令和8年度秋期学位記授与式

爽やかな秋空の下、本日、学部学生7名、大学院生9名、合わせて16名の学友が新しい扉を開き、希望に満ちた世界へと旅立ちます。

さまざまな試練に直面しながらも真摯でひたむきな学究生活を続けられ、今日の晴れの日を迎えられた卒業生・修了生のみなさんに、大学を代表して心からの祝福と敬意を表します。

卒業生・修了生の皆さん、本日はご自身だけでなく、ご家族や、これまでの道のりで皆さんを支えてくださったすべての方々にとっても、大きな喜びと誇りに満ちた日です。待望の学位を得て、人生とキャリアの次の段階へと進むにあたり、皆さんを励まし温かく見守ってくれた人々に、感謝の気持ちを忘れないでほしいと願っています。

本日の式典には、来賓として父母会、同窓会の理事長、会長、副会長の皆様にご臨席いただいております。お忙しいなか足をお運びくださり厚く御礼申し上げます。

さて、私たちは今、不確実で予測不可能な時代のなかを模索しながら駆け抜けています。生活のあらゆる側面を変容させているAI・ICT革命。激化する紛争や人道危機。そして沸騰する地球と大規模な気象災害。

みなさんが、本学で涵養された総合知や経験知を深め、批判的思考と創造的思考を研ぎすまし、社会の変化に果敢に対応しながら、それぞれの持ち場で実力を発揮されることを願っています。知のプロフェッショナルであるみなさんのしなやかな感性と豊かな想像力で、多文化が共存する未来のボーダレス社会を切り拓いてください。

みなさんと私たちとの絆は卒業、修了で切れるものではありません。大学はみなさんの新たな故郷であり、これからも人生100年時代を生涯にわたり学び続けるみなさんを支え、学び直し、リスキリングの機会を提供していきます。困難に直面したときには、いつでも母校に帰ってきてください。

最後にお伝えしたいことがあります。検証が困難で客観性をもたない安易なことばに流されることなく、価値の相対主義を越え、真実に近づく努力をこれからも惜しまないでください。自分のことばに責任を持つこと、ことばには責任が伴うことをしっかり心に留めてください。

みなさん一人ひとりに、豊かで心満ちる日々が待っていることを信じて、新しい季節のはじまりに、心からの挨拶と惜別の言葉を贈ります。
Wishing you a wonderful journey ahead!
おめでとう!

令和8年9月24日
兵庫県立大学学長
高坂 誠(Makoto KOSAKA)