複雑化、多様化する現代社会において、経済学や経営学を単独で学ぶだけでは解決できない問題が数多く生じています。
多数の留学生が生活する国際性豊かなキャンパスで、日常的に国際的な意識を磨きながら、経済学と経営学を融合した学びを軸に、自らの手で地域社会やグローバル社会を切り拓く人材を育成します。
コース紹介
経済学コース
「家計」「企業」「政府」といった経済主体間の経済行動を分析するため、「お金」 のイメージが強い経済学ですが、地球環境保護や人間関係における 葛藤など、社会におけるあらゆる事象が経済学の分析対象となります。
経済学コースでは、経済学の考え方の基礎となる経済理論(ミクロ経済学・マクロ経済学)に加えて専門的な理論、実証分析の方法等を学び、個別のテーマの分析を行っていきます。
経営学コース
経営学とは、組織の仕組みのあり方を考え、組織をうまく運営するための方法を考える学問です。一般的な企業だけでなく、NPOや自治体などの公益性の高い組織も分析対象となります。
企業を取り巻く経済システムに関する経済学的視点を持ちながら経営学を深く、具体的・実践的に学ぶことで将来に役立つ知識と能力を身につけていきます。
グローバルビジネスコース
世界中から集まった留学生と一緒に、経済学・経営学の専門科目をすべて英語で学びます。
海外語学研修やキャンパス内にある国際学生寮で留学生との共同生活を通して、語学や文化・考え方の違いを学び、異文化への理解を深めていくことで、新しい時代を担うリーダーとしての自覚と素養を培います。
教育研究上の目的・三つのポリシー等
教育研究上の目的
本学部は、グローバル化やイノベーションが進む中で、社会の変化に対応すること、及び社会の変化を生み出していくことができる主体性及び倫理性を持ち、経済学及び経営学を基盤に学際的な知識を修得し、分析力、コミュニケーション能力、問題解決能力を身につけ、地域社会に貢献できる有為な人材を育成することを教育上の目的とし、併せて経済学及び経営学を中心に関連する分野についての研究を行うことを研究上の目的とする。
育成する人材像
豊かな人間性と公共の精神とともに、幅広い教養や専門知識・技能を含めた課題探究能力とグローバル・リテラシー(国際対話能力)を備えた、兵庫県をはじめとする地域や国際社会で活躍できる創造力と自律性を有する人材の育成をめざす。
ディプロマ・ポリシー
下記の能力を身につけた学生に学位を授与する。
- 本学部で提供される経済学、経営学、及びそれに関連する領域に関する専門知識および学際的思考のための幅広い知識を有し、それを活用して分析する能力を身につけている
- 多様化しグローバル化する社会において個性を発揮し、豊かな社会の実現に貢献するための的確なコミュニケーション能力(外国語能力を含む)を身につけている
- 専攻する学問領域の知見をもとに、現実の社会における事態に関して的確な考察や論理的で合理的な意思決定をし、国際社会や地域社会における諸課題を解決する能力を身につけている
- 社会や地域の担い手としての自覚を持ち、高い職業倫理のもとで専門的知識を生かし、自律的で責任ある行動をとることができる
カリキュラム・ポリシー
- 1年次から専門教育の基礎となる科目を配置し、専門共通教育科目として履修できるようにする。
- 1年次から4年次まで、学年に応じた少人数のゼミナールを配置し、学生が主体的に学ぶよう支援を行う。
- 経済学コース及び経営学コースにおいては、学際的な視点を持つことを支援するため、2年次前期に、学修する意欲や関心及び成績に応じてコース及び教育プログラムを選択させたうえで、2年次後期からは各コース及び教育プログラムに分かれて、全学で共通する教養科目に加え、高い専門性を修得可能にする。
- 学部全体で共通に履修する1年次の専門共通科目に始まり、次に専門科目のうちの専門コア科目を履修し、専門知識を高めた後で、より専門性の高い科目を履修する。
- グローバルビジネスコースにおいては、全ての科目を英語で履修し、卒業できるようにする。
- 英語によるコミュニケーション能力を高めるために、海外研修や英語での授業に参加できるようにする。
