地域ケア開発研究所

「まちの保健室」などの実践活動を通じた研究、デジタル技術を活用した在宅医療・地域看護に関する研究、災害看護を中心に世界規模の健康課題に関する研究を行っています。ここ数年は、災害健康危機管理WHO協力センターとして、COVID-19発生下での保健医療従事者を支援する研究プロジェクトを実施しました。また、フレイル予防に取り組んでいる地域の方々や自治体などの関係機関の皆さんからの相談窓口としての活動も始動しています。

研究領域

災害看護

災害看護の教育研究拠点として、災害による人命・健康生活への影響を低減することに資する研究を実施すると共に、学内外の他分野の研究者や国内外の防災関連研究機関等と連携し、災害に強い地域づくり、人材の育成や災害時のヘルス課題解決に向けた異分野融合研究を推進しています。また、研修・教育活動等を通して、地域・住民・看護職・保健医療職の災害対応能力の向上にも取り組んでいます。

国際看護

刻々と変化する世界、日本の未来を見据えて、国を超えた研究・実践活動を行っています。災害と健康危機管理に関するWHO協力センターとしてのネットワークを生かし、災害看護に関する研究の国際的な発信を行っています。海外からの研修生も積極的に受け入れ、災害看護や看護教育に関わる人材・知識の国際交流を図っています。

公衆衛生・地域看護

兵庫県看護協会が実践しているまちの保健室の後方支援を行い、地域住民を対象としたヘルスチェックと看護相談を実施しています。また、自治体や関連機関と協働し、フレイル予防啓発など、地域住民の健康の維持・増進に向けた課題の解決に向けて、実践研究活動を行っています。骨密度測定会や体力測定会を通して、地域住民の健康への意識を高める活動を行っています。

在宅ケア・遠隔看護

DXによる在宅ケア・訪問看護等の保健医療体制を含む、地域包括ケアシステム構築に関する研究について、情報科学や工学などと学際的連携や企業とも協働しながら行っています。また、地域ケア人材の育成に関するリカレント教育にも取り組んでいます。