防災リーダー教育プログラム

防災リーダー教育プログラムでは、防災マインド(防災への優れた知識と行動する心)を持ち、地域や社会に貢献できる人材を養成します。
修了生には「防災リーダー」の称号が授与されるほか、防災士の資格取得のためのカリキュラムも準備しています。

プログラムの目的

減災の総合化という視点から減災と復興を一体的に捉えて、安全で安心できる社会の持続的発展を目指す学問体系である「減災復興学」に関する幅広い知識や、学び考えたことや経験を仲間たちと共有し、自ら感じ、何ができるのかを考えながら、現場力を磨きます。
さらに、コミュニケーション能力を高め、実践力を身につけ、社会に出たときに防災マインドを持って、冷静かつ的確に対応する総合力(人間力)を持った人材を育成します。


授与される称号及び定員

授与される称号 定員
防災リーダー 合計30名程度

カリキュラム

災害のメカニズムを理解する「災害科学」、防災・減災対策を理解する「減災コミュニケーション」、災害対応・復興支援を理解する「減災復興ガバナンス」の減災復興学3 領域に関する基礎知識を学ぶことができる科目に加え、「防災リーダー育成講座」「防災ゼミナール」などのフィールドワークや演習を中心とした実践的な科目も用意しています。

主な開講科目

地震津波と防災・減災

地震、津波、火山、台風などの自然災害がどうして起こるのかといった災害メカニズムや、それらに対してどのような対策がとられるのかという防災・減災対策などについて学びます。

防災教育とリスクコミュニケーション

「災害に対してどのような備えができるのか」「災害発生時に被害を少なくする減災行動はいかにあるべきか」「被災した人々にどのように接するのか」などについて、基礎的な知識 を身につけます。

まちづくりと減災復興

人々の暮らしに自然災害がどのような影響を与えてきたのかを振り返るとともに、近年発生した巨大自然災害の被害とその特徴、復旧・復興プロセスを概観することで、復興のまちづくりの意義を理解し、事前対策としての防災対策と平時のまちづくりの重要性を学びます。

防災リーダー育成講座

防災の実務者として知っておくべき基礎知識を、日本防災士機構発行の防災教本の内容を基に学修します。また、災害対策本部運営や避難所運営、救急救命などの演習にも取り組み、現場での応用力や演習の実施方法について学修し、要件を満たせば、防災士資格試験を受験し、防災士資格を取得することもできます。

プログラム受講者の声

多種多様な分野を幅広く学ぶことができる環境人間学部に入学後、アクティブに学ぶ経験を積みたいと考え、副専攻の「防災リーダー教育プログラム」に参加。このプログラムの特長は、減災復興学に関する知識と実践力を身につけられること。フィールドワーク型の授業の中で、過去に起きた災害や土地の歴史、防災の考え方などを学んでいます。一緒に受講している学生同士でアイデアを共有し合うことも、このプログラムの魅力の一つです。自分の意見を伝える力が身につくと同時に、多様な意見を知り、課題解決の方法を探っていく経験も得られました。

環境人間学部人間形成系 2年(当時) 生子 達矢 さん

お問い合わせ先

防災リーダー教育部門(神戸防災キャンパス内)
副部門長:教授 浦川 豪
TEL:078-271-3290
E-mail:gensai@ofc.u-hyogo.ac.jp