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ケアや支援に関する
Q&A

これまで当研究センターが行ってきた研究の知見をもとに、妊婦さんのケアや、子育て支援について役立つ知識を、Q&A形式でお伝えします。

妊婦さんのおなかの張り(子宮収縮)については、どのように聞き取りをすればケアにつながる情報が得られますか?

妊婦さん自身が、自分のおなかの張り(子宮収縮)について意識・自覚できるように、※1を参考にして問いかけを行ってみてはいかがでしょうか。

ただ、子宮収縮やお腹の張りといわれても、それがどのような状態なのかわからないという妊婦さんも多いですし、子宮収縮を感じる場面や感じ方、表現のしかたも人それぞれです。そのため、さまざまな感じ方の例(※2)や、子宮収縮を感じるときの例(※3)を参考にして聞いてみると、妊婦さんも答えやすく、「これがおなかの張りだったのか」と自覚もしやすいです。

また、子宮収縮を感じている時に、妊婦さんがどのような対処をしているのか、それはなぜそうしているのかについて、具体的に聞いていくとセルフケアの状況もみえてきます。

※1.妊婦さんが子宮収縮について振り返るための項目
私の子宮収縮は?
1.子宮収縮はどんな時に感じる?
2.普段のお腹の感じとくらべてどう?
3.強い時はどんな時?強さはどれぐらい?
4.どれくらいの長さ子宮収縮を感じる?
5.1時間に何回くらい子宮収縮が起こる?
6.痛みはある?
7.どんな痛みで場所はどこ?
8.子宮収縮を感じないのはどんな時?
9.子宮収縮がおさまるのはどんなとき?
10.子宮収縮はどうしたらおさまる?
※2. 子宮収縮の感じ方の例

下腹部が重い、恥骨・足の付け根がつっぱる、腰が重い、だるい、ガスがたまっている、違和感、キューっとなる、ギューっとなる、しめつけられる、生理痛のような感じ、キリキリ、カチカチ、パンパン、チクチク、ズキンズキン、ジワジワ、ピンと痛い、重苦しい、ジーンと痛い、息が苦しい、ギューっとなってキューっとなる、硬さが変わる、赤ちゃんが降りてきている感じ、膀胱が押される感じ、お腹が膨れる感じ、などなど・・・

※3. 子宮収縮を感じるときの例

スポーツをした時、家事をした時、仕事をしている時、重い物を持った時、寝ている時、階段の上り下りをした時、体が冷えた時、ストレスを感じた時、セックスをした時、便秘になった時、おっぱいマッサージをした時、などなど・・・

文献(詳細を知りたい方は、周産期ケア研究センターまでご連絡ください)
  • 工藤美子.外来通院中の切迫早産妊婦の早産予防のための症状マネジメント支援.平成25~27年度 科研学研究費助成事業 研究成果報告書(https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-25670978/25670978seika.pdf).

  • 岡邑和子,鎌田奈津,槻木直子,金英仙,熊本妙子,中井愛,中山亜由美,角野美希,相澤千絵,川下菜穂子,増田秋穂,濱田恵美子,宮川幸代,工藤美子.外来通院中の切迫早産と診断された妊婦に提供した早産予防のための看護支援.兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要.24,2017,55-66.

自宅で生活が可能な切迫流早産の妊婦さんが、生活の中で子宮収縮を予防することを支援する(セルフケア能力を高める)ケアとしてどんなことがありますか?

子宮収縮を予防するためには、1)子宮が収縮する原因を予防することと、2)子宮収縮抑制剤を内服することの2つの方法があります。そのため、生活の中で子宮収縮を予防する方法について考える際に、この2つについて妊婦さんと一緒に検討してみましょう。

1)子宮が収縮する原因を予防すること、に関するケア

Q1-A1で示したように、子宮が収縮する原因を具体的に妊婦さんとともに振り返り、それに合わせて妊婦さんが自分の生活の中に取り入れられる方法について考えられるように関わりましょう。例えば、一口に「安静にする」と言っても、安静の仕方には様々な方法があります。対処法の具体例を参考に、その妊婦さんの子宮が収縮する原因を予防することが大切です。

対処法の具体例
  • 長く歩くと子宮が収縮する → 連続して歩かずに途中で休憩を入れる

  • 家事の途中で子宮が収縮する → 途中で休憩を入れる、家族の協力を得る

  • おっぱいマッサージをすると子宮が収縮する → マッサージを中止する

  • 横になれないときはどうしたらよい? → 座る、立ち止まる など

2)子宮収縮抑制剤を内服すること、に関するケア

子宮収縮抑制剤を処方されている妊婦さんについては、下記について確認してみましょう。それらの状況を整理して、妊婦さん自身が妊婦健診で主治医や担当看護職に、子宮収縮抑制剤内服についての質問や相談ができるよう支援しましょう。

妊婦さんに確認する項目の例
  • 指示通り内服できているか・できていないか

  • 内服後に子宮収縮の状態がどのように変化するか・変化しないか

  • 内服にあたっての疑問や不安、困っていること

  • 内服に関する受け止め等妊婦さんの思い など

文献(詳細を知りたい方は、周産期ケア研究センターまでご連絡ください)
  • 工藤美子.外来通院中の切迫早産妊婦の早産予防のための症状マネジメント支援.平成25~27年度 科研学研究費助成事業 研究成果報告書(https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-25670978/25670978seika.pdf).

