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女性研究者 キャリアストーリー1を掲載しました

2026.10.06 | 研究支援キャリアアップ

坂下玲子 Reiko Sakashita

 

ロールモデル 01

理事・副学長 / 看護学部 教授 坂下玲子

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◇現在の研究テーマとその魅力を教えてください
私は,「食べることの支援」をテーマとして,子どもの口の育成,口腔ケア,高齢者の食事支援などを展開してきました。咀嚼嚥下機能の向上にとどまらず,豊かな人生(Life Enhancement)につながる支援の理論構築を行い,実践・研究・理論が循環するように活動しています。また,最近では,AIを活用した地域健康システムの構築を進めています。 

◇研究者や大学教員を志したきっかけは何ですか 
小さい頃から,新しいことを知ることに,いつもワクワクしていました。人に興味を持ち,大学へ入学しましたが,1,2年次には幅広い分野を学ぶことができ,霊長類の生態や人類学にも興味をもちました。最終的には人を支援する専門的な力を身に着けたいと考え,看護学を選択しました。研究が楽しく,大学教員を志したというよりも,気がつけば大学に居続けて現在に至ります。


ペンシルベニア大学での在外研究(2005年):博士課程学生・教員との親睦会(隣は当時の学部長)

◇これまでに直面された壁をどのようにして乗り越えられましたか
自分の力だけでは進まないことは多々ありますが、壁を乗り越えるというより、周囲の方々に助けていただきながら、別の道や方法を見つけてきたように思います。時には八方ふさがりで落ち込むこともありますが、一歩引いて考えてみると、大したことではないと思えることもあります。また、異なる専門や経験をもつ方々の意見を聞くことで、別の視点から解決策を見つけられることもあります。壁だと思い込む前に、違う見方や攻略法を考えることが大切だと思います。

◇日頃の研究や教育活動で大切にしていることがあれば教えてください 
教育や研究では、多様な考え方を尊重することを大切にしています。一人ひとりの感じ方や考え方が異なり、同じ働きかけでも受け止め方が異なります。また、教員と学生の目標や期待が必ずしも一致しないこともあります。これは、管理運営を担う中で、教職員の間でも経験してきたことです。うまくいかないときには、当たり前のことですが、まず相手の話を丁寧に聞き、こちらの考えも率直に伝えるようにしてきました。相互理解を重ねることが、よりよい方向へ進むために大切だと考えています。

◇これからキャリアアップや上位職をめざす後輩の皆さんへのエールをお願いします 
これから激動の時代に活躍される方々へのエールとして2つのことを贈りたいと思います。一つは,オンリーワンを目指すこと。実際にオンリーワンになることは難しいのですが,別の言い方をすれば自分の強みや好きなことを伸ばすことです。二つ目は,人々や社会に貢献できることを探求することです。キャリアアップそのものがゴールではなく,キャリアアップして何をするかが重要だと思います。

 

PROFILE 
1985年東京大学医学部保健学科卒業。1990年同大学大学院博士課程修了(保健学博士)。鹿児島大学歯学部、筑波大学附属病院等を経て、2005年より兵庫県立大学教授、2021年より副学長を務める。2020年より日本学術会議連携会員。2023年より米国看護アカデミー・フェロー(FAAN)

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