環境資源経済学(Natural Resource & Environmental Economics)
【講義目的及び到達目標】
環境経済学を学ぶ上で、様々な環境問題を経済学的視点から考えることは必要不可欠である。そのため、本講義は環境問題を分析するための経済学の基礎理論およびその応用を理解することを目標とする。
【講義内容・授業計画】
ミクロ経済理論に基づく環境経済学の基礎的な考え方を習得し、環境問題が発生する経済的要因、最適な資源配分の達成、環境政策の問題点および望ましい政策のあり方等に関して、理解を深めていく。なお、経済学で用いられる数学に関しては適宜紹介する。
- ガイダンス(本講義の目標および概要)
- 環境問題における経済学の役割
- 消費者行動: 効用最大化問題、需要曲線、消費者余剰
- 生産者行動: 利潤最大化問題、供給曲線、生産者余剰
- 市場取引と社会の利益(余剰分析)
- 外部性と市場の失敗
- 公共財とフリーライダー
- 環境政策と最適な資源配分の達成
- 政策手段の比較
- 交渉による環境問題の解決: コースの定理
- CO2排出需要曲線の導出と排出権制度
- 環境の価値評価1: 環境評価の考え方(支払意志額と受入補償額)
- 環境の価値評価2: 環境評価の手法(表明選好法と顕示選好法)
- 環境の価値評価3: 費用便益分析と適用事例
- まとめと評価(到達度の確認)
【テキスト・参考文献】
- 講義にて資料配布
- 日引聡・有村俊秀『入門環境経済学』中公新書.
- 栗山浩一・馬奈木俊介『環境経済学をつかむ』有斐閣.
【成績評価の基準】
期間中のレポート・小テスト(40%)、期末試験(60%)を基準として、受講態度(積極的な質問等)を含めて総合的に評価する。
【履修上の注意・履修要件】
履修にあたっては、経済学(ミクロ経済学)、数学Ⅰを履修していることが望ましい。
【講義資料】
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