公共政策と経済(Public Policy and Economy)

 

【講義目的及び到達目標】

われわれの生活を取り巻く経済に、様々な政策がどのように影響を及ぼすかを考える上で、経済学の視点は必要不可欠である。そのため、本講義ではミクロ経済学に関する基礎知識を理解し、政策に対して経済学的な考察を行うことができるようになることを目標とする。

 

【講義内容・授業計画】

ミクロ経済学を用いて、どのように経済問題を考えるのか、様々な経済問題を解決するために、どのような政策手段が有効なのか等を現実の状況を踏まえながら考えていく。なお、前半はミクロ経済学の基礎理論を、後半はいくつかのトピックを挙げ、その中で経済学がどのように使われるのかを示す。

  1. ガイダンス(本講義の目標および概要)
  2. 消費者行動: 効用最大化問題、需要曲線、消費者余剰
  3. 生産者行動: 利潤最大化問題、供給曲線、生産者余剰
  4. 価格弾力性
  5. 需要と供給の均衡分析1: 完全競争市場
  6. 需要と供給の均衡分析2: 比較静学
  7. 余剰分析の基礎: 市場均衡と余剰
  8. 余剰分析の応用: 税金、補助金、規制の効果
  9. 外部性・公共財と市場の失敗
  10. 費用便益分析
  11. 都市の形成と地域の産業
  12. 地球温暖化とその対策
  13. 観光と環境評価
  14. 自然災害と防災対策
  15. まとめと評価(到達度の確認)

【テキスト・参考文献】

【成績評価の基準】

ミクロ経済学の基礎理論を理解し、それを様々な政策分析に応用できる者に単位を授与する。また、講義目的・到達目標に記載する能力(知識・技能、思考力、判断力、表現力等)の到達度に応じてSからCまで成績を与える。

 

【成績評価の方法】

期間中の小テスト(40%)、期末試験(60%)を基準として、追加レポートを含めて総合的に評価する。

 

【履修上の注意・履修要件】

経済学の素養がある方が望ましいが、本講義は経済学を学んだことのない受講者を念頭におき、簡単な図表を用いて行う(ただし、一次関数の知識が必要)。

 

【講義資料】

 

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