工学研究科

6つの専攻分野の専門性をさらに高め、優れた技術者・研究者を養成する

応用化学、化学工学、電気工学、電子工学、情報工学、機械工学及び材料工学の基礎学問と最先端の工学知識を駆使して、「ものづくり」に特化した世界トップクラスの研究開発を続けています。本研究科からの人材とその研究成果は工学系の様々な分野に展開されており、ものづくりにおける社会貢献を大いに果たしています。

専攻紹介

電気物性工学専攻

次世代の電力発生・輸送・応用といった社会基盤の構築に必要な電力システムに関する学識と研究能力、および、半導体、誘電体、磁性体やナノ・カーボンなどの先端機能材料の研究・物性評価・応用の幅広い学識と研究能力を有し、高い倫理観と豊かな人間性を持つ技術者・研究者を育成します。

電子情報工学専攻

強誘電体を中心とした電子材料の研究開発能力、新しい電子材料やプロセスを活用した次世代の高性能・超高密度の電子回路・デバイス開発能力、電磁波吸収遮蔽材料などの情報材料の研究開発能力、および、情報通信や画像処理などのハードとソフトの幅広い学識と研究開発能力を有し、高い倫理観と豊かな人間性を持つ技術者・研究者を育成します。

機械工学専攻

材料・流体・熱の各種力学の基礎知識と論理的な解析能力を基盤とし、電気電子工学、計測制御工学、医用工学などの異分野を融合しながら発展し続けている機械工学を、さらに高度化するための基礎研究に主眼を置き、最先端技術や再生可能社会実現のための教育と研究指導を行っています。

材料・放射光工学専攻

情報通信、センサー、環境エネルギー、自動車、医療など、先端研究から産業機器まで、すべてのものづくりは、機能性材料の開発とその応用が重要なイノベーションの基礎となっています。本学が有する放射光施設「ニュースバル」に加え、大型放射光施設「SPring-8」や自由電子レーザー施設「SACLA」を用いて、先端放射光技術を基とした創造的開発・研究能力を有する人材を育成する教育・研究を行います。

応用化学専攻

有機化学、無機化学、生物化学、高分子化学などを基礎とした、次世代のエネルギー・情報科学や生命医療の根幹をなすべき高性能高機能材料に関わる教育・研究を行います。また、それらを通して、「化学」を基盤とした基礎から応用までを見通すことができる幅広い視野を持った技術者・研究者の養成を目指します。

化学工学専攻

環境保全を目指しつつ、クリーンエネルギーの創出や生産技術の省エネルギー化を達成するためには、科学技術の成果から社会構造の変革(環境エネルギーイノベーション)を導く必要があります。プラント設計を行う学問である「化学工学」と新物質を探求する「マテリアルサイエンス」の相乗効果により、幅広い知識と経験を持ち、環境エネルギーイノベーションに貢献できる技術者の養成を目指して教育・研究を行います。

教育研究上の目的・三つのポリシー等

教育研究上の目的
  1. 本研究科は、科学技術の分野で創造的、独創的研究を推進し、先駆的な情報を発信するとともに、学術の基礎を広く深奥に極めかつ高度な専門学識及び専門領域を横断した学際性を備えた研究者・技術者を育成することを目的とする。
  2. 前期課程においては、精深な学識を備え、専攻分野における研究能力及び高い倫理観をもつ人材を育成し、後期課程においては、専攻分野について研究者として自立して研究活動を行うに必要な高度な専門的学識及び研究能力並びに豊かな人間性をもつ人材を育成する。
育成する人材像

工学研究科では、第1に、科学技術の分野で創造的、独創的研究を推進し先駆的な情報を発信することにより学術の進展に寄与すること、第2に、学術の基礎を広く深奥に極めかつ高度な専門学識並びに専門領域を横断した学際性を備えた研究者・技術者を育成することを基本としている。

博士前期課程

前期課程においては、各専攻の学術の基礎となる専門領域の学識を十分に理解しつつ、これを生かした研究者・技術者として活躍するための基礎となる高度な専門的技術力を習得させる。これら専門領域の高い学識と技術力を基礎として、学際的領域に踏み込んだ研究課題を設定し体験させることにより、社会から求められる実践的な研究・技術開発に適応できる能力を習得させるとともに、高い倫理観をもつ人材の育成をめざす。

博士後期課程

後期課程においては、各専攻分野における精深な学識と、研究能力の基礎となる高度な専門的技術力に加えて、学際性を備えた研究者として、自立して研究活動を行うに必要な幅広く深奥な学識と高度な研究能力並びに、高い倫理観と豊かな人間性を持つ人材の育成をめざす。

ディプロマ・ポリシー

工学研究科においては、科学技術の分野で創造的、独創的研究を推進し、先駆的な情報を発信するとともに、学術の基礎を広く深奥に極めかつ高度な専門学識及び専門領域を横断した学際性を備えた研究者・技術者を育成することを目指している。工学研究科では、教育・研究を通して下記の能力を身に付けた学生に修士(博士前期課程)あるいは博士(博士後期課程)の学位を授与する。

博士前期課程

  1. 各専攻の学術の基礎となる専門領域の学識を十分に理解している。また、研究者・技術者として活躍するための基礎となる高度な専門技術力を身に付けている
  2. 学際的領域に踏み込んだ研究課題を体験している。また、社会から求められる実践的な研究・技術開発に適応できる能力を身に付けている
  3. 高い倫理観を持っている

博士後期課程

  1. 各専攻分野における精深な学識と、研究能力の基礎となる高度な専門的技術力を身に付けている
  2. 学際性を備えた研究者として、自立して研究活動を行うのに必要な幅広く深奥な学識と高度な研究能力を身に付けている
  3. 高い倫理観と豊かな人間性を持っている
カリキュラム・ポリシー