  • 岡邑和子,鎌田奈津,槻木直子,金英仙,熊本妙子,中井愛,中山亜由美,角野美希,相澤千絵,川下菜穂子,増田秋穂,濱田恵美子,宮川幸代,工藤美子.外来通院中の切迫早産と診断された妊婦に提供した早産予防のための看護支援.兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要.24,2017,55-66.

妊婦健診の中で、妊婦さんはどんなことを求めていますか?

妊婦さんは妊婦健診において
1)「赤ちゃん自身がいること及び赤ちゃんが元気かの確認」
2)「自分に異常がないか(正常経過かどうか)の確認」

上記を得ることに関連して、妊婦さんが医療者に求めていることも明らかになっています。
そこで、下記の内容をケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。

1)「赤ちゃん自身がいること及び赤ちゃんが元気かの確認」を支援するケア

妊婦さんは、赤ちゃんの存在や赤ちゃんが元気かの確認をすることを意識して妊婦健診を受診しており、赤ちゃんの正常性や順調な成長を確認して大丈夫と思い、安心を得ています。

妊婦さんが、赤ちゃんの正常性や順調な成長を確認するための情報
  • 数値で体重がどれだけ増えているかを知ること

  • 体重が標準(週数通り)であると説明を受けること

  • 心臓が動いているのをエコーで見て確認すること

  • 心拍を聞いたりエコー画像を一緒に見て元気だと言われること

  • 上記を含め、さらに、正常と言われること

ケアとして必要なこと
  • 妊婦さんには、胎児体重等の数値だけでなくその意味を伝える

  • エコーなど視覚的に確認できるもの

  • 胎児心拍など聴覚的に確認できるもの

一緒に見たり聞いたりし、医療者の判断を説明する

上記を通して妊婦さんが「大丈夫」と思え、安心できるようにする

2)「自分に異常がないか(正常経過かどうか)の確認」を支援するケア

妊婦さんは、医療者に大丈夫と言われること、自分が不安に思っていることが大丈夫か医療者に確認すること、自分は大丈夫と思っていることが本当に大丈夫か医療者に再確認することを通して大丈夫と思い、安心を得ています。

ケアとして必要なこと
  • 妊婦さんに対して、医療者が大丈夫と判断したことはきちんと伝える

  • 妊婦さんが不安に思っていることの他、大丈夫と自分で思っていることについても確認する

  • 医療者の判断を伝える

上記等を通して妊婦さんが「大丈夫」と思え、安心できるようにする

3)妊婦さんが医療者に求めていること

妊婦さんが妊婦健診で「大丈夫」と思えて安心できるために、妊婦さんは医療者に以下のようなこと((1)、(2))を求めています。また、妊婦さんが医療者に対して話しやすい(聞きやすい)/話しにくい(聞きにくい)と感じる医療者の雰囲気や態度、状況(※1、※2)、妊婦さんに声をかけ確認する際の留意点(※3)が明らかになっています。

(1)不安や疑問を気楽に相談でき、答えてもらえること
妊婦さんは、医療者にちょっとした不安や素朴な疑問を相談することを求めています。妊婦さんは不安や疑問を聞いてもらえるだけで安心したり、気持ちが落ち着いたりします。また、「素朴な」「聞いていいのかなと迷う」不安や疑問について、気さくに丁寧に答えてもらうことを望んでいます。

(2)分かりやすく説明してもらえること
妊婦さんは、医療者から分かりやすく説明してもらうことを求めています。妊婦さんが自分の経過を確認して安心するためには、「安心できるよう説明をちゃんとわかりやすくしてもらって。今、こういう状態で進んでいっていますという話が聞きたい」というように、わかりやすく説明を受けることを求めています。

(3)自分を知ってもらえていると思えること
妊婦さんは、医療者に自分を知ってくれていることを求めています。安心したり気が楽になったりするためには、「(経過を)わかって何か見てくれていると思うと安心感がある」のように、自分を知ってくれている、自分の経過を分かってくれていると思えることや、「毎回(医療者が)変わるとちょっと緊張する。顔を知っていたらちょっとは気が楽」「(医療者に対して)親しみがわくと安心につながる」というように、自分が医療者に慣れ、親しみを感じることも関係しています。

