令和3年11月30日(火曜日)
免疫不全を伴うプロテアソーム関連自己炎症症候群(遺伝性の炎症性疾患)の発見とそのモデルマウスの樹立
趣旨
生体が恒常性を維持するためには、不要あるいは合成不良のタンパク質が適切に分解処理されなければならない。このタンパク質の分解処理に関わるタンパク質複合体(プロテアソーム)を構成するサブユニットタンパク質の遺伝子バリアント(遺伝子の違い)により、難治性の慢性炎症疾患(プロテアソーム関連自己炎症症候群)が発症する。今回、和歌山県立医科大学先端医学研究所改正恒康、邊見弘明(現在岡山理科大学獣医学部)、同大学皮膚科学金澤伸雄(現在兵庫医科大学皮膚科学)、琉球大学小児科金城紀子、岐阜大学医学系研究科小児科学分野大西秀典、長崎大学原爆後障害医療研究所吉浦孝一郎、東京大学大学院薬学系研究科村田茂穂、兵庫県立大学大学院理学研究科水島恒裕らの研究グループは、プロテアソームサブユニットβ1iをコードする遺伝子(PSMB9)のde novoの新規のヘテロ接合性アミノ酸置換バリアントにより、免疫不全を伴うプロテアソーム関連自己炎症症候群という新たなタイプの遺伝性疾患が生じることを見出し、その病態を再現する新規のモデルマウスを樹立した。
プロテアソームの機能障害を来す新たな疾患概念が提起され、そのモデルマウスが得られたことから、今後、プロテアソームの機能異常による病態の解明が進み、プロテアソーム関連自己炎症症候群、免疫不全などを制御する新たな治療法の開発が進むことが期待される。
本研究成果は2021年11月24日(米国時間)に、国際誌Nature Communicationsに発表された。
内容等
令和3年11月25日(木曜日)
産官学連携で若い世代の食の課題を解決!「朝ごはん食べてる?」プログラムを実施します
趣旨
2021年12月~2022年3月、兵庫県立大学国際商経学部・黒川研究室は、健康創造都市KOBE推進会議参画団体の一員として神戸市民のための健康管理アプリ「MY CONDITION KOBE」を活用した朝食欠食を改善するイベントや健康意識に関するアンケート調査を実施します。本研究事業は、朝食を毎日食べることをサポートする効果的な仕組みを研究プログラムによって明らかにすることが目的です。
朝食欠食は生活習慣病などの病気になるリスクが高くなることが知られています。特に、若い世代は他の世代と比べて、朝食欠食率が高いです。朝食を毎日食べることは、将来の病気の予防にもなります。本イベントに参加して、毎日、朝食を食べるようにしてみてはいかがでしょうか?
内容等
令和3年11月16日(火曜日)
兵庫県立大学国際商経学部と明石青年会議所の連携協定の締結及び協定締結式の開催について
趣旨
兵庫県公立大学法人兵庫県立大学国際商経学部と明石青年会議所は、これまで、グローバルビジネスコースの講義やフィールドワークの実施等に際して、連携してきました。
この度、兵庫県により一層活力ある地域社会を形成し、大学教育や研究に寄与することを目的に、幅広い分野で協働の取組みを実施するため、下記のとおり連携協定を締結します。
今後とも、地方創生に関する積極的な関与・協力を通じて、地域の発展に貢献してまいります。
内容等
令和3年11月15日(月曜日)
県立大の学生が県内/の各地域でフィールドワークを実施
5学部の学生が地域課題解決に向けてまちづくりを学びます
趣旨
本学では、主専攻以外にも学びの機会を広げるため、副専攻・地域創生人材教育プログラムを県内の各地域と連携して実施しております。本年度は1年生61名が淡路市、神戸市灘区、相生市、神戸市垂水区の4ヵ所に分かれてフィールドワークを実施し、まちづくりについて学びながら兵庫県の地域課題とその解決方法について考えます。
内容等
令和3年11月15日(月曜日)
県立大の学生が産学官金連携で地域産品販売イベントを実施
三宮本通商店街で「空き店舗を活用した商店街の賑わいの創出」に取り組みます
趣旨
本学では、主専攻以外にも学びの機会を広げるため、副専攻・地域創生人材教育プログラムを県内の地域と連携して実施しております。本年度は三宮本通商店街など産学官金で連携し、1年生17名が「空き店舗を活用した商店街の賑わいの創出」について課題解決に取り組みます。
その取り組みの一つとして、下記のとおり播磨・但馬の地域産品を三宮本通商店街の空き店舗で実験的に販売し、県内の地域産品を都市部に広く発信しながら、課題解決に向けた提案を考えます。
内容等
令和3年11月9日(火曜日)
世界最速 Beyond 5G/6Gに向けた超高速暗号アルゴリズム「Rocca」を開発
~256 ビット暗号で初めて(注1)100Gbps超の処理性能を実現~
趣旨
兵庫県立大学大学院 情報科学研究科の五十部孝典 准教授の研究グループと株式会社KDDI総合研究所(本社:埼玉県ふじみ野市、代表取締役所長:中村 元)は、Beyond 5G/6G時代に求められる処理性能と安全性を備えた新しい共通鍵暗号アルゴリズム「Rocca」を開発しました。「Rocca」は256ビットの鍵長に対応する認証付きストリーム暗号で、処理速度として世界最速(注1)となる138Gbpsを達成しました。今回の成果は、2022年3月20日から25日に開催される28th annual Fast Software Encryption conference (FSE 2022)において発表予定です。
注1)ソフトウェア実装された256ビットの鍵長に対応する認証付き暗号アルゴリズムとして。Intel® Core™ i7-1068NG7での計測結果。(2021年11月9日時点、KDDI総合研究所調べ)
内容等
令和3年11月8日(月曜日)
名谷、落合中央公園で市民とともにドングリから苗木育成開始
10月にオープンした「県大PARK LABO.」ゼミナール・プログラムの一環で
趣旨
兵庫県立大学の研究チーム(代表 教授 平田富士男)と神戸市(落合中央公園管理者)が共同社会実験として落合中央公園に開設した「県大PARK LABO.」では、プログラムの一環として、11月14日(日曜日)よりゼミナール「名谷と落合中央公園を掘り下げ、これからを構想する」(全5回)をスタートします。
その第一回では、落合中央公園の現状を調査し、園内で進行する「ナラ枯れ」への対策として、ドングリから次世代の苗木を育てる活動を行います。(添付資料の写真は、他の公園での実施事例をイメージとしてつけています)
第二回目以降も、園内の里山の活用、名谷の歴史、地質などを学び、最終回にはゼミ受講生が落合中央公園のこれからのあり方について発表します。
内容等