工学研究科においては、科学技術の分野で創造的、独創的研究を推進し、先駆的な情報を発信するとともに、学術の基礎を広く深奥に究めかつ高度な専門学識及び専門領域を横断した学際性を備えた研究者・技術者を養成することを目的に、教育・研究を行っている。

前期課程においては、各専攻の学術の基礎となる専門領域の学識を十分に理解しつつ、これを生かした研究者・技術者として活躍するための基礎となる高度な専門的技術力を習得させる教育・研究を展開している。また、これら専門領域の高い学識と技術力を基礎として、学際的領域に踏み込んだ研究課題を設定し体験させることにより、社会から求められる実践的な研究・技術開発に適応できる能力を習得させるとともに、高い倫理観をもつ人材を養成する教育・研究を展開している。

後期課程においては、各専攻分野における精深な学識と、研究能力の基礎となる高度な専門的技術力に加えて、学際性を備えた研究者として、自立して研究活動を行うに必要な幅広く深奥な学識と高度な研究能力並びに、高い倫理観と豊かな人間性を持つ人材を養成する教育・研究を展開している。

学修の成果の評価については、試験、レポート、参加度、発表内容、論文の審査結果等により、学修目標に即して多面的な方法で行っている。

電気物性工学専攻

電気物性工学専攻では、電力の発生と輸送及び電気絶縁システム、光・レーザー応用、各種電子材料の開発と電気物性、これらを用いたデバイス等の電気物性工学領域に関する教育・研究指導を行う。

電子情報工学専攻

電子情報工学専攻では、電子材料・デバイス・光エレクトロニクス、超小型回路・システム、情報通信ネットワーク、データベース、ソフトコンピューティング等電子情報工学領域に関する教育・研究指導を行う。

機械工学専攻

機械工学専攻では、高度な力学、熱力学、流体力学、機械振動、コンピュータ制御による情報制御技術、先端的な機械設計、精密加工、機械計測制御等の機械工学領域に関する教育・研究指導を行う。

材料・放射光工学専攻

材料・放射光工学専攻では、力学的・化学的・電気的・磁気的特性等の高機能性を有する新材料開発、放射光を利用した材料の精密構造解析や超微細成形加工技術等の材料・放射光工学領域に関する教育・研究指導を行う。

応用化学専攻

応用化学専攻では、高分子・液晶等の新有機材料、微生物による環境浄化システム、遺伝子プローブ、セラミックス・機能性ガラス等の応用化学領域に関する教育・研究指導を行う。

化学工学専攻

化学工学専攻では、新規物質を探索するマテリアルサイエンスと、製造プロセスを最適化するケミカルエンジニアリングを融合させた化学工学領域に関する教育・研究指導を行う。

アドミッション・ポリシー

博士前期課程

(求める学生像)

工学研究科の理念と目的は、科学技術を創造しその応用を通して、人類の幸福や福祉に貢献し、自然環境と調和のとれた豊かな地球の未来を担える研究者・技術者の育成です。そのために豊かな教養と高い倫理観を有した、以下に該当する人材を受け入れます。

  1. 工学研究科の理念と目的に共感し、その実現に意欲を持って取り組める人
  2. 自然科学や工学の基礎の学識と専門の知識と技能を有し、課題の発見とその解決に向け、論理的な思考ができる人
  3. 他者の考えを理解するとともに、自らの意見を的確に表現し、議論できる表現力とコミュニケーション能力を有する人
  4. 地域や世界から求められる学際的かつ実践的な研究と技術開発に適応できる研究者・技術者になるための研究意欲を有する人

(入学者選抜の基本方針)

上記の人材を求めるために、一般学生、社会人、外国人対象の一般選抜、推薦入学特別選抜、学部 3 年生を対象とする特別選抜、外国人編入学生を対象とする推薦入学特別選抜を設けています。

(具体的選抜方法と資質・能力の関係)

  1. 一般選抜:学力試験、面接及び出願書類を総合して評価を行います。推薦入学特別選抜:優れた研究者・技術者を育成するために、小論文、面接及び出願書類を総合して評価を行います。
  2. 学部 3 年生を対象とする特別選抜:博士後期課程への進学を前提として、特に優れた研究者・技術者を育成するために、面接及び出願書類を総合して評価を行います。

  3. 外国人編入学生を対象とする推薦入学特別選抜:地域から世界まで幅広く活躍できる優れた研究者・技術者を育成するために、口頭試問及び出願書類を総合して評価を行います。

博士後期課程

(求める学生像)

工学研究科の理念と目的は、科学技術を創造しその応用を通して、人類の幸福や福祉に貢献し、自然環境と調和のとれた豊かな地球の未来を担える研究者・技術者の育成です。そのために豊かな教養と高い倫理観を有した、以下に該当する人材を受け入れます。

  1. 工学研究科の理念と目的に共感し、その実現に強い意欲を持って取り組める人
  2. 自然科学や工学の幅広い知識、高度な専門知識と技能を有し、課題の発見とその学際的な解決に向け、論理的な思考ができる人
  3. 他者の考えを理解するとともに、自らの意見を的確に表現し、議論できる高い表現力とグローバルなコミュニケーション能力を有する人
  4. 学際性を備え、地域を基盤にグローバルな研究活動ができる自立した研究者になるための研究意欲を有する人

(入学者選抜の基本方針)

上記の人材を求めるために、一般学生、社会人、外国人を対象とする選抜を設けています。

(具体的選抜方法と資質・能力の関係)

学際性を備え、地域を基盤にグローバルな研究活動ができる自立した研究者を育成するために、学力試験、面接及び出願書類を総合して評価を行います。