国際交流・留学

平成23年11月30日

国際交流だより 平成23年度第2号

毎年恒例! 秋の留学生研修旅行を実施しました!

みなさん、こんにちは。
兵庫県立大学国際交流センターの国際交流相談員の劉(りゅう)です。

2011年9月29日(木)、留学生研修旅行を行いました。これは、兵庫県立大学の7つのキャンパスに在籍している海外留学生が、本県の歴史や文化、自然等の“ひょうごの魅力”を学ぶとともに、学生相互の交流活動の推進を図る目的で毎年秋に実施しています。

今年は日本人学生を含め合計16名の学生と2名の教員が参加し、神戸・阪神地区を訪問しました。その様子をご報告いたします。

集合・出発

朝8時、早朝の集合にも関わらず、集合時間の15分前には姫路出発組の学生全員の点呼が終了し、幸先のいいスタートを切りました。その後、神戸駅を経由し最初の目的地であるコベルコシステム株式会社へ向かいました。

コベルコシステム株式会社

コベルコシステム株式会社は、神戸と東京の本社以外に、合わせて8つの営業所と事業所を日本全国に展開しており、二株主の、ユーザー系の神戸製鋼所から受け継いだ「ものづくりや品質へのこだわり」と、メーカー系のIBMが持つ「優れたITノウハウやプロセス」を融合させ、ステークホルダーの発展とチャレンジに貢献するために、ITソリューション/サービスを提供している会社です。お客様の現場での経験を大切にし、そこで培った業務知識、高度なシステムの企画・設計・開発・保守・運用ノウハウやグループ企業などでのグローバルなシステム構築経験をもとに、コンサルティングから運用サービスまで、ワンストップで最適なソリューションを総合的にお客様に提供できるのが強みだそうです。

また、経済のグローバル化とともに、世界の出来事が日本企業の活動に直結し、そのサイクルがますます早くなってきている状況下で、不安定、かつ不確実、複雑な環境で企業活動を行うにあたり、最近では経済環境の複雑性にいかに対応するかが大きなテーマとなってきています。このような環境の変化に伴って進化するお客様の考え方に迅速に応え、そしてより高い価値をお客様に提供できるよう、さらに意識を高めた活動が求められている。そのために、今よりもっとお客様に近い存在になり、お客様の変化や価値観を素早く感じ取り、お客様と共に考え、より大きな貢献ができるよう、努力を重ねているそうです。

コベルコシステムのコーポレートメッセージのひとつに「いい匂いのするコラボレーションパートナー」とあります。これは、お客様の業務に貢献するシステムをつくるためには、お客様の現場で業務について一緒に考えた方が付加価値が高いシステムができあがるという考えのもと、お客様ユーザーに近い感覚でお客様と共にシステムのあり方を考える習慣が「いい匂い」としてお客様に届いているとのことです。そこで、「お客様と夢を共有し、確かな知識と卓越した技術によるITソリューション・サービスを通じて、お客様の発展とチャレンジに貢献し続けます」という経営ビジョンのもと、今後も『お客様から信頼される真のパートナー』を目指していくそうです。

【コベルコシステム株式会社の正面玄関にて】

こちらの会社では社内見学の前に、多忙の中、奥田社長様の歓迎の挨拶で、働くことについて熱いメッセージを学生に直に伝えて下さいました。つづいて、人事担当の方から丁寧且つ分かりやすい会社の概要説明をしていただきました。その後、留学生を3つの小グループに分け、日本人社員と外国人社員の意見交換の場を設けて下さいました。日本での就職活動や外国人社員の体験談など、多種多様な質問が飛び交い、就職に対して具体的なイメージが湧き、学生にとってとても有意義な交流会となりました。最後にグループ毎に事業所を見学させていただき、「働く現場」を身近に感じることができました。