※1.話しやすい(聞きやすい)と妊婦さんが感じる医療者の雰囲気や態度
  • 医療者の雰囲気や態度に温かい・優しい印象があること

  • 入った時に目を見て挨拶してくれること

  • カルテやパソコンばかりをみずに自分を見て話をしてくれること

  • 時間を取ってもらえていること

  • 事務的・流れ作業でないと感じること

  • 身近にしゃべってくれること など

※2. 話しにくい(聞きにくい)と妊婦さんが感じる雰囲気や状況
  • つんつん・ぴりぴりしている感じ

  • 機械的・事務的・流れ作業的で嫌な感じがある時

  • 時間に追われていて口をはさむ余地がないと感じる等質問していいと思える雰囲気がない時

  • 待合室に坐れない程患者がたくさんいたり、予約時間が押して待ち時間が長い等時間がないだろうと遠慮してしまう状況 など

※3. 妊婦さんに声をかけ、確認する際の留意点

妊婦さんは、医療者から質問がないかと声をかけてもらうことや、具体的に聞いて(確認して)もらうことを求めています。医療者から何か質問(聞きたいこと、分からないこと)はないですかと聞いてもらうことは、気になることがある妊婦さんにとっては「聞いてみようかな」という気持ちになり、聞くという行動につながります。

しかし、何が分からないのか分からない、何を聞いたら良いのかもわからないという初産婦さんの場合は、ただ単に何か質問はないかと聞かれても、何を聞いたら良いのか分からないことから「ない」と答えてしまうことにつながりがちです。そのため、そのような妊婦さんには具体的に聞いたり(確認・質問したり)、「何が何だか分からない」状況を理解するための情報提供をすることが求められています。

文献(詳細を知りたい方は、周産期ケア研究センターまでご連絡ください)
  • 槻木直子,岡邑和子,西部尚子,吉原理恵,松田加代子,杉原真理,松本奈美,菅野峰子,工藤美子,山本あい子.妊婦健診で妊婦が求めていること.兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要.24,2017,67-77.

妊婦さんや産後のママの腰痛・骨盤痛などに対して、どんなケアをしたらいいですか?

妊婦さんのいわゆる“腰痛”は、一般の腰痛に比べて範囲が広い(腰、骨盤各部、背中、下肢などに痛みが起こる)です。そのため、一つの対処法ですべてカバーできることは少ないです。

ケアとしては、妊婦さんの腰骨盤痛のメカニズムに関連する各要因(※1)の状況、痛みの部位や痛みの程度、痛みが発生する状況、行っている対処法、生活の中で困っている状況などを妊婦さんと一緒に具体的に確認すること、そしてそれに合わせた知識提供、具体な対処法の説明、生活の中に対処法を取り入れる際の工夫の検討などがあります。そこで、下記の内容(1)~2))をケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。

※1.妊婦さんの腰骨盤痛のメカニズムに関連する3つの要因

妊娠すると、靭帯が柔らかくなり緩んだ状態になります。また、赤ちゃん・子宮が大きくなるにつれて腹直筋が左右に離れていきます(腹直筋離開)。さらに、からだの重心の位置も変化します。そのため、大きいお腹だけではなく自分自身を支える力が弱まり(体幹支持力の低下)、関節が緩むので体は左右非対称(骨盤骨格のずれ、ゆがみ)になりやすくなり(左右非対称なからだ)、姿勢が変化して良い姿勢を保てなくなります(腰痛を起こしやすい姿勢)。

個人差があります

上記の各要因(体幹支持力の低下、左右非対称なからだ、腰痛を起こしやすい姿勢)がそれぞれどの程度起こっているのか、それらによって妊婦さんのからだ(主に腰や骨盤)のどの部分に痛みが生じているのか、どの程度妊婦さんの心身や生活に支障が生じているのかについては、個々の妊婦さんによって違いがあります。

例えば

腰部だけでなく、背部、骨盤部(仙腸関節、仙骨、股関節、尾骨、恥骨など)周囲にも痛みが起こることに特徴があり、下肢に痛みやしびれを感じることもあります。痛みは激痛だったり、鈍い痛みだったりとさまざまです。痛みの強さも一定だったり、日によって、動作によって違ったりします。妊娠経過によって痛む部位や痛みの程度が変化する人もいます。

1)3つの要因を目安としたからだの状態の確認

からだの状態は、触診で腹直筋離開の有無・程度を確認したり、母体と胎児の姿勢に注目して妊婦の身体アライメントを観察したり、座位・立位・臥床時の姿勢を確認したりすることで確認できます。全てを確認する必要はありませんが、これらのポイントを参考にわかる範囲で確認して、妊婦さんにフィードバックすると、対処法の検討がスムーズになります。

