記者発表詳細 2020年12月
令和2年12月23日(水曜日)
高校野球投手において誰にでも起こりうる野球肘の予防が期待できる投げ方の解明
-3次元動作のデータサイエンス解析による新たな発見と提案-
趣旨
信原病院・バイオメカニクス研究所の田中 洋副所長、兵庫県立大学先端医工学研究センター長の小橋 昌司教授、新潟大学、兵庫医科大学、同志社大学との共同研究グループは、3次元動作のデータサイエンス解析により、高校野球投手に多く発生する野球肘の一つである肘関節内側障害の予防が期待できる投球方法を解明しました。
内容等
- 発表内容要旨
- 高校野球投手の30%程度に投球障害肘が発生し、中には手術に至ることも珍しくありません。投球障害肘の原因は、投球過多、軟部組織の過度な緊張や疲労、疼痛などがあげられます。これに対して投球制限は、投球動作中の人体組織を投球動作によって生ずる機械的ストレスに耐えうる状態に保つことが一つの目的となるため、投手にとっては大変有用な選択肢となります。しかし残念ながら、この全力投球数の制限だけでは必ずしも投球障害肘を回避することができず、投球動作へのアプローチが必要となります。
- 野球の投球動作中において、肩最大外旋の直前に肘関節内側に加わる最大の内反トルクは、肘関節内側障害の原因とされています。高校野球投手においてこれを低減する投げ方を世界で初めて提案しました。
- 従来の研究手法は、コッキング相や加速相での投げ方について言及していました。これらの相は、ゼロコンマ数秒で経過するため、投球側上肢が驚くほどの速さで加速していることから、投手が投げ方を変更することはとても困難でした。
- 本共同研究チームは、高速動作に対して無拘束計測が可能な「モーションキャプチャ・システム」を利用して、107名の高校生投手の投球動作をデジタル化し、統計学的にデータ解析しました。投手が投げ方を変更しやすいストライド相に着目し、肩最大外旋の直前に肘関節内側に加わる最大の内反トルクを低減する投げ方を解明しました。
- 本研究が提案する投げ方は、高校野球投手において誰にでも起こりうる、そして珍しくない投球障害肘である肘関節内側障害予防に貢献する具体的かつ実用的な提案となります。
- 本研究成果は、2020年12月15日付で、American Orthopaedic Society for Sports Medicineの機関誌であるOrthopaedic Journal of Sports Medicineに掲載されました。
- 詳細
- 別紙のとおり
- 問い合わせ先
- 兵庫県立大学先端医工学研究センター センター長・教授 小橋 昌司
- 医産学連携・研究支援コーディネーター 岡本 利樹
- http://amec-hyogo.org/
- TEL:079-287-6512 E-mail:info@amec-hyogo.org
- 兵庫県立大学姫路工学キャンパス経営部 総務課
- TEL:079-266-1661 E-mail:soumu_kougaku@ofc.u-hyogo.ac.jp
- 信原病院・バイオメカニクス研究所 副所長 田中 洋
- http://nobuhara-hp.sakura.ne.jp/
- TEL:0791-66-0981 E-mail:nobuhara-hp@car.ocn.ne.jp
- 同時資料
提供先
- 中播磨県民センター記者クラブ、西播磨県民局記者クラブ
令和2年12月9日(水曜日)
兵庫県立大学の次期学長予定者の選考結果について
趣旨
公立大学法人兵庫県立大学では、現学長兼副理事長の任期が来年3月末をもって満了することから、学長選考会議において、下記のとおり兵庫県立大学の次期学長予定者を選考しました。当選考に基づき、4月1日付けで公立大学法人兵庫県立大学理事長が任命を行います。
内容等
- 次期学長予定者として選考された者
- (1) 氏 名 太田 勲(おおた いさお)
- (2) 年 齢 78歳(令和3年4月1日現在)
- (3) 現在の職 兵庫県立大学学長兼副理事長
- 任 期
- 令和3年4月1日から令和5年3月31日まで(2年間)[再任]
- 選考理由
- 太田氏は、平成29年4月に学長兼副理事長に就任し、時代の趨勢に合わせた学部改編、学問領域の発展・学際化に対応した大学院の統合再編、本県の有する先端研究基盤や地域資源を活用したイノベーションにつながる研究の推進、企業・自治体など幅広い関係団体との新たな連携協定の締結を通じた産学官連携の深化など、教育・研究・社会貢献の全般にわたって積極的に取り組み、着実に成果を上げている。管理運営の面でも、理事長と意思疎通を図り、法人経営を的確、公正かつ効率的に遂行していることに加え、県下全域に広がる各キャンパスと課題の共有や相互理解を図り、合意形成に努めるなど、学内外からの信望も厚い。
また、本学における教育研究活動の現状と課題を的確に認識し、具体的なビジョンと方策を示しており、今後もさらにリーダーシップを発揮されることにより堅実で着実な大学運営が期待できる。
以上の点から、学長としての資質・能力を有していると判断し、兵庫県立大学の総合大学としてのさらなる発展を担うに相応しい人物として同氏を選考した。
- 参考資料
- 次期学長予定者の略歴
- 選考の経過、学長選考会議の概要等
- 問い合わせ先
- 公立大学法人 兵庫県立大学 事務局 経営企画部 主幹 時田直人
- 電話:078-794-6597
令和2年12月8日(火曜日)
2021年度(令和3年度) 兵庫県立大学 学校推薦型選抜の実施結果について
趣旨
このことについて、下記のとおり資料配付します。
内容等
- 試験実施日(各キャンパスで実施)
国際商経学部 経済学コース・経営学コース(普通科等) |
令和2年11月28日(土) |
国際商経学部 経済学コース・経営学コース(商業科等) |
令和2年11月29日(日) |
国際商経学部 グローバルビジネスコース |
令和2年11月29日(日) |
社会情報科学部 |
令和2年11月29日(日) |
工学部(女子学生特別) |
令和2年11月26日(木) |
理学部 |
令和2年11月27日(金)・28日(土) |
環境人間学部 |
令和2年11月28日(土) |
看護学部 |
令和2年11月28日(土)
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- 合格発表日(各キャンパスで発表)
- 実施結果
- 別紙のとおり
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