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学部長挨拶

情報科学の目覚ましい進歩は、社会のあらゆる領域に多大な影響を与えています。企業・自治体はあらゆるデータを電子化し、日々大量のデータが蓄積され、そのデータの分析結果をもとに活動を行っています。
日常生活に目を向けると、日々の買い物を行うスーパーマーケットやコンビニエンスストアでは、購買データがコンピュータに蓄積されています。「どのような顧客層が」「どのような商品を継続的に購入しているのか」「どのような商品が売れ筋なのか」という情報をデータからつかむことができます。また、インターネット通販の購買データからは、顧客の購買傾向が明らかにされ、新商品のプロモーションにも利用されています。これらの情報をつかむには、大規模購買データを高速に分析する技術の開発が必要です。データ分析技術は同業他社に競争優位を獲得するための不可欠な道具となっているのです。
データ分析は防災への応用も期待されます。近年発生が予測されている南海トラフ地震発生に伴う津波からの迅速な避難を実現する計画の策定が急務となっています。
そのために、道路網などの地理情報、住宅情報、避難施設の情報、人口分布などのビッグデータをもとに大規模な計算機実験が必要とされています。
社会では大規模データが日々蓄積され、そのデータサイズも巨大化していますが、現在のところ、その有効な利活用が十分に行われているとは言えません。さらに、上に挙げたような分析技術を持っているIT人材は、わが国では特に不足しています。そこで、必要な背景知識・情報技術・分析技術を習得し、社会が求めている人材の育成を行うべく、社会情報科学部が開設されます。
社会情報科学部では、4年間を通じて演習科目を設置し、企業・自治体等から提供される「生きたデータ」に触れることで、データ活用における高い分析力と実践力を身につけます。また、データ活用に不可欠となる基本的なビジネスモデルや社会の仕組みを理解し、様々な分野で問題解決に貢献できる人材育成を目指します。兵庫県立大学で学び、社会を支えるデータサイエンティストを目指す方々をお待ちしています。
社会情報科学部長 加藤直樹