WHO協力センター

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兵庫県立大学地域ケア開発研究所は、2007年にWHO看護協力センターとして認証され、以降「災害と健康危機管理におけるWHO看護協力センター」として、災害に関連する看護および健康に関する研究を推進する拠点として活動してきました。国内外での災害発生時には、看護の視点からの情報集約・情報発信を行うとともに、兵庫県立大学看護学部・看護学研究科の教員・学生や関連学会・組織の方々と協力連携し被災地での支援活動等にも取り組んできました。
また、災害看護に必要な能力の検証、災害看護に関わる人材の育成、一般市民および専門職のための教育訓練プログラムの開発と実施、国内外の看護職および他の専門職とのネットワーク構築等も進めてきました。 

2017年6月、当センターは再度WHO協力センターとして認証されました。この度の再認証で、センターの名称はWHO Collaborating Centre for Disaster Risk Management for Health(災害健康危機管理WHO協力センター)に改められました。 看護分野に加え、より広く保健・医療分野における災害時の健康リスク管理に関する活動を行うことが期待されています。 

地球上では毎年多くの命や人々の生活が災害によって奪われています。災害リスクの低減に向けて、立場や分野を超えた協力と連携が求められています。2015年3月に仙台で開催された第3回国連防災世界会議において、災害リスクの低減に向けた枠組み「Sendai Framework for Disaster Risk Reduction 2015-2030」が採択されました。この枠組みでは、災害による人々の健康と暮らしへの影響により大きな関心が向けられています。

人々の健康と暮らしを守ることは看護学の根幹です。当センターは災害に関連する研究を看護の視座と専門性から推進し、災害リスク低減に向けて具体的な貢献ができるよう、国内外のさまざまな機関や専門職の方々、地域の人々と連携協力していきたいと考えています。引き続き、皆さまからのご支援、ご協力をお願い申し上げます。