昼食・休憩

最初の行程を終え、学生も互いに少し打ち解けた様子で、伊丹スカイパークに向かうバスの中では話し声や笑い声が聞こえはじめ、和やかな雰囲気で昼食を取りました。

伊丹スカイパーク

スカイパークでは天候にも恵まれ、ジャンボジェット機とプライベート・ジェット機の里発着を見ることができました。

【伊丹スカイパークにて滑走路と青空を背に】

ジャンボジェット機は思っていたよりスピードが遅く、カッコいいというよりはゆったりという形容詞がふさわしい離陸姿がとても意外でした。プライベート・ジェット機が滑走路に現れた時は、「誰が乗っているのだろうか?」と憶測が飛び交ったり、「いつかあれより大きなやつに乗るぞ!」等と夢を膨らませたりしました。

インスタントラーメン発明記念館

インスタントラーメン発明記念館では、この旅行のもう一つの目玉であるチキンラーメンの手作り体験をしました。

【可愛いバンダナ姿で熱心に説明を聞いている様子】
【力いっぱい粉を捏ねている様子】

まず、エプロンを着け、愛くるしいチキンラーメンのマスコットキャラクターがプリントされているバンダナを頭に巻きました。皆それぞれの着替えた姿に笑いが止まらず、一気に距離が縮まった瞬間でもありました。その後、インストラクターの方の調理説明を受け、2人1組でチキンラーメン作りに取り掛かりました。

【袋に真剣に絵を描く学生達】
【完成品を手に満足顔で】

チキンラーメンを油で揚げている間、パッケージの袋に自分でイラストを描き、出来上がった麺を入れ、世界でただひとつのチキンラーメンの完成です。自分で作ったチキンラーメン以外に、商品として販売されているチキンラーメン1袋とバンダナをお土産として持ち帰りました。

【担当者の方より説明を受ける様子】
【日清食品歴代のカップ麺を背に】

手作り体験終了後、博物館担当者の方がインスタントラーメンの発明者の安藤百福氏(台湾生まれ)の功績等の説明をして下さいました。安藤氏が40代半ばにして試行錯誤を繰り返しながらインスタントラーメンを開発した功績を学ぶとともに、日本で起業した師の着眼点と創造力について学習しました。その後、館内を見学したり、カップヌードルを作ったり、お土産等を購入したりと、バスの乗車時刻まで自由に時間を過ごしました。

(株)神戸ポートピアホテル

つづいて、本日最後の訪問地であるポートピアホテルを訪問しました。
このホテルは、神戸市が造成した人工島・ポートアイランドにあり、神戸ポートアイランド博覧会の開催と同じく1981年にオープンした、神戸を代表するホテルの一つです。まず、ホテルの概要について説明を受けた後、ホテルの施設見学に出かけました。

【本館2階宴会場「サボワール」にて】
【ポートピアホテル】

日本ではポートピアホテルだけというフランスの有名レストランやホテル上層階にあるスイートルーム、劇場形式の国際会議場等を見学させていただきました。

【31階フレンチレストラン「アランシャぺル」にて】
【スイートルームからの眺望】

次に、社会人の必須条件である会社の中の接遇マナーについてお話しを聞きました。神戸空港の開港や関西国際空港からの容易なアクセスなどから、日本国内のみならず海外からの宿泊客の利用も増えているそうで、従業員1人1人の接遇態度がホテルの評価につながる重要な仕事です。「横柄な態度は論外だが、必要以上に丁寧すぎる接遇でも顧客には不快感を持たせる。接遇の心がけは、まず相手が何を求めているかを察することから」とのお話しに自然と引き込まれました。

【南館1階国際会議場「ポートピアホール」にて】
【挙式会場「セントチャペル」にて】

接遇マナーはホテルだけでなく、全ての会社で働く場合に共通して言えることです。風習や文化の違いこそあれ、留学生にとって、大学の授業のみでは体験できない接遇マナーという社会の慣習や文化を知る勉強の機会をいただきました。

この旅行を通して、日本で働く事について垣間見たと同時に、手作り体験等で日頃接点のない他キャンパスの学生と交流を深めることができたと思います。

今後も国際交流センターは各キャンパスの留学生、日本人学生が気軽に参加できるようなイベントを企画していきたいと思っていますので、次回はより多勢の方のご参加をお待ちしています!

   
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