令和5年3月31日(金曜日)
電気化学発光分野の新展開!
~蛍光色素に防護具(プロテクター)を装着し、驚異的な発光強度増強を実現~
要旨
兵庫県立大学大学院理学研究科の田原圭志朗助教(現 香川大学創造工学部准教授)、池田貴志大学院生、阿部正明教授、九州大学大学院工学研究院の石松亮一助教、小野利和准教授らの研究グループは、有機色素の新しい化学修飾の手法を開発し、電気化学発光を飛躍的に向上されることに成功しました。
電気化学発光は、電極表面での電気化学反応を利用する発光であり、臨床診断用医薬品やディスプレイへの応用が検討されています。電気化学発光の材料として、原料の安定供給や低コスト化の観点から、貴金属を含まない純有機物が注目されています。しかし、有機材料は、一般的に中間体の安定性が低く、分解し易いという問題がありました。本研究では、有機物の蛍光色素に分子レベルで防護具(プロテクター)を装着させる電気化学的な手法を開発しました。具体的には、有機ホウ素化合物のトリスペンタフルオロフェニルボランを防護具に選択しました。この有機ホウ素化合物と蛍光色素は、溶液中で混ぜるだけで、ルイスペアを形成して、結合しました。この両者の結合を利用して防護具を装着させることで、蛍光色素のシリーズの発光強度を最大で156倍にまで向上させることに成功しました。蛍光色素の中間体同士での副反応を制限し、色素の分解を抑制できるメカニズムを、詳細な測定から明らかにしました。
本研究成果は、2023年3月6日に、ドイツ化学会の国際学術誌「Angewandte Chemie International Edition」にオンライン掲載されました。また、同誌で高い評価を受け、Front Coverに採択されており、後日公開される予定です。
令和5年3月30日(木曜日)
兵庫県立大学工学部と兵庫県立龍野高等学校が教育・研究にかかる連携協定を締結
要旨
令和5年3月23日(木曜日)、兵庫県立大学姫路工学キャンパスA棟大会議室において、兵庫県立大学工学部と兵庫県立龍野高等学校による「高大連携教育・研究に関する協定締結式」が実施されました。協定締結式には、兵庫県立大学から藤澤 浩訓 工学部長兼工学研究科長、兵庫県立龍野高等学校から塚本 師仁 校長が出席し、代表者挨拶の後、協定書に署名を行い、無事締結式が終了しました。
目的
兵庫県立大学工学部と兵庫県立龍野高等学校は、相互理解を深め教育交流を促進することにより、教育の向上を図るとともに工学部と高校との円滑な接続に資すること等を目的とする。
具体的な連携内容
連携協力事項
令和5年3月28日(火曜日)
地域経済指標研究会(兵庫県立大学政策科学研究所)
第10回神戸マラソンの経済波及効果を推計
要旨
兵庫県立大学地域経済指標研究会は、第10回神戸マラソンの経済波及効果を推計しましたので公表します。第10回神戸マラソンは、「感謝と友情」をテーマに、「する・みる・ささえる」が一体となった大会として、ランナー(20,255人)、ボランティア(5,768人)をはじめ、すべての大会関係者が、“ありがとう”の気持ちを伝えあい、阪神・淡路大震災からの復旧・復興における経験と教訓、兵庫・神戸の魅力の国内外への発信に貢献しました。マラソンへの参加や応援活動には、移動・飲食・買物・宿泊などの経済的な効果が伴いました。本調査では、神戸マラソン参加者及び関係者や応援ポイントの応援出演等の観光消費を主体とした経済波及効果について推計を行いました。
推計結果:兵庫県内経済波及効果(生産誘発額コア推計) 20.6億円
表 第10回神戸マラソンの経済波及効果概要
推計の前提として関連行事等の実績値や第10回神戸マラソンに係る「参加者(ランナー)に関する調査」、「応援ポイント参加者の動向に関するアンケート調査」のデータを用いて最終需要額(直接効果)を推計した。経済波及効果は「平成27年兵庫県産業連関表」、「平成27年神戸市産業連関表」を使用し、産業連関分析により兵庫県内及び神戸市内経済波及効果(直接効果及び第1次間接効果、第2次間接効果)を推計した。
