重要なお知らせ

令和2年7月6日

兵庫県立大学学生の皆さんへ(7)
~対面授業の再開に当たり~

兵庫県立大学
学長 太田 勲

 6月22日(月曜日)にお知らせしましたように、本学では、準備の整った学部/研究科から順次対面授業を再開しています。また、限定的ではありますが、一部の課外活動の学内実施も許可しています。このことにより全ての学生の皆さんが、受講のためや研究活動、課外活動を行うために、各キャンパスに入構できることになりました。学部/研究科が認めた日時という制限はありますが、多くの皆さんをキャンパスにお迎えできることを大変嬉しく思っています。

 皆さんも、講義室で教授から生の講義を聴いたり、懐かしい友人に会って近況報告をしたり、部活動に励んだり、一年生は初めて会う同級生と友情を育んだりしながら、少しずつ本来の大学生活を取り戻してください。一気に平常時に復帰することはまだまだ難しい状況ですが、キャンパスライフを楽しみながらオンライン授業だけでは得ることのできない多くのことを学んでください。

 一方、東京都では新規感染者数がここ数日連続して100名を超えるなど、首都圏では第2次感染拡大の危険性が危惧されるようになってきています。関西地区でも大阪府、京都府を中心に新規感染者が増加傾向にあり、兵庫県においても大学生を含めて散発しています。対面授業の再開に伴い、公共交通機関を利用して通学される学生の皆さんは十分な感染防止対策に心がけ、自らを守るとともに、社会全体への配慮も忘れないようにして下さい。

 加えて、感染拡大が続く首都圏への不要不急の移動、旅行等は自粛してください。今回は若い人を中心に感染が拡がっています。飲食を伴う友人との会合や感染防止対策が不十分な接客を伴う職場でのアルバイトなどは厳に慎むようにお願いします。皆さんが危険にさらされるばかりではなく、皆さんの家族、大学、社会全体にも大きな影響が及びます。兵庫県立大学の学生としてのプライドをしっかり持ち、社会的責任を十分自覚した行動を取るよう心がけてください。

 対面授業再開で皆さんが所属キャンパスへ入構するに当たって、様々な感染防止策の遵守が求められます。いずれもコロナ禍において各自が守らなければならないエチケットです。有効な治療薬やワクチンが開発されるまで、私たちは万全の対策を講じながら教育研究活動を続けていかなければなりません。皆さんの貴重な時間を、皆さんが学問的に成長できるよう、有効に大事に使わなければなりません。そのためには、この再開された対面授業をさらに発展させていくことが強く望まれます。

 後期の授業は対面を基本として実施したいと考えています。それを実現するためには、感染防止に向けた皆さんの自覚と協力が必要です。私たち教職員もそれを目指して努力しています。どんなに苦しい時も、学生の皆さんと明るく、楽しく、未来を見据えて先進的な教育研究を推進したいと考えています。一緒にこの試練を乗り越えていきましょう。

   
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