社会情報科学部

絶えず変動する社会課題を
情報技術で解き明かす

School of
Social Information
Science

Point

1

社会科学と情報科学を軸に社会の問題を解決

高度化・複雑化する社会や組織が抱える課題に対処するために、経済活動や日常生活の中で生み出される膨大なデータを利活用することが期待されています。社会情報科学部は全国で3番目に開設したデータサイエンス系の学部として、データの社会背景を適切に理解するための「社会科学」に基づくビジネス力と、データ処理・分析・可視化などの「情報科学」による技術力を磨き、それらを融合させ、分析結果を実社会に適用させる社会実装力を身につけることを目指します。

Point

2

幅広いカリキュラムでデータサイエンティストを育成

社会で活躍できるデータサイエンティストを育成するため、コンピュータを活用してビッグデータを分析するスキル、現実世界をモデル化するときに必要となる数学の知識、データを活用して企業活動を改善する際に必要となるAIとビジネスの知識などについて、基礎から応用まで幅広く学ぶことができるカリキュラムを展開するほか、起業支援も行っています。

Point

3

企業からの「生きたデータ」を活用する徹底した実践教育

企業が持つ「生きたデータ」を活用して課題解決の提案を行う『PBL(Problem Based Learning)演習』や、最前線で活躍するゲスト講師から現場の「今」を学ぶ『情報技術の最前線』『データ分析の最前線』を必修科目として設定するなど、1年次からレベルの高い実践的な教育を行っています。

Point

4

最新の情報機器などを備えた充実した学習環境

授業が行われる情報科学研究棟には、高度な計算能力を持つサーバー群、各種演習のためのデータ演習室など、最新の情報教育を行うための環境が整備されています。また、各階には自主学習やグループ学習に適したアカデミックラウンジが設けられており、オープンで自由闊達な雰囲気のなか、自分のペースで学びを深めることができます。

『PBL(Problem Based Learning)演習』

顧客のレジデータなどの「生きたデータ」を企業から提供してもらい、企業が抱える課題の発見・分析から解決策の提案までを学生自身が行います。最終発表会では、企業関係者や外部有識者などが審査員として参加するため、提案した解決策に対するフィードバックも得ることができます

『情報技術の最前線』『データ分析の最前線』

様々な分野の企業や自治体、研究機関などの組織の第一線で活躍する人物をゲスト講師として招き、グループディスカッションなどを通じて、最先端の情報技術がどのように活用され、新しい価値創造に貢献しているのかを学びます。

Curriculum 4年間の学びの流れ

1年次にデータサイエンスや社会情報科学の基礎となる科目について学んだ上で、2年次以降に「情報科学」「データ分析」「意思決定」「社会科学」などの各分野を専門的に学んでいきます。

Check Laboratories 研究室をチェック

知識工学で、ノウハウや知恵を次世代へ継承する

高齢化が進み、ベテランが現場から失われるなか、製品やサービスの質を維持するためには、そのノウハウや知恵をいかに保存・活用するかが課題です。そこで、知識をコンピュータに取り込むための理論とその活用方法について探究する「知識工学」や、業務をデジタル化してAIシステムを導入する「デジタルトランスフォーメーション」の分野で、企業や自治体等と多くの共同研究を進めています。

理論的な問題解決を

社会が複雑化し不確実性が増すにつれ、科学的な問題解決の必要性は高まっています。本研究室では、実社会における様々な問題に対して合理的な意思決定を行うために、問題の数学的な定式化を行う数理モデリング、さらに定式化された問題に対して良い解を効率的に与えるアルゴリズムに関する理論的研究を行っています。これらの研究では、ただ理論的であるだけではなく、実社会への応用に耐え得る理論基盤の構築を目指しています。

自由なアイデアで、アルゴリズムを開発する

現代社会では、私たちの身近にあるほとんどのものにコンピュータが搭載されています。コンピュータが計算するためには、高速な計算手法「アルゴリズム」が不可欠です。研究室では、世の中の様々な問題に対して、アルゴリズムの開発や性能評価等を行っています。柔軟な発想が重要なこの分野では、若い学生の活躍が期待されており、自分の強みを活かしながら研究を進めることができます。

情報アクセスにまつわる技術を磨き、社会のニーズに応える

情報やデータが人や物事を動かすデータ駆動型社会では、情報を手に入れることが意思決定において不可欠です。研究室では、そこで利用される検索エンジンや情報推薦システム等の在り方を追究しています。また、仮想現実(VR)や複合現実(AR)、情報を生み出す人工知能である生成AI等も研究対象としており、多様なデータや技術を駆使し、社会が今求めているものを作る経験を積むことができます。

地理的データを解析し、地域の抱える課題を解決する

地域社会では、地震・津波、洪水被害、自転車盗、空き家、行方不明者の発生、農作物の病害や害獣被害等、様々な問題が発生します。地域社会の空間内で起こる社会的現象に対して、自治体やJA等の地域の関係組織等と密接に連携しながら課題解決につながる研究や技術開発を行っており、地理情報システムなどの分析ツールと地理的OpenDataを利用して分析し、具体的な解決策を提案しています。

Carrer キャリア

3割程度の学生が、本学情報科学研究科等をはじめとする大学院へ進学しています。情報通信業をはじめ、学術研究・専門技術サービス業、製造業、公務など幅広い分野に進んでいます。

業種別就職率

情報通信業

31.6%

進学

28.4%

学術研究・専門技術サービス業

9.5%

製造業

7.4%

公務

7.4%

卸売業・小売業

6.3%

金融業・保険業

3.2%

生活関連サービス業・娯楽業

2.1%

サービス業

2.1%

運輸業・郵便業

1.1%

教育・学習支援業

1.1%

就職・進学先

【一般企業等】

(株)ロッテ/ソフトバンク(株)/(株)JTB/(株)NTTドコモ/東京海上日動システムズ(株)/(株)日立システムズ/(株)リクルート/(株)アイシン/DXアンテナ(株)/(株)デンソーテン/NRIネットコム(株)/(株)オーピック/SCSK(株)/(株)IIJグローバルソリューションズ/TISソリューションリンク(株)/キャノンITソリューションズ(株)/ニフティ(株)/(株)NSソリューションズ関西/エヌ・ティ・ティ・データ・ソフィア(株)/スカイマーク(株)/(株)日本総合研究所/イオンリテール(株)/尼崎信用金庫/兵庫県信用農業協同組合連合会/(株)タイトー/ネッツトヨタ兵庫(株)

【公務員】

兵庫県庁/神戸市役所/名古屋国税局/厚生労働省兵庫労働局/神戸地方裁判所

【進学先】

兵庫県立大学大学院