2026.09.30 | ワークライフ・シナジー育児支援
ダイバーシティ推進のための基本方針のひとつ ワークライフ・シナジーの取組として、産休・育休を取得された方に体験談をうかがいました。
第5回は、兵庫県立大学 工学研究科 助教 鈴木 航さんです。
(育休期間)2025年10月10日~2025年11月4日まで
(子の出生日)2025年9月
【育休に入るまで】
妻の妊娠が判明したのは1月でした。その後数ヶ月は悪阻がひどく、年度末と重なり忙しい日々を過ごしていました。同時に育休取得の相談を家庭内で行い、出産直後に育休を取得することとしました。これは、お互いに実家が遠方かつ里帰り出産をする予定がなかったため出産直後の時期が大変であること、2人で同時に育児をスタートさせたいといった理由からです。
年度が明けて安定期に入ったところで、学内での事務的な相談を開始しました。キャンパス内での男性教員の育休取得は初めてとのことでしたが、事務の方にも制度について調べていただきながら準備を進めました。特に、出産直後の時期は、いわゆる「産後パパ育休」や「産前産後の特別休暇」も活用できるため、最適な休暇の取得方法について何度か相談させていただき、出産予定日の一月ほど前にはスケジュールを決めました。妊婦検診は可能な限り同伴していましたが、9月末の検診のために取得した休暇日より妻が入院し、翌日に予定日より少々早く産まれてくれました。入院した病院にてたまたま本学の看護学部の学生さんが研修をしており、産まれた我が子を取り上げてくれたことは印象的でした。
【育休に入ってから】
出生後、入院中に市役所や大学での事務手続きを完了し、無事1週間ほどで退院した後は、妻の体力回復を優先するため家事全般を担当し、育児は2人で取り組みました。あまりに怒涛の日々でここではとても書ききれませんが、退院直後の深夜に子どもが息苦しそうに泣き続けて全員で寝られない夜を過ごしたりと、睡眠時間を含めた生活リズムを完全に他人に支配される体験は新鮮で貴重な経験でした。お互いに初めてのことばかりでしたが、この時期をともに経験し、育児の大変さや楽しさを共有できたことは、家族の貴重な財産になったと思います。
大学の業務については、育休期間が後期の授業開始と重なっていましたが、担当している講義がオムニバス形式の授業のみでしたので、育休終了後に担当を充ててもらうような配慮をいただきました。また、担当していた共用測定装置などの管理や研究室でのセミナーなども、教授や専攻内の先生方にご配慮・協力をいただき、大変助かりました。
【育休が明けて】
育休は1ヶ月だけだったため、仕事の復帰はスムーズにできました。育休直前に投稿した論文の修正など、復帰後に行うことが予め決まっていたこともスムーズに復帰できた要因だと思います。一方で、大学にいられる(仕事に専念できる)時間はこれまで以上に限られているため、仕事の密度を高めることをより意識して日々を過ごしています。現在は、妻も出産後半年ほどで仕事に復帰し、子どもを保育園に預けていますが、妻が仕事に復帰するタイミングで連続した休暇を取得したり、妻の出張時はお休みもしくは早退するなど、お互いの仕事に大きな支障が出ないようにしています。休暇については、育児に関わる特別休暇もいくつか用意されているため、事務の方にお聞きしながら適切な休暇を取るようにしています。
【最後にひとこと】
まずは、今回の育休取得にあたり、事務職員の方々ならびに専攻内外の多くの先生方に大変お世話になったことに改めて感謝申し上げます。最近は、世間の男性育児休暇取得率も上がり、学内や学会で育休の話をしても特段驚かれないことからも、育休が取得しやすくなっていることを肌で感じています。ただ、必ずしも育休を取得しなければいけないわけではなく、本人の希望と家庭環境が大きく決断に影響するものと思います。各ご家庭にて思い描いている育児・働き方の方針をじっくり話し合っておくことが重要だと思います。