令和4年7月29日(金曜日)
2023年度(令和5年度) 兵庫県立大学(学部)の選抜方法等について
2023年度(令和5年度)兵庫県立大学(学部)入学者選抜方法等(選抜要項)が決定しましたので公表します。
なお、新型コロナウイルス感染症の状況によっては、入試日程や選抜方法等が変更となる可能性があります。変更となった場合、本学ホームページ等でお知らせします。
令和4年7月25日(月曜日)
兵庫県立大学工学部 オープンキャンパス2022の開催について
趣旨
兵庫県立大学工学部では、電気電子情報工学科、機械・材料工学科、応用化学工学科の3学科6コース制で充実した教育・研究を行っています。実際には大学でどんなことを勉強しているのか、どんな学生生活を送っているのか、疑問がたくさんあると思います。そこで、皆様により詳しく工学部を知っていただくため、夏休みを利用してオープンキャンパスを開催します。対面での開催は3年ぶりです。
当日は、工学部の教員、学生等が説明や指導にあたります。教員や先輩たちと直接話をして、工学部のことをより理解していただくチャンスですので、受験生の皆様をはじめ、保護者の方、教員、地域の方など多くのご参加をお待ちしております。
内容等
令和4年7月20日(水曜日)
兵庫県立大学自然・環境科学研究所
兵庫県立人と自然の博物館
防風林の管理と景観によって、チョウ類や開花植物の多様性が守られている
中濵直之 (兵庫県立大学兼兵庫県立人と自然の博物館)、速水将人(北海道立総合研究機構)、岩崎健太 (北海道立総合研究機構、現森林総合研究所)、新田紀敏 (北海道立総合研究機構)らの研究グループは、北海道の防風林の管理と景観が、チョウ類と開花植物の多様性維持に貢献していることを明らかにしました。それぞれの農地は単一の農作物が栽培されていますが、防風林を含めた農地景観の中には、生物多様性を保存する空間が配置されていることがわかりました。
北海道などにまとまって見られる防風林は、主に作物の風害や冷害を防ぐ目的で畑や水田などの周囲に線状に配置されています。農地の周囲に防風林が配置されることにより、林縁や林内、草原など、多様な景観が創出されます。また、こうした防風林はある程度の林齢が経過した場合に、更新(伐採および植林)する事業が実施されています。近年SDGsが注目されている中、農地環境においても生物多様性の保全が求められています。しかしながら、こうした防風林のある景観や防風林の更新作業が生物多様性にもたらす影響についてはこれまで国内で知見が不足していました。
本研究では、北海道十勝地域において防風林とその周囲の景観として林縁、防風林内、更新地(伐採後に新たに苗を植えた場所)、草原の4つの景観においてチョウ類と開花植物の多様性を比較しました。その結果、草原に加えて、防風林における明るい環境である林縁や更新地でもチョウ類や植物の開花が多く見られました。また草原と更新地ではそれぞれに特有のチョウ類や植物の開花が見られました。このように、防風林を含めた景観の維持や防風林の更新によって、チョウ類や開花植物の多様性維持に好適な環境が創出されていると考えられます。
本研究は、これまで実態が不明だった防風林の管理作業と景観が生物多様性の維持に貢献していることを明らかにした重要な成果といえます。今後は様々な生き物で防風林による生物多様性保全効果を明らかにすることで、防風林による生物多様性保全効果の全体像や仕組みなどの理解につながると期待されます。本研究成果は2022年7月21日日本時間0時に、国際科学誌「Ecological Research」の電子版に掲載されます。
令和4年7月14日(木曜日)
木の中にガスパイプライン?
―ガス漏れの場所を特定せよ!―
要旨
メタンガスは空気中にもごくわずかに存在する気体で、地球温暖化に強く影響します。空気中のメタンの発生源の一つが湿地です。近年、湿地に自生する樹木から、これまで知られていなかったほどの大量のメタンが空気中へと放出されているという報告が相次ぎ、植物学や気候科学の分野で大きな論争が巻き起こっています。本当に樹木からメタンが出ているのでしょうか?出ているならば、どのようなメカニズムでしょうか?
京都大学生存圏研究所 高橋けんし准教授、京都大学白眉センター 坂部綾香特定助教、神戸大学大学院農学研究科 東若菜助教、兵庫県立大学環境人間学部 伊藤雅之准教授らの共同研究グループは、先進的な大気環境の分析技術を樹木の計測へと応用することにより、湿地性樹木の一つであるハンノキの幹から大量のメタンが放出されていることを突き止めました。また、春から秋にかけての葉っぱがついている着葉期間には、メタンの放出量が昼間に増え、夜間に減るという、不思議な日変化パターンを示すことも明らかにしました。さらに、クライオ走査型電子顕微鏡(cryo-SEM) 法とよばれる手法を用いて、ハンノキの根を注意深く観察したところ、細い根の細胞や細胞組織の間に、水がないミクロな“隙間”があることを発見しました。この隙間は、根の中でまるでガスパイプラインのような役割を果たし、根から幹へとメタンガスが輸送される道筋の一つになっていると考えられます。
本成果は、2022年7月15日に英国の国際学術誌「New Phytologist」にオンライン掲載されます。
内容等
令和4年7月11日(月)
兵庫県立大学と三田学園高等学校との教育・研究に係る連携協定の締結について
兵庫県立大学社会情報科学部と三田学園高等学校は、同校における教育課程「総合的な探究の時間」の編成・実施にあたり、人的交流や知的資源等の相互活用について連携協力を図り、相互の教育・研究の更なる充実・発展に資することを目的として連携協定を締結します。
ついては、下記のとおり協定締結式を行いますので、お知らせします。