※詳細は、資料「第10回神戸マラソンの経済波及効果(コア推計)」を参照してください。
令和5年3月22日(水曜日)
令和5年度 兵庫県立大学環境人間学部 一般選抜(後期日程)実施結果について
趣旨
本学の環境人間学部一般選抜(後期日程)の実施結果について公表します。
内容等
令和5年3月21日(火曜日)
令和5年度 兵庫県立大学工学部 一般選抜(後期日程)実施結果について
趣旨
本学の工学部一般選抜(後期日程)の実施結果について公表します。
内容等
令和5年3月21日(火曜日)
令和5年度 兵庫県立大学理学部 一般選抜(中期日程)実施結果について
趣旨
本学の理学部一般選抜(中期日程)の実施結果について公表します。
内容等
令和5年3月21日(火曜日)
令和5年度 兵庫県立大学社会情報科学部(中期日程)・国際商経学部(後期日程)一般選抜の実施結果について
趣旨
本学の社会情報科学部(中期日程)・国際商経学部(後期日程)一般選抜の実施結果について公表します。
内容等
令和5年3月20日(月曜日)
令和5年度 兵庫県立大学看護学部 一般選抜(後期日程)実施結果について
趣旨
本学の看護学部一般選抜(後期日程)の実施結果について公表します。
内容等
令和5年3月16日(木曜日)
兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科と国立研究開発法人防災科学技術研究所災害過程研究部門との連携協力に関する協定締結式の開催について
レジリエンスを向上させる方法論とガバナンスを追求する地域の共創基盤の構築に向けた連携協定
兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科は、阪神・淡路大震災等の教訓を踏まえ、減災復興学の究明を目指した「災害科学」「減災コミュニケーション」「減災復興ガバナンス」の3つの領域からなる教育研究を推進しています。
国立研究開発法人防災科学技術研究所災害過程研究部門では、災害過程の科学的解明と持続的なレジリエンス向上方策および総合知による応急対応DXの推進研究の中で「災害過程」「防災基礎力の向上」「応急対応DX」「レジリエンスファイナンス」の4点を中心とした研究開発に取り組んでいます。
この度、双方の持つ知見、学理を融合し、それぞれの現場、立場においての活動を連携させることで、減災復興学および災害過程分野の深化と発展を促すとともに、レジリエントな地域社会づくりのための防災・減災・復興を支える地域の共創基盤の構築に向けて、双方が協働で取り組むことを狙いとして、連携協定を締結します。
防災科学技術研究所と兵庫県立大学の間では、他にも複数の共同研究等が行われており、また、防災科学技術研究所と神戸市の間では包括連携協定が結ばれています。これらの取り組みも踏まえて、将来的には研究所と大学の間での包括連携に発展させていきます。
内容等
令和5年3月7日(火曜日)
令和5年度 兵庫県立大学国際商経学部・社会情報科学部一般選抜(前期日程)の実施結果について
趣旨
本学の国際商経学部・社会情報科学部一般選抜(前期日程)の実施結果について公表します。
令和5年3月7日(火曜日)
令和5年度 兵庫県立大学工学部一般選抜(前期日程)の実施結果について
趣旨
本学の工学部一般選抜(前期日程)の実施結果について公表します。
令和5年3月7日(火曜日)
令和5年度 兵庫県立大学環境人間学部一般選抜(前期日程)実施結果について
趣旨
本学の環境人間学部一般選抜(前期日程)の実施結果について公表します。
令和5年3月7日(火曜日)
令和5年度 兵庫県立大学看護学部一般入試(前期日程)実施結果について
