留学をし、就職をするという事は並大抵の苦労ではなかっただろうと思います。それを乗り越えられたという自信を持ち、彼らにはこれからもさらに大活躍してもらいたいと思います。
最後に、書写キャンパスボランティア講師代表M先生から挨拶があり、これから社会に羽ばたく留学生達に、また新たな留学生活を日本で始めた留学生に心からのエールを送って、歓送迎会は終了しました。
【最後に全員でパチリ!】
「書写キャンパス留学生歓送迎会」実績