- 早期卒業制度を設け、専門職大学院や研究大学院との連携を深めて高度専門職業人としてのキャリア構築を支援する。
- 学修成果の評価については、学期中または学期末試験、レポート、授業への貢献度、発表内容、卒業論文、卒業研究発表の審査結果等により、学修目標に即して多面的な方法で行う。
アドミッション・ポリシー
求める学生像
経済・経営といった社会の動きに広く関心を持ち、世界に羽ばたき地域に根差すことで自らの夢を実現しようとする意欲と好奇心の豊かな学生を求める。その為に、知識を与えられることだけで満足せずに、前向きに課題に向き合い、自ら積極的に調べ考察し、必要な知識と能力を着実に獲得するための基礎的学力を有し、未知の世界に果敢に挑戦するチャレンジ精神にあふれた学生を求める。
アドミッション・ポリシー
- 日本語または英語によるコミュニケーション能力を有する人
- 経済学や経営学の知識を活かし、卒業後、国際社会・地域社会に貢献する意欲のある人
- グローバルな視点から経済、企業の経営、社会の動きを分析することに関心を有する人
- グローバルな視点から地域の社会経済問題の解決に積極的に取り組む意欲の高い人
- 経済分析、組織の管理運営、社会問題の課題解決に必要な論理的思考力の涵養に必要となる基礎的知識や能力を有する人
- 経済政策の策定、組織の管理運営、社会的事業の創造、グローバルな課題解決に必要な経験を積むことに積極的な人
- 専門的職業人に必要な知識と能力の習得に意欲的な人
入学者選抜の基本方針
- 一般選抜
前期日程、後期日程ともに大学入学共通テストを課す(グローバルビジネスコースは前期日程のみ)。このことによって、高等学校での学習の達成度をみるとともに、大学での学習に必要な基礎学力を持っているかを判断する。
また、個別学力検査は、英語(グローバルビジネスコースの前期日程及び経済学コース・経営学コースの後期日程は英語能力検定のスコアにより実施)と数学の試験を行い、国際商経学部において専門知識を得るための語学力や論理的思考力を持っているかをみる。 - 学校推薦型選抜
高等学校が学業成績、勉学態度と意欲の面からみて大学で学ぶ能力を有すると認めた人物に対して行う。経済学コース・経営学コースは普通科等の生徒を対象にした入試と商業科等の生徒を対象にした入試、グローバルビジネスコースは学科を問わない入試がある。
選考では、調査書と推薦書によって高等学校での学習の達成度をみるほか、小論文で国際商経学部で学ぶための読解力や論理的な文章を作成する能力をはかり、面接によって学ぶ意欲などをみる(グローバルビジネスコースについては、英語による小論文、英語による面接および英語能力検定のスコアにより、すべての授業を英語で履修するために必要な英語力もみる)。
経済学コース・経営学コースについては、小論文および面接に加えて、簿記などの検定合格といった学習実績も評価する。 - 外国人留学生選抜(グローバルビジネスコースのみ)
日本国籍を有しない者で外国において日本の学校教育12年相当の課程を修了した人を対象に、英語による小論文、英語による面接および英語能力検定のスコアにより、グローバルビジネスコースで勉学できる学力と英語能力を持っているかを判断する。 - 外国人留学生特別選抜(経済学コース・経営学コースのみ)
日本国籍を有しない者で「日本留学試験」を受験した人を対象に、数学、英語および面接により、国際商経学部で勉学できる学力と日本語能力を持っているかを判断する。 - 帰国生選抜(グローバルビジネスコースのみ)
日本国籍を有する者又は日本国の永住許可を有する者で、2年以上外国で学んだ人を対象に、英語による小論文、英語による面接および英語能力検定のスコアにより、グローバルビジネスコースで勉学できる学力と英語能力を持っているかを判断する。 - 帰国生特別選抜(経済学コース・経営学コースのみ)
日本国籍を有する者又は日本国の永住許可を有する者で、2年以上外国で学んだ人を対象に、小論文、面接により、国際商経学部で勉学できる学力と日本語能力を持っているかを判断する。