記者発表詳細 2021年6月
令和3年6月4日(金曜日)
兵庫県立大学 白金フリー水素発生触媒の活性化に磁性体の効果確認
趣旨
兵庫県立大学大学院工学研究科の森下政夫教授は水素発生触媒の活性化に磁性体の効果があることを発見しました。
内容等
- 発表内容要旨
- 脱炭素社会の実現に向け、水素エネルギー活用が注目を集めていますが、水素の反応を効率よく行うには高価な白金触媒を使用することが一般的です。そこでこれまで世界各国の研究者は、「白金フリー触媒」の研究開発を近年盛んに実施してきました。
このたび兵庫県立大学の森下教授は、水素反応の中間体である「プロトン」が磁性を持つことに注目し、「触媒が磁石になれば、プロトンを効率的に水素に出来る」と考え、触媒に磁性を持たせることで白金並みの水素反応効率を持つ「白金フリー触媒(=コバルトドープ炭化タングステン(Co-WC))」の開発に世界ではじめて成功しました。本成果は英国王立化学協会誌のRSC Adv. [11巻 (2021年) 14063頁] に審査採択の上、論文掲載されました。本研究の成果は、内部磁場の概念に基づく新しい触媒設計のストラテジーを世界で初めて示すものでして、大変画期的な発見であります。
- 詳細
- 別紙のとおり
- 問い合わせ先
- 兵庫県立大学大学院工学研究科 教授 森下政夫
- 電話 079-267-4913 E-mail:morisita@eng.u-hyogo.ac.jp
- 兵庫県立大学姫路工学キャンパス経営部 総務課
- 電話 079-266-1661 E-mail: soumu_kougaku@ofc.u-hyogo.ac.jp
- 同時資料
提供先
- 中播磨県民センター記者クラブ、西播磨県民局記者クラブ
令和3年6月3日(木曜日)
兵庫県立大学 第1回学長定例記者会見の実施について
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