妊婦さんの姿勢を観察する際のランドマーク
立位前額面:
耳・肩・腰の高さの左右差、立位矢状面での脊椎S字湾曲の特徴や全身姿勢および骨盤の前後傾の特徴、脊柱(頸椎・胸椎・腰痛)周囲の筋肉の硬さや椎骨のアライメントの特徴
骨盤:
腸骨稜・恥骨・後上腸骨棘・坐骨・脚長の左右差、尾骨の状態、骨盤周囲筋肉の硬さ下腿・足:足指関節やアキレス腱・下腿三頭筋の柔らかさおよび硬さ
腹部:
腹部の丸みの左右差、腹壁や子宮の柔らかさおよび硬さ、レオポルド触診法による胎児・胎動の位置
座位・立位・臥床時の姿勢を確認する際のポイント
座位:
両方の坐骨に体重が乗っているか、骨盤は後傾していずやや前傾しているか、腰椎は後湾していず適度な(生理的な)前湾が保たれているかなど
(体幹支持力が低下してくると、骨盤が後傾して腰椎が適度に前湾して両坐骨に体重を乗せた状態で維持することが難しくなるため、どのように工夫すれば良い座位姿勢を保つことができるかを妊婦さんと一緒に検討する)
立位:
両方の足にバランスよく体重が乗っているか、姿勢が全体後湾(猫背)もしくはそり腰になっていないか、首や肩、上肢に力が入っていないか(本人は自覚していないことが多い)など
(体幹支持力が低下してくると、両方の足にバランスよく体重が乗って脊椎の生理的湾曲が保たれリラックスして立っていることが難しくなるため、体幹支持力を高めるためにどのような工夫をすればよい立位姿勢を保つことができるかを妊婦さんと一緒に検討する)
臥床:
仰臥位でも側臥位でも、脊椎の生理的湾曲(頸椎は前湾、胸椎は後湾、腰椎は前湾)が保たれ、背部から見て頭から脊椎、骨盤のラインがまっすぐになっているかなど(枕やクッションを使わなければ、これらを保つことは難しいため、枕やクッションでこれらを保った寝姿勢を保てているかを確認する)
2)痛みや生活の中で困っていることへの対処法の検討

個々の妊婦さんの痛みや生活の中で困っていることを確認したうえで、それに合わせた対処法を一緒に検討するとよいです。選択肢として提案できる対処法の例として、下記3つを紹介します。

(1)生活の中の動作、からだの使い方の基本
  • 長時間同じ姿勢を避ける

  • 左右非対称なからだの使い方(立ちかた、座り方、寝方、荷物の持ち方、抱っこの仕方など)を避ける

  • 前かがみ・中腰で動作や作業をしない(腰の負担を和らげる)工夫をする

※具体的な例としては、下記文献をご参照ください。

・吉田敦子, 杉上貴子. おなかにいるときからはじめるべびぃケア. 東京: 合同出版.2012.

(2)痛みを起こしにくい状態にからだを整える方法

妊婦さんが安全に、効果的に体のバランスを整える方法として、操体法があります。具体的なやり方としては、下記文献をご参照ください。

  • 渡部信子.ゆがみを解消骨盤メンテ.東京: 日経BP社.2007.(他、骨盤メンテ2、骨盤メンテ3)

  • 渡部信子.DVDで骨盤メンテ(日経BPムック).東京: 日経BP社.2009.

  • 渡部信子.トコちゃん先生の骨盤妊活ブック.東京: 筑摩書房2012.

  • 吉田敦子, 杉上貴子. おなかにいるときからはじめるべびぃケア.東京: 合同出版.2012.

  • 上野順子.安産力を高める骨盤ケア.東京:家の光協会.2013.

(3)体幹支持力を高めるためにグッズを活用する方法

個々の妊婦さんのからだの状態によって、下記のことを妊婦さんと共に検討することが必要です。

①妊婦さんのからだを支えるポイント:腹部(体幹)と骨盤輪のうちどこを支えるか、両方とも支えが必要か、など
②いつ支えるか:日中、就寝時、など
③支える際のグッズの選択:さらし、妊婦帯、骨盤ベルト、など
④支える方向:前から後ろに支える、後ろから前に支える、右巻き・左巻きに支える、など
⑤どのようにグッズを用いるか:下着の下に使うの、下着や服の上から使う、など
※具体的なやり方としては、下記文献をご参照ください。

・吉田敦子, 杉上貴子. おなかにいるときからはじめるべびぃケア. 東京: 合同出版.2012.

