国際交流・留学

平成27年3月12日

国際交流だより 平成26年度第8号

環境人間学部で学んだ留学生肖雅さんの帰国前報告会が開催されました!

 去る1月15日に、環境人間学部で学んでいた肖雅さんの帰国前報告会が開かれましたので、その様子をご報告します。
 肖雅さんは中国・蘇州大学日本語学科の大学院生で2014年4月に交換留学生として来日されました。
 1年間の留学を終え、帰国されるにあたって開かれた帰国前報告会では、卒業論文の執筆にまつわる苦労話や、県立大学で受けた授業やゼミでの学びについて語られました。


【卒論研究の成果を報告】

【卒論研究の成果を報告】

【たくさんの人が聴きにきてくれました】

【たくさんの人が聴きにきてくれました】

 また、大学での勉学以外で思い出深かったこととして、地元姫路のコミュニティラジオ放送局FMゲンキの『県大アワー』という番組に何度か出演するチャンスをもらい、日中両国の文化・生活の比較について語ったDJ体験を挙げました。ほかにも、かねてから憧れていた奈良や宮島を旅行しての考察、感想など日本での一年間の生活を振り返って紹介されました。


【県大アワーでDJを体験。左端が肖雅さん】

 肖雅さんからの報告のあとは、参加者からの質問タイムとなりました。日中の小説における相違点、中国の若者にも痩せ願望はあるのか、日中の大学の違い、アルバイトを通じて持った日本人への見方等々多岐にわたる質問がでましたが、学部3回生の時点で日本語検定1級に合格したというだけあり、流暢な日本語でいろんな質問に丁寧に答えてくれました。

 帰国前報告会には、肖雅さんが学んだ先生方やクラスメート、留学生仲間、環境人間キャンパスで日本語ボランティアをしてくださっている先生方等たくさんの人が集まり大盛況のうちに終わり、本学での勉学生活に溶け込んでいった肖雅さんの人柄がよくわかりました。

 帰国前報告会の後、肖雅さんにインタビューさせていただきましたので、以下掲載いたします。


【F303国際交流室にて日本語ボランティアの先生方や学生仲間とお茶】
 帰国報告会の後、肖雅さんにインタビューさせてもらいましたので、以下掲載いたします。
Q1 日本語を学び始めたきかっけは?いつから日本語を学びはじめましたか?

 蘇州大学の日本語学科に入学後、学びはじめました。小さな頃から日本のアニメを見ていたし、親戚に日本語を学ぶ人がいたりして、自然と興味を持ちました。

Q2 交換留学先として兵庫県立大学を選んだ理由は?

 複数の留学先がありましたが、留学を検討していた時にタイミングよく兵庫県立大学への交換留学生派遣の募集掲示を見かけ、その時蘇州大学から県大に交換留学していた先輩に連絡して、県大には文学関係の授業もあり、周囲の人もよくしてくださっているという情報を得て、決めました。

Q3 来日前に想像していた日本について、想像していたとおりのことや想像と違ったことを教えてください。

 思っていたとおりなのは、清潔で自然と共生しているところ。環境が静かであることです。しかし『灘のけんかまつり』を見に行った時は活気に溢れていて、そのイメージが見事にくつがえされました!また、中国に興味・関心を示してくれる人が意外に多かったです。自分が中国出身だとわかると、いろいろと質問してくれたりしました。

Q4 兵庫県立大学ではどのような授業を受けましたか?

 元田先生の国文学授業、宮本先生の対人コミュニケーション、市川先生の会計学などの授業を受けました。また、蘇州大学大学院に提出予定の卒業論文執筆のため、志賀直哉の短編小説における文体研究や資料集めもしました。

Q5 日本でどうやって友達を作りましたか?

 指導教員のゼミ生(院生)がチューターとしてサポートしてくれました。チューター学生からは日本人学生を紹介してもらい、自分も留学生仲間を紹介したりして友達の輪が広がっていきました。FMラジオ番組の『県大アワー』で何度かDJをさせていただいた時に、広報同報会のサークルTCVで友達ができました。県立大学には蘇州大学に短期留学した学生や、中国人留学生との交流に熱心な学生さん達もいて、彼らにも食事会に誘ってもらったりして楽しく交流しました。

Q6 困ったことはありましたか?

 中国では学生寮で暮らしており、何人ものルームメイトがいて賑やかでした。日本では初めての一人暮らしで、アパートの部屋では話し相手がおらず、最初は淋しくて慣れませんでした。スカイプで家族と話したりして気を紛らわしたこともあります。
 中国では自分から話しかけるタイプではなかったのですが、来日してからは自分から話しかけるなど積極的な性格になったように思います。

Q7 海外への留学を考えている県大生へのメッセージを。

 人はマスコミからの情報等に影響されやすいですが、自分の目で実際に見て確かめたり感じることも大切だと思います。

Q8 帰国後の予定、抱負は?

 帰国後、あと1年半大学院に通います。志賀直哉についての研究論文を続けていきたいです。日系企業でのインターンシップにも挑戦したいです。卒業後は、日本語の先生になりたいです。

 学業・生活の両面において先生方、チューターの学生さんを始めとする県大生の皆さん、日本語ボランティアの先生方などたくさんの方々からご支援を頂いたと感謝の気持ちを表してくれた肖雅さん。本人の頑張りはもちろんのこと、周囲の方々の肖雅さんへの関心や心の交流があってこそ全般にわたって実りのある留学生活が送れたようです。この場をお借りして、肖雅さんと関わってくださった方々へ心より感謝申し上げます。
 もうすぐ新学期がはじまります。キャンパスで交換留学生や留学生を見かけたら、どうぞ勇気をもって気軽に声をかけてみてください。身近なところから国際交流をはじめましょう!

【参考】
〇姫路のコミュニティーラジオ FMゲンキ http://fmgenki.jp/index.html
毎月第一土曜の22:00~22:30 『県大アワー』が放送されます。
放送エリアは姫路市(及び周辺市町の一部)ですが、PC・スマートフォンからであればエリアに関係なく聴けます。
PCからの聴き方 http://fmgenki.jp/howto/pc.html
スマホからの聴き方 http://fmgenki.jp/howto/smartphone.html

〇学生サークルTeam Campus Voiceのブログ  http://tcv793.jimdo.com/
肖雅さんの「県大アワー」出演時のインタビューのポッドキャストもこちらで聴けます

   
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