資源エネルギー政策(Natural Resource & Energy Policy)
【講義目的及び到達目標】
環境政策を考える上で、環境資源の価値や変化を経済学的に評価するための手法を学ぶことは重要である。そのため、本講義は環境評価手法や環境・社会経済・政策の変化を記述するシミュレーション・モデルの利用法の基礎を理解することを目標とする。
【講義内容・授業計画】
環境問題を数量的に分析するために、環境資源の経済的価値を評価する手法や、社会経済の変化に基づいて環境の変化をシミュレートするモデル分析の手法を、これらの基礎理論とともに実例や利用法を紹介しながら、理解を深めていきます。
- ガイダンス(本講義の目標および概要)
- 環境政策における環境評価手法やモデル分析の役割
- 評価モデルとデータベース
- 経済モデルの定式化と最適化問題
- 計量経済モデル
- 産業連関分析の基礎: 産業連関表とは
- 産業連関分析の応用: 波及効果のシミュレーション分析
- 動学的最適化モデルの基礎: DICEモデル
- 動学的最適化モデルの応用: 気候変動対策のシミュレーション分析
- 応用一般均衡モデルの基礎(1): 社会会計表の作成
- 応用一般均衡モデルの基礎(2): モデルの定式化
- 応用一般均衡モデルの応用: 政策シミュレーション分析
- 環境評価手法: 顕示選好法と表明選好法
- 費用便益分析
- まとめと評価(到達度の確認)
【テキスト・参考文献】
- 講義にて資料配布
- 細江宣裕・我澤賢之・橋本日出男『テキストブック応用一般均衡モデリング』東京大学出版会.
- 鷲田豊明『環境評価入門』勁草書房.
【成績評価の基準】
期間中のレポート(40%)、期末レポート(60%)を基準として、受講態度(積極的な質問等)を含めて総合的に評価する。
【履修上の注意・履修要件】
環境経済学、もしくは環境資源経済学を履修していること、コンピュータの初歩的技術を有していること、微分積分、線形代数を履修していることが望ましい。また、受講者数によっては、講義期間の最後に課題発表会を行う予定であるため、講義計画の変更があり得る。
【講義資料】
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