趣旨
本学の看護学部一般入試(前期日程)の実施結果について公表します。
令和5年3月3日(金曜日)
異常金属における超低速臨界電子電荷ゆらぎの観測に成功
‐異常金属状態解明の手がかりに‐
要旨
兵庫県立大学大学院理学研究科小林寿夫教授の研究グループと、東京大学大学院理学系研究科中辻知教授、京都大学複合原子力科学研究所瀬戸誠教授、高輝度光科学研究センター依田芳卓主幹研究員、理化学研究所放射光科学研究センター玉作賢治チームリーダー、Rutgers大学P.Coleman教授の研究グループは、大型放射光施設「SPring-8」のビームラインBL09XUおよびBL19LXUにおける高輝度X線を利用したメスバウアー吸収分光法により、量子物質超伝導体β-YbAlB4 の異常金属相における超低速臨界的電荷揺らぎを観測することに初めて成功しました。
量子物質の局在化の近傍で発生する異常金属状態で観測される現象を理解するためには、基盤となる電子電荷の揺らぎ(ダイナミックス)を調べる必要があります。電子と原子核の相互作用を測定するメスバウアー吸収分光法を用いて、温度と圧力の関数として、β-YbAlB4の異常金属相の電荷揺らぎを調べました。フェルミ液体状態での単一吸収ピークは、異常金属状態において2つのピークに分裂することが分かりました。このスペクトルの変化は、ポーラロンの形成により長い時間スケールで揺らぐ電子電荷の影響で、単一原子核遷移が変調された結果として解釈されます。この超低速臨界的電子電荷揺らぎの観測は、異常金属状態と超伝導発現の起源に新たな知見を提供します。
本成果は、米国科学振興協会(AAAS)発行の『Science』誌に3月2日14時(米国東部時間)にオンライン掲載されました。
内容等
令和5年3月2日(木曜日)
溶存N2Oの同位体分析を用いて泥炭湿地上のオイルパームプランテーション排水路の温室効果ガスN2Oの生成・除去機構を解明
-豊富な有機物による還元作用によってN2O間接排出を抑制している可能性-
要旨
世界的な需要の高まりを受けオイルパームプランテーションは年々拡大を続けており、近年では泥炭湿地林を変換してプランテーションが拡がり続けています。国立環境研究所、東工大、兵庫県立大、サラワク州立熱帯泥炭研究所の研究チームは、これまで着目されていなかった温室効果ガスN2O発生源である泥炭湿地を開拓したオイルパームプランテーションの排水路の溶存N2Oの観測を行いました。その結果、排水路水中の溶存N2O濃度は雨季と乾季で大きく分布が異なることが明らかになりました。具体的には、雨季では、温室効果ガスの強い発生源となっている地点が多い一方で、強い吸収源となる地点も多いことが明らかになりました。溶存N2Oの分子内同位体比を調査すると生成されたN2OのほとんどはN2まで還元されており、かなりの部分が河川に至るまでに除去されていることが明らかになりました。これは泥炭土壌から供給される有機物が多いために起こるものと考えられます。泥炭湿地上に成立したオイルパームプランテーションの温室効果ガス収支把握の高精度化によって、温室効果ガス発生抑制に向けたN2O生成メカニズム解明につながる知見を得ました。
本研究の成果は、2023年2月20日付でElsevier社から刊行される総合環境学分野の学術誌『Science of the Total Environment』に掲載されました。
内容等
令和5年3月1日(水曜日)
兵庫県立大学と兵庫県立龍野高等学校との教育・研究にかかる連携協定の締結について
兵庫県立大学工学部と兵庫県立龍野高等学校は、相互理解を深め教育交流を促進することにより、教育の向上を図るとともに両校の円滑な接続に資すること等を目的として連携協定を締結します。
ついては、下記のとおり協定締結式を行いますので、お知らせします。