文献(詳細を知りたい方は、周産期ケア研究センターか研究者までご連絡ください
  【研究者連絡先:naoko.tsukinoki@gmail.com←@を半角にして下さい】)
  • 槻木直子.腰骨盤痛を持つ妊婦の個別性に合わせた介入方略の開発と検証.平成26~29年度 科研学研究費助成事業 研究成果報告書(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-26463389/)および、パンフレット「妊娠中の腰や骨盤の痛みについて」

つわりを体験する妊婦さんは、どのようなケアを望んでいますか?

妊婦さんは「つわりの辛さを理解、共感して欲しい」と望んでいます。

つわりを体験する日本人の妊婦さんは84.1%であり、その割合は世界の中でも高いことが報告されています1)

妊婦さんがつわりを体験することは珍しいことではないためか、つわりについて、「妊娠したらつわりがあるのは当然、赤ちゃんが元気な証拠」、「お母さんになるんだからつわりくらい我慢しなきゃ」と捉えられることがあります。しかし、つわりは、その程度には個人差がありますが、化学療法を受ける患者さんが体験する吐き気と同じくらい辛く2)、これまでの生活を変更せざるを得ないこともあります3)。つわりを体験する妊婦さんの中には、「私の全てがつわりに支配されてしまった・・・」と感じ、孤独、無力感を抱いている方もいます4)

このような妊婦さんは、自分が体験しているつわりに関心を示し、つわりの辛さを理解、共感して欲しいと望んでいます5)。つわりを体験している妊婦さんがどのような体験をしているのかに目を向け、理解、共感することが求められています。

文献(詳細を知りたい方は、研究者までご連絡ください
  【研究者連絡先:nvp.iwakuni@gmail.com←@を半角にして下さい】)
1)
Einarson, Piwko, & Koren. (2013). Quantifying the global rates of nausea and vomiting of pregnancy. Journal for Population Therapeutics and Clinical Pharmacology, 20(2), e171-183.
2)
Lacroix, Eason, & Melzack (2000). Nausea and vomiting during pregnancy: A prospective study of its frequency, intensity, and patterns of change. American Journal of Obstetrics and Gynecology, 182(4), 931-937.
3)
O'Brien & Naber (1992). Nausea and vomiting during pregnancy: Effects on the quality of women's lives. Birth, 19(3), 138-143.
4)
O'Brien, Evans, & White-McDonald (2002). Isolation from "Being Alive". Nursing Research, 51(5), 302-307.
5)
Locock, Alexander, & Rozmovits (2008). Women's responses to nausea and vomiting in pregnancy. Midwifery, 24(2), 143-152.

妊婦さんのつわりには、どのようなケアをしたら良いですか?

妊婦さんが自分に合ったつわり対処法を見つけることが出来るようケアすることが効果的です。これにより、妊婦さんの空えづきやつわりの苦痛などが軽減する可能性があります。

なぜ、妊婦さんが自分に合ったつわり対処法を見つけることが必要なのですか?

これまで国内外では数々の研究が行われてきましたが、つわりの原因についてはまだ詳しくわかっておらず1)、全ての妊婦さんのつわりに効果的な対処法も残念ながらまだ見つかっていません2)一方、つわりを体験する妊婦さんには、「私のつわりには〇〇が効いた!」、「〇〇をしたら少しつわりがマシになる」と思える対処法があり、それは妊婦さんによって異なることがわかりました3)
そこで、妊婦さんが自分に合ったつわり対処法を見つけることが重要だと考えられるようになりました4)。妊婦さんが自分に合ったつわり対処法を見つけられるようケアすることで、妊婦さんの空えづきやつわりの苦痛などが有意に軽減する可能性があると報告されています5)6)

妊婦さんが自分に合ったつわり対処法を見つけることが出来るようになるには、どのようなケアをしたら良いですか?

妊婦さんは、つわりを体験した他の妊婦さんや医療者からつわりの対処法を聞き、その中から自分に合っていそうなものを試し、「これはあまり効かないな」、「これはつわりがマシになる!!」など無意識の内に模索して経験を積み重ね、自分に合ったつわり対処法を見つけています7)

そこで、妊婦さんが自分に合っていそうな対処法を試し、自分に合ったつわり対処法を意図的に見つけることができるよう、次の6つのケアを行うことが効果的です。

ケアのPOINT

1.
6つのケアは必ずしも順番通りに行う必要はありませんので、適宜行ったり来たりしながら行ってみましょう。
2.
つわり対処法を伝えるだけではなく、妊婦さんが自分のつわりについて振り返って語る中で、「話してて気づいたけど私のつわりは〇〇が関係しているかもしれない」、「〇〇をしたらちょっとマシかもしれない」など自分のつわりのパターンや効果的な対処法に気付き、自分に合ったつわり対処法を意図的に選択できるようケアすることが有効です
妊婦が自分に合ったつわり対処法を見つけるための看護ケア
1)体験を引き出す

妊婦さんが無意識の内に捉えているつわりのパターンや効果的なつわり対処法に気付き意図的に対処できるよう、妊婦さんがどのようなつわりを体験をしているのかを聞きます。

【初回の聞き方】
どのようなつわりを体験しているのか教えて頂けますか?

答えにくそうであれば、以下のように具体的に聞いてみると妊婦さんは語りやすいかもしれません。
・どんなときにどんな症状がありますか?
・つわりがある中で、どのように生活されていますか?食事、仕事、家事、上の子の育児などはどうされていますか?
・どんな対処をされていますか?それをするとつわりはいかがですか?
・どなたか協力して下さる方はいらっしゃいますか?
・どんな状態になったらいいなと思っていらっしゃいますか?
・つわりがある今の状態を、どのように捉えていらっしゃいますか?

【2回目以降の聞き方】
どのようなつわり対処法を試されましたか?
どのようなつわり対処法を続けようと思われますか?
つわりについて何か気付かれたことはありますか?

2)安全で効果的なつわり対処法を伝える

妊婦さんがこれまで知らなかった新たなつわり対処法を知り試すことができるよう、安全で効果的なつわり対処法(パンフレットp. 3~15参照) を妊婦さんの希望に合わせて伝えます。

3)安全で効果的なつわり対処法を体験する機会を作る

妊婦さんがこれまで知らなかった新たなつわり対処法の正確な手順を知り、その効果を体験できるよう、安全で効果的なつわり対処法(パンフレットp. 3~15参照) の内、その場ですぐに体験できるもの(ミント芳香、腹式呼吸、内関指圧、マッサージなど)を妊婦さんの希望に合わせて行います。

4)他者の支援を得る方法を伝える

妊婦さんが状況に応じて家族や社会資源に支援を依頼しやすくなるよう、つわりを体験する妊婦さんがどんな状況にあるのかやどのような支援を求めているのかを家族に伝えるための情報や、利用できる社会資源など(パンフレットp. 16~21参照) を伝えます。

5)母児の経過を保証する

妊婦さんが自分や赤ちゃんの健康状態に問題ないことを理解してつわり対処法を選択できるよう、切迫流産や妊娠悪阻の可能性がないかや、妊婦さんが行っているつわり対処法が妊婦さんや赤ちゃんに安全で効果的であるかなどをアセスメントして伝え、妊婦さんの選択を後押しします。

6)妊婦に合ったつわり対処法を共に考える

妊婦さんが「これは効きそう」、「これなら試してみれそう」と思えるつわり対処法を選択できるよう、妊婦さんに合っていそうなつわり対処法を共に考え伝えます。

妊婦さんに合っていそうなつわり対処法を考えるPOINT

(1)つわりに関連していそうな要因を探る

つわりの原因についてはまだ詳しくわかっていませんが1)、次のことが関連しているのではないかと考えられています。そこで、つわりに関連していそうな要因を探り、その要因を避けられるような対処法を妊婦さんと共に考えます。

つわりに関連していると考えられている要因
  • ホルモンによって、消化管の運動がゆっくりになっている
  • ホルモンや亜鉛不足によって、味覚や嗅覚が過敏になっている
  • ホルモンによって、バランス感覚(平衡感覚)をつかさどる前庭器官が変化している(車酔いのような状態が見られやすくなっている)
  • 血糖とインスリンの変化によって、血糖が急激に変化しやすくなっている(食事直後から低血糖になり気持ち悪くなりやすくなっている)
  • ビタミン類が不足している
  • 精神的、社会的、遺伝的な要因
(2)つわりがどのような支障を来しているかを探る

妊婦さんの中には、つわりによって日常生活を送りづらくなっている中でも何とかこれまで通りの生活を送ろうと努力されている方がいます。そこで、どのような支障を来しているかを探り、生活行動を変更したり、どなたかに依頼した方が良いことはないか妊婦さんと共に考えます。

(3)妊婦さんが試してみれそうなことを探る

つわりによって心身エネルギーが消耗している妊婦さんにとっては、新たな対処法を試すのが難しいことがあります。そこで、今の妊婦さんに出来そうなことを探り、妊婦さんが試してみれそうな対処法を妊婦さんと共に考えます。

例えば
「朝起きたときが一番気分悪いんだけどご飯の支度をしないといけないから辛い・・・」と述べる妊婦さんの場合

最後に食べ物を摂ってから時間が経過していて、低血糖に伴う吐き気が見られているのかもしれません

どのくらいの頻度でどの程度のものを食べているか、食事よって吐き気に変化があるかなどを確認しながら、
低血糖に伴って吐き気が見られているのかを見極めます。

もしそうであれば、夜間目が覚めたときや起床時動き始める前に何か食べたり飲んだりできるよう枕元に食べ物や飲み物を置いておく方法などを提案することが効果的かもしれません。
また、調理を簡素化したり、ご家族に依頼することを提案するのも効果的かもしれません。

例えば
「夕方帰宅する電車の中で気持ち悪くなる・・・」と述べる妊婦さんの場合

下記3つの可能性が考えられるかもしれません
①1日の活動によって交感神経が亢進し消化管の運動がゆっくりになっている可能性
②最後に食べ物を摂ってから時間が経過していて低血糖になっている可能性
③臭いに敏感になっていて電車内の臭いで不快になっている可能性

「いつ頃から気持ち悪くなるんですか?」など質問して状況を詳しく聞いてみます。

①であれば、
腹式呼吸などリラックスする方法を提案することが効果的かもしれません。どこででも出来る対処法なのでエネルギーが消耗している妊婦さんにも取り入れやすい方法です。
②であれば、
上の例に挙げたような対応が効果的かもしれません。
③であれば、
マスクを着用して臭いをシャットアウトしたり、アロマ芳香を行うことを提案するのも効果的かもしれません。
文献(詳細を知りたい方は、研究者までご連絡ください
  【研究者連絡先:nvp.iwakuni@gmail.com←@を半角にして下さい】)
1)
King & Murphy (2009). Evidence-Based Approaches to Managing Nausea and Vomiting in Early Pregnancy. Journal of Midwifery and Women's Health, 54(6), 430-444.
2)
Matthews, Haas, O’Mathuna, et al. (2015). Interventions for nausea and vomiting in early pregnancy. The Cochrane Database of Systematic Reviews, 9, 1-151.
3)
Chandra, Magee, Einarson, et al. (2003). Nausea and vomiting in pregnancy: results of a survey that identified interventions used by women to alleviate their symptoms. Journal of Psychosomatic Obstetrics & Gynecology, 24(2), 71-75.
4)
岩國亜紀子 (2017). つわりの軽減を目的とした介入研究の文献レビュー. 母性衛生, 58(2), 396-402.
5)
岩國亜紀子 (2016). 妊娠初期の妊婦が自らに合ったつわり軽減方法を見出すための看護援助プログラムの検証. 平成26~27年度科学研究費助成事業研究成果報告書 (https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-26893236/26893236seika.pdf)
6)
岩國亜紀子 (2017). 妊婦が自らに合ったつわり軽減方法を見出すセルフケア行動の向上を目指した看護援助プログラムによるセルフケア能力及びつわりへの効果検証. 日本看護科学学会誌, 37, 353-363.
7)
岩國亜紀子 (2016). つわりの体験とつわりへの対応の探索. 日本母性看護学会誌, 16(1), 75-83.

乳児を子育て中の人は、看護職にどんな子育て支援を求めていますか?

乳児を子育て中の人は、「子育て中の親同志で話せる場」「医療専門家に気軽に相談できる場」「親子で楽しめる場」を求めています。一般的には、親同志で気軽に話せたり、親子で楽しめる場に比べて、看護職等医療者に気軽に相談できる場が少ないことが課題となっています。これら3つの要素を取り入れた子育て支援の場作りを行うことが求められています。そこで、下記の内容を参考に、具体的な支援方法・内容を企画してはいかがでしょうか。

1)「子育て中の親同志で話せる場」と「医療専門家に気軽に相談できる場」について

乳児を子育て中の人は、育児について本やマス・メディアからではなく育児の経験者や医療者から会話を通して情報を得ることを必要としています。例えば、乳児を子育て中の人は、「(子どもが一緒にいると自分の思いを全て話すことができないため)たまには子どもと離れたい」、「(大人と)会話することで救われる」、「共感してほしい」、「育児体験者から“大丈夫”な範囲を聞きたい」などの思いを持っています。それと同時に、「(医療者に)些細なことを気軽に相談したい」、「専門家の正しい意見を聞きたい」などの思いも持っています。
子育て中の親同志と医療者、その両方に出会えて気軽に相談できる場に参加した乳児の養育者は、医療者など専門家から正確な情報を得たり、育児体験者の生きた経験を聞いたりすることで、悩みの解決につながる対処法や子どもに関わる手段を学んでいることが分かっています。

2)「親子で楽しめる場」について

乳児を子育て中の人(主に母親)は、「夫や子どもと出掛けて楽しみたい」という思いを持っており、出掛けられる場、親子で楽しめる場、夫にも自分と同じように子どもに関わってもらえる機会を求めています。出掛けられる場が求められる背景には、「家にいると気持ちがふさぐ」、「社会の中にいることを感じたい」、「遅くまで出かけられる場がない」という思いや状況があります。同様に、親子で楽しめる場に関しては、「子どもと一緒に何かしたい」、「家にいてもしょうがない」、「子どもが喜ぶおもちゃを作りたい」という思いが、夫にも自分と同じように子どもに関わってもらえる機会に関しては、「夫が子どもへの関わり方を知る場が欲しい」、「夫を父親の集まりに参加させる方法を知りたい」、「夫が情報を得られる場が欲しい」、「男性は話し合いより子どもと何かをする方が参加しやすい」といった思いが背景にあります。
例えばおもちゃ作りなど親子(家族)で楽しめる場に参加した乳児を子育て中の人は、「父親が作ったおもちゃで子どもが喜んで遊ぶと、父親が喜ぶので嬉しい」、「みんなと共有しながら楽しめるのはすごくいい」など、家族で楽しさを共有できたという体験や、「子どもが家でも(親が作った)手作りおもちゃで遊んでくれて嬉しい」など、子どもの反応が得られた喜びを得ていることが分かっています。
また、親子(家族)で楽しめる場に参加した乳児を子育て中の父親は、「子どもと接する方法を知りたい」、「自分(父親)に出来ることを知りたい」という思いを持っており、父親は子どもと関わる技を知りたいと考えていることが分かっています。

「子育て中の親同志で話したり、医療専門家に気軽に相談でき、親子で楽しめる場」の一つの例
子育てまちの保健室「るんるんルーム」

医療機関(兵庫県立尼崎総合医療センター Hyogo Prefectural Amagasaki General Medical Center:以下、AGMC)の医療職と、兵庫県立大学地域ケア開発研究所周産期ケア研究センター(以下、当研究センター)の研究員・事務員、兵庫県立大学看護系教員ならびに大学院生、ボランティア(看護職、一般)が協力して、妊婦および乳幼児の養育者が集う子育て支援の場「るんるんルーム」を開催しています。
ここでは、対象者のニーズに応じた看護職などによる相談および教育講座の提供、妊婦や乳幼児養育者同志の交流促進を行うことで、「子育て中の親同志で話したり、医療専門家に気軽に相談でき、親子で楽しめる場」を作り出そうとしています。このことを通して、乳幼児家族の孤立を防ぐと共に、妊婦および養育者が安心安楽に子育てに向かえるよう支援することを目指しています。

「るんるんルーム」の概要

・開催日:
毎週水曜日10~15時
・場所:
兵庫県立尼崎総合医療センター5階
・対象:
妊婦および乳幼児の養育者
・内容:
看護職などによる相談
学んだり親子で楽しめる内容の教育講座(1回/1~2か月)
スタッフの日々の働きかけやイベント等による利用者の交流促進

るんるんルームのご案内 クリックするとPDFファイルをご覧になれます。

掲載元:兵庫県立尼崎総合医療センター“AGMC Movie Channel”
https://agmc.hyogo.jp/agmc_tv/
文献(詳細を知りたい方は、周産期ケア研究センターまでご連絡ください)
  • 岩國亜紀子,槻木直子,菅野峰子,大前燿子,酒井淑子,武田穂奈美,坂田明子,寺嶋智穂,濱野由起,仲田敦子,黒島華恵,川村桃子,川西貴志,松本奈美,岡邑和子,川下菜穂子,赤松恵美,工藤美子,山本あい子.乳児の養育者と共に考える子育て支援プログラムの評価‐参加型アクションリサーチ.兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要.24,2017,115-130.

  • 岩國亜紀子,槻木直子,酒井淑子,武田穂奈美,大前燿子,寺嶋智穂,濱野由起,黒島華恵,川村桃子,川西貴志,菅野峰子,松本奈美,岡邑和子,工藤美子,山本あい子.参加型アクションリサーチを用いた、乳児の養育者と共に考える子育て看護支援プログラムの開発(再掲論文).兵庫県立大学地域ケア開発研究所研究活動報告集.1,2016,5-6.

  • 槻木直子,岩國亜紀子,菅野峰子,橘貴子,箕浦洋子,赤松恵美,工藤美子,山本あい子.看護職が常駐する子育て支援の場の機能の検討‐大学と病院の連携による子育て支援.兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要.25,2018,17-29.

  • 槻木直子,岩國亜紀子,菅野峰子,川西貴志,川村桃子,箕浦洋子,宮川幸代,工藤美子,山本あい子.子育てまちの保健室「るんるんルーム」活動報告‐看護職が常駐する子育て支援の場の役割.兵庫県立大学地域ケア開発研究所研究活動報告集.2,2017,23-29.

  • 槻木直子,岩國亜紀子,菅野峰子,原田紀子,福島あや,金英仙,川村桃子,川西貴志,松田加代子,吉原理恵,西村智恵美,箕浦洋子,小巻京子,相澤千絵,川下菜穂子,宮川幸代,塩見美抄,渡邉竹美,工藤美子,山本あい子.平成29年度周産期ケア研究センター活動報告.兵庫県立大学地域ケア開発研究所研究活動報告集.3,